著者インタビュー #16【仲井圭二さん】
今回は2021年7月8日に発売し、好評発売中の『人生を変える働き方転換術 ~しんどい働き方を理想の働きがいに変える~』。その書籍の著者である仲井圭二さんに、執筆時のエピソードや内容のポイントなどについて伺いました。
著者プロフィール
仲井 圭二(なかい けいじ)
働く人の伴走者
大阪市出身。東京大学大学院卒。九州大学で博士号(工学)取得。国家資格キャリアコンサルタント。現在は、会社員として勤務しながら、コンサルタント、研修講師、コーチとして活躍中。
40代前半で転職した頃、周囲の人と自分を比較して、若い頃の職業選択が間違っていたのではないかと非常に悩む。また、働くことがとてもしんどいことだという思いにとらわれる。
その後、コーチングやキャリアカウンセリングを学び、自分を深く知る。かつての自分と同じように、活き活きと働けていない人、不器用だけれど頑張っている人を支援しようと決意。
世の中に、笑顔で働く人を増やすことを自らの使命と感じ、今は働くことがしんどくても、働くことは必ず楽しくなるということを多くの人に伝えたいという思いで活動している。
著者インタビュー
――まず、出版してみて周りの反響はどうでしたか。
仲井圭二(以下仲井):自分の働き方に悩んでいる、働き方は今一番大切な問題というご意見をたくさんいただき、自分事としてとらえている方が多いなと思いました。そういう意味で、今話題になっていることを取り上げてよかったと思っています。
――今の世の中に必要な話ということですね。では、本題に。なぜ本作を書きたいと思ったのかを教えてください。
仲井:36年間会社員として働いてきましたが、楽しそうに働いている人が非常に少なく、むしろしんどそうに働いている人が多いと思いました。私自身も働くことはしんどいことだと思った時期があります。
しかし、私たちが生きている時間のうち、働いている時間は大きな部分を占めます。その時間をしんどい思いをしてすごすのは、つまらないと思ったのです。働く時間を楽しくすることによって、私たちの人生の質は必ず向上します。私が自分の経験を通して得たことを皆さんにお伝えし、楽しく活き活きと働く人を少しでも増やしたいと思ったため、この本を書きました。
――仲井さん自身もしんどい時期を経験していたのですか! 執筆時に大変だったことや苦労したところは何でしたか。
仲井:本の中には、私自身の経験や考えたことの他に、他の方が書いたものを読んだり、他の方の講演を聴いたりして、それについて私が考えたこと、感じたことも書きました。そのため、かなり多くの情報をインプットして、私なりのアウトプットをする、そしてそれを読者が理解しやすいように整理するという作業が必要になります。
執筆中も、全体とのバランスからみて、この部分は内容が少ないと思う部分は、その材料になる本を読んでインプットを増やすなど、書きながら他の本を読むこともありました。急いで読んで内容を整理する必要があるので大変でした。
――インプット作業がとても大変そうでしたね。本作で一番気に入っている推しのポイントはどこでしょうか。
仲井:自分の好き嫌いをよく知ろうということを繰り返し書いています。自分の好き嫌いをよく知って、その通りするということは自分を大切にすることなのです。簡単なことのようですが、私たちは小さい頃からの育てられ方や、教育、世間の目といったいろいろなことに縛られ、自分の気持ちの通りに行動できなかったり、そもそも自分の気持ちが分からなかったりすることもあります。自分の本当の気持ちを知って、ぜひ自分を大事にしてあげてほしいと思います。
――なるほどですね、自分との向き合いが大事だと。本作はどんな人へ特におすすめしたいですか。
仲井:働くことはしんどいこと、しんどい思いをするからお金をもらえるんだと思い込んでいる人に、読んでもらいたいですね。昭和の時代であれば、上司から言われたこと、会社から言われたことを、ただただ真面目に、額に汗して、昼夜を問わずやり続ければ褒め称えられたかもしれません。ですが、これからは、自分の意志で、自分が工夫して楽しく働くということをもっと大事にしてほしいと思います。
また社員に、自主的に活き活きと働いてほしいと思っている経営者の方にも読んでいただきたいですね。
――本のタイトルにも「しんどい」というキーワードがありますが、仲井さんがそういう状況のとき、リフレッシュ法や気分転換は普段何をしていますか。
仲井:水泳はいいですね。頭を空っぽにしてぼーっとできるし、体もほぐれてゆったりできます。寝るのもいいですよ。若い頃は、しんどいことがあると寝られないときもありましたが、年齢を重ねると、これまでも何とかなって来たから、これからも何とかなると思えるものです。しんどいことはまた明日考えよう、今日はとにかく寝ようと思えるようになります。
――気持ちの切り替えも上手にできるのはいいですね! それでは仲井さんにとって「仕事の楽しさ」とは、どんなところにあると思っていますか。
仲井:自分が関心のある分野で、自分独自のものを見つけ出したり、考え出したりして、それを世の中に問うということです。他の誰かではなく、まさに自分がこれをやったのだと思えることをたくさん経験したいですね。
――本作の教えを読者が最大限に活かせるように、有効な読み方を教えてください。
仲井:本を読んでいて、これはいい、やってみようと思った部分があれば、付箋を貼って、最後にその部分をノートに書き出しください。本は読んでもすぐに忘れるものですから、大切なことは何度も読み返し、少しずつでもいいので、実行につなげてみてください。
――仲井さんが思い描く未来で、どんな社会になっていってほしいですか。
仲井:多くの方が、自分の仕事に満足できる世の中になってほしいですね。生活のために我慢していやな仕事をしたり、低賃金に苦しんだりする人が減ってほしいと思います。
――本当におっしゃるとおりで強く願います! 最後に、今回のnoteを読んでいただいた読者へメッセージをお願いします!
仲井:楽しく活き活き働くか、しんどい働き方をするかは皆さん次第です。今の職場、今の働き方をよく見つめて、自分が働きたいように働けているのかを感じてみてください。働きたいように働けていないのであれば、なぜ働けていないのか、どうしたら自分が働きたいように働けるのかをよく考えて、今の状況を変える行動していただきたいと思います。皆さんが考えて、自ら行動すれば、必ず何か変わります。
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書籍紹介
本書は、「毎日働くのが面白くないな、しんどいなと感じている人が、明日から活き活きと働けるようになる方法」をお伝えしています。私たちは、1日の大半の時間を仕事に使っています。その貴重な時間を、ただただしんどい仕事に耐えることに使って良いのでしょうか。だとしたら、悲しすぎます。笑顔で楽しく働きがいを感じる時間を増やせば、あなたはそれだけで幸せになれるのです。
笑顔で楽しく、活き活きと働くには、効率を上げる、時間や場所を選ばず働くという働き方改革も必要ですが、皆さんが働きがいを感じる方がもっと大切なのです。私自身、35年間働いてきました。その中で、働くことに悩み、苦しみ、そして自分自身の心の声を聴きながら、自分にとって働きがいとは何か、理想の働き方とは何かをとことん考え抜きました。そして、現在では私自身が喜ぶ働き方を見つけ、楽しく、活き活きと働いています。
今は働くことがしんどくても、自分の気持ちと行動次第で、働きがいを持って楽しく働くことができると自信を持っていえます。私が悩み、苦しんで得た知見やコーチとしてクライアントに接してきた経験を、皆さんに惜しみなくお伝えします。
本書を読んで、明日から元気で働こうと、笑顔になってくれる人がいたら、それは私の大きな喜びです。
【目次】
第一章 働き方改革が進みつつある
第二章 働く喜びと悩み
第三章 理想の働き方を実現する
第四章 理想の働き方を今すぐ実行しよう
第一章までの無料全文公開も合わせてお楽しみください!
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