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『副業・投資で稼ぐための常識はずれ思考』第一章・無料全文公開

書籍『副業・投資で稼ぐための常識はずれ思考』より、第一章「どうして立ち止まったまま行動できないのか?」を発売日前日に特別で無料全文公開!
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1.お金が欲しいのに結局何も行動できていない理由

「はじめに」でも述べたように、行動しない人というのは、結局のところ「現状に満足」しています。
極端な例ですが、「もし行動しなければ、全財産を失うかもしれない」という状況に追い込まれたなら、必ず行動するでしょう。体に異常をきたしていたら、病院に行ったり薬を飲んだりするなど、何かしらの行動に出るはずです。
しかし飢え死にするわけでもなく、体に危害を加えられるわけでもなく、現状のままでも普通に生活して、それなりに楽しかったり幸せだったりすると、行動に対しての切迫感が生まれません。「まあ別にいいか」と行動をいつまでも後ろ延ばしにしてしまうのです。

ここでは、こうした「行動できない人」の具体的なパターンについて、5つ解説していきましょう。

①話を聞いただけで満足している人

儲かっている人の話を聞いて、「うらやましい」と思いつつ、そこで終わってしまうパターンです。本も買わず、情報収集もせず、「自分もこうなれたらいいな」と想像の世界で満足してしまう人です。

5つあるうち最も駄目なのが、この「話を聞いただけで満足している人」になります。
厳しい言い方をしますが、このような人は副業や投資を行って成功することは、まず不可能でしょう。お腹が出ていて筋肉もまったくない人が、引き締まった筋肉の体の人を見て「自分もあんな風になりたいな」と思いながら、簡単な筋トレすらせず、食生活も一切変えないのと同じです。前述したように、圧倒的に切迫感が足りず現状に満足しているのです。
よってこのパターンの人は、うらやましいなんて思う必要はありません。そう思っても行動しないわけですから、考えても意味がないのです。

もっとひどいのは、うらやましいというポジティブな気持ちではなく、ひがみ・妬みです。「あいつだけ儲かりやがって」と考えるようになると、どんどん思考が後ろ向きになっていきます。


②スマホだけで完結する人

これに該当する人は、①の人に比べて一歩先のフェーズで、一応行動はしています。具体的には、無料で流れてくる文字情報や動画を見て学んだつもりになっています。副業や投資などの情報の発信者をフォローしたり、チャンネル登録をしたりして、簡単なコメントやリツイートなどをして満足している状態です。最新情報を入手しているものの、自分で発信するわけでも深く思考をするわけでもなく、同じような時間だけが延々と過ぎていきます。

スマホで情報収集してレスポンスすることは、一見行動しているようにも見えますが、まったく何もしない人と大した差はありません。どんぐりの背比べのようなものです。いくらSNSやYouTubeで無料の情報をたくさん眺めてもお金は稼げません。むしろ、そんなことに時間を使って変に頭でっかちになるのなら、何もしないほうがいいでしょう。スマホで寝ながらでもできる閲覧・視聴・コメントなどは、アクションとはいえないのです。

このようなタイプの中には、まったくの他人事に対して、とにかく自分の意見を述べたいと考える人もいます。
たとえば、Yahoo!ニュースなどで報道される芸能人の不倫や有名人の問題発言など、自分には関係ないにもかかわらず、本気で憤りを感じて熱心に時間をかけてコメントを書き込むといった行為です。とくに副業や投資で成功している情報に対して反発を抱くケースが多く、最悪なのは、いろいろな情報を見ているうちにネガティブな思考になっていき、悪口や誹謗中傷を書いてしまうことです。中には歯止めが効かなくなってしまう人もいます。

いずれにせよ副業や投資に関心がある人は、「現状を変えたい」「今よりもよい暮らしをしたい」「お金を稼ぎたい」「そのための情報収集をしたい」といった意識が強いと思います。しかしスマホだけの情報収集で完結したり、誹謗中傷を書くことに時間を割いたりするのは、結果を導く行動ではないといえるでしょう。

本書の読者には該当しないと思いますが、スマホをいじって「俺は勉強している」と思っている人は、正直「勉強をした気持ちになっている」だけです。情報をいくら得ても根本を理解していないケースが多いでしょう。そういう人は「よく噛む」「よく寝る」「健康的な食事をとる」といった脳をよくする行動が必要です。そしてスマホで情報を見るのではなく、国語や算数など基礎的な感覚を身につけることのほうが、はるかに重要です。


③本を読んだだけで満足する人

本書を手に取ってくださった人には、おそらく①②のような人は少ないでしょう。少なくとも「本を読んだだけで満足している」という状況だと思います。お金や時間をかけて情報を取りにいくという意味で、②よりも先のフェーズといえます。
ただ「本を読んだ」と思っている人の中には、「本当に理解しているのか?」という人も多いと感じています。皆さんも経験があると思いますが、たとえばAmazonレビューを見ていると、「この人、まったく理解していないな」と感じるときがないでしょうか? 実際に、理解が浅い、もしくは読まずに書いているレビューが散見されます。

驚くべきことに、大人の6人中5人は小学校5年生くらいの知能しかないといわれています。たとえば、カタカナ用語を知らないだけではなく、相対的・絶対的、具体的・抽象的といった日常シーンで使う言葉すらも正確な意味を知らないというのです。
今の時代、ネット検索すれば大概、言葉の意味は調べられます。しかし、わかっているような気持ちになっても、意味を理解していないわけです。

私の1冊目の著書『常識破りの「空き家不動産」投資術』(ビジネス社)のAmazonレビューにはいいコメントが多いですが、悪いコメントもそれなりに書かれています。悪いコメントの中には「こんなの宅建業違反だ」「法律違反だ」というものも複数あります。
しかし宅建業違反でも法律違反でもないことは、本の中でしっかり書いているのです。それにもかかわらず、本の内容を理解されていないコメントを書くということは、「読み飛ばしている」か「読んでいても理解できない部分は頭に入れないようにしている」としか考えられません。

本を買って読んでいると思っていても、文字を目でなぞっているだけのことが大半ということがあります。子どもが意味もわからないまま発声しながら音読しているのと同じです。ただ文字を見ているだけではなく、計算や言葉の意味を理解することに努力すべきです。

本を読んだだけで満足してしまう人の心理を推測すると、その多くは「この本は読んでよかった」とマインドは動かされるものの、そこで終わってしまいます。
これは本当にもったいないです。本を読むことのゴールは、「1ページから最終ページまで読み切ること」ではありません。そうではなく、「本を起爆剤にして、行動すること」です。


④セミナーや交流会に参加する人

ここまでくると、結果が伴うかは別として、それなりに行動力がある人といえるでしょう。オンラインサロンやセミナーなどに参加し、行動を起こしています。しかし不安ばかり抱いたり、知識過多になり頭でっかちになっていたりして、実践に行動に移せていないのが特徴といえます。これは後述する⑤のパターンも同様です。
副業や投資をはじめるにあたって、交流と知識を増やす人は多くいますが、その大半は実践という一歩を踏み出せていなかったりします。知識が増えている分、ネガティブなところばかりが思い浮かんでしまうのです。

そうした人たちにここでアドバイスしたいのは、「すべて金額に変える」ということ。
不動産投資を行おうと考えている人が、購入にあたって買ってはいけない理由ばかり思いつくのであれば、マイナスに感じる部分を金額換算したうえで、数字として引いていき、自分が安心できる価格を算出するのです。そして、その金額で買えないか交渉します。それで断られたら縁がなかったとあきらめます。

「そんなことをしていたら、どんどん金額が低くなって、交渉できる数字ではなくなる」と思った人がいるかもしれません。
しかし交渉できる数字かどうかは、交渉してみないとわかりません。それに、仮に交渉に失敗したとしても、失うものはゼロです。もし成功したら得をします。つまり交渉するしかないのです。

知識ばかりを身につけて、実践しない言い訳ばかりしている人は本当にたくさんいますが、そこを何とか乗り越えて、その先へ進みましょう。


⑤高額セミナーに参加しノウハウコレクターになる人

④と⑤の違いを整理すると、セミナーや交流会などに使うお金や時間です。④は数千から数万円で時間も数時間なのに対し、⑤は数十万円から数百万円で時間も年単位だったりします。中には数百万円を使って10年間勉強し続けているものの、ノウハウコレクターになってしまい実践経験がゼロという人もいます。
このパターンだと、情報収集や行動自体が目的になっている人も珍しくありません。知識過多に陥ってしまう人は心配性で、石橋を叩きすぎて渡れないのでしょう。100%わかってないと動けないのだと思います。中には、行動する前から大成功したあとの納税のことを心配している人すらいます。

とはいえ勉強のために高いお金を払うのは、必ずしも間違いではありません。事実、私自身も高額商品を販売しているのですが、その理由は「強制力になる」と考えているからです。やはり無料や数千円だと行動を促す切迫感が弱いと感じます。
もちろん理想は、無料で行動できることです。無料で行動できるなら、ビジネスでも、ダイエットでも、語学でも、スポーツでも、何でも結果を出せるでしょう。
ただ、そういう人は少数派です。私としては、「自分はこれがやりたい」というものがあったら、数十万円のお金を出すのは有益だと考えます。3千円支払って何も行動しないより、30万円支払って行動する。これは意味のある投資だと思います。

つまり高額の塾やセミナーの意味は、自分に痛手を負わせることです。「50万円も支払って何も得ないわけにはいかない」と行動を促すためのきっかけなのです。
たとえば、ダイエットをしたいときに千円の本を買うよりも、10万円でDVDやオンライン教材を買うほうが、内容は一緒だったとしても強制力がまったく違います。金額が低いと痛手がないので、行動を促す効果は小さくなります。
ライザップがいい例です。ダイエットも筋トレも、今はネット上で無料の情報がいくらでも見つかります。ですが、あえて数十万円支払うことで、強制力が生まれます。

とはいえ、これは強制力が効く人に限った話です。残念ながら効かない人もいます。お金を支払ったことに満足してしまっているのです。
ノウハウコレクターになってしまうと、「高いほど価値がある」と勘違いしがちです。しかし繰り返しになりますが、知識に意味はありません。必要な知識があるとすれば、それは「行動するための知識」だけです。

正直なところ⑤のタイプの人は、困るところまでお金を出さないと気づかないことが多いといえます。なので、いっそのこと「困るところまでお金を使い続ける」と振り切って考えたほうがいいでしょう。


以上、5つの行動できない人のパターンについて述べてきました。あなたはどれに該当するでしょうか。もし①~③に当てはまっている場合は、その基本姿勢から脱却する必要があります。本書をしっかり読み進めて、お金を稼ぐ思考を磨いていきましょう。

2.本当は困っていない現状維持バイアス

前節では、行動が起こせない人の具体的なパターンについて述べてきました。それぞれに特徴はあれど、共通している部分は「本当は困っていない」ということでしょう。たとえば、貯金100万円のある人が「30枚の書類を用意しなければ、その100万円は没収です」と言われたら、その状況を回避するために相当な努力をするはずです。逆に「30枚の書類を用意すれば、100万円もらえますよ」という状況になると、頑張らない人が多いものです。

もちろん200万円に増えたほうが、誰だっていいに決まっています。それは頭ではわかっています。しかし本心では、「200万円あったらいいけど、今の100万円でも困っていないよな」と思ってしまい、努力をするモチベーションがなくなるのです。
これは「やらない理由を探す」「楽な道を選ぶ」という人間の本能的な部分に関わっています。

私のセミナーの受講者に「副業をしてお金を稼ぎたい」と意気込んでいる人がいました。
でも少し経つと、「いや、ちょっと今度病院に行く」とか「日曜日は子どもの用事がある」などと理由をつけて、行動を起こさないでいるのです。それまではそうした予定があっても行動できていたのに、ある日から「やらない理由」に変わってしまうわけです。

この人に限らず「やらない理由」を考え出すのが得意な人は、実際にたくさんいます。彼ら・彼女らの根本には、現状に対する満足があるのでしょう。現状に満足することを否定するつもりはありませんが、そのままではお金に余裕がある自由な生活を送ることはできません。

ここで私はあなたに問いたいです。
「本当に、このままでいいのですか?」と。

私の場合、ささいなことかもしれませんが、「とくに用事もないけど、明日沖縄に行ってゆっくりしよう」という決断が普通にできます。交通費や宿泊費などのお金を気にすることはまったくありません。
しかしお金が欲しいと思っている人の多くは、自分の意思よりもお金の多寡に判断を振り回されています。たとえば、本当は2千円のランチを食べたくても、700円の日替わりランチで我慢するといったことです。
知り合いの職人さんは缶コーヒーが大好きで、普段は80円の安い缶コーヒーを飲んでいます。そして「いつかはコンビニでスタバのコーヒーを買ってみたい」と話していました。コンビニのスタバコーヒーは、スタバの店舗で買うよりは安いですが、それでも安い缶コーヒーの倍以上の値段です。
この職人さんのように、普段は発泡酒だけど本当はビールが飲みたい。カニカマではなくて本物の蟹が食べたい。そう思いながらも、節約のために我慢しているという人はいませんか。もちろんビールより発泡酒が好き、蟹よりカニカマが好きというのなら問題はありません。でもせっかくの人生ですから、好きなビールを飲んで本物の蟹を食べませんか?

こうした我慢は、今の生活を続けている限り、確実に続きます。10年後も、20年後も、30年後もです。「お金に余裕がないから」という理由で、自分の理想を実現できない機会が続くわけです。

「それでもいい」という人なら、お金について学ぶ必要はありません。
しかし本書を手に取ってくださったあなたは、そうではないはずです。「お金に困らない生活を送りたい」と思うなら、無意識に「今のままでいい」と現状について肯定してしまう自分を変える必要があります。

3.このまま行動をしなかったら、あなたはどうなるか

それでは本書を手に取ったあなたが最後まで読み、「ふーん、なかなかよいことが書いてあるな」と思ったとして、「でも面倒だな」と現状のまま何も行動をしないでいたら、将来どうなるでしょうか。

そもそも本書のような「副業・投資でお金を稼ぐ」というテーマの書籍に興味をもったということは、現状の生活に満足していないはずです。
もしあなたが20代の人であれば、「俺もいつかは起業して成功してリッチになりたい!」と将来を夢見ているかもしれません。30代や40代の人であれば「小遣いが足りないから、副業して数万でも増えたらありがたい」と考えているのかもしれません。50代の人なら「毎月10万円、20万円くらいの定期収入があれば……」などと考え、定年が目前の60代の人なら「年金だけでは心もとない」––––そのように考えているかもしれませんね。

行動しないということは、現状に対して不満をもちながら、将来に不安を抱きながら、同じ日々を繰り返していくことの選択です。つまり、ずっとお金が足りなくて、ずっと愚痴をいって不満を抱えながら、あきらめ続ける人生になってしまいます。
これが厳然たる事実です。そんな人生でいいという人は、もちろんそのままでいいでしょう。実際のところ現状を変えなくても、普通に暮らしていくことはできます。
社会福祉が整った日本において飢えて死ぬことはありません。生活破綻や身の破滅といった危機的状況はなくても、ずっと少し節約して我慢して、強烈に苦しいわけでないけれど、将来に対して常に不安を抱えたまま、男性ならおじいさん、女性ならおばあさんになって寿命を迎えます。

多くの人はお金または時間が足りなくて、いろいろなことをあきらめています。そもそも「大成功しよう!」「大金持ちになりたい!」なんて考えている人は少数で、日々の暮らしの中で「あと10万円あれば……」と思っていたり、人によっては「数万円でいいから、お金が増えたら……」といった希望が現実的でしょう。
一般的な成功者のイメージといえば「お金持ち」ですが、実際のところ、お金だけあっても成功者にはなれません。時間とお金の両方を手にしてはじめて成功者です。
多くの人はお金も時間が足りません。中には時間があるけれどお金がない、もしくはお金はあるけれど時間がないというケースもあります。とはいえ、成功したからといって幸せかというと、それもまた別の話です。成功者によくある話で、お金と時間を手にしたけれど、家族関係が悪い、健康不安などといった時間とお金で解決できないことも多々あります。しかし逆をいえば、お金と時間で解決できることは手に入るのです。

私は読者の皆さんに「成功しろ!」とは言っていません。ただ、ほんの少しでも行動に移すことができれば、その先には成功があります。
もちろん行動したからといって、必ず成功するわけではありませんが、まったく行動をせず現状のままでいたら成功する可能性はゼロです。ちなみに私自身は行動した結果、お金と時間を手にして幸せに暮らしています。

いずれにしても現状を変えなければ、あなたは変わりません。とくに充実しているわけでもなく、活躍することもなく、何も成し遂げられず、たいして楽しくもなく、多数の中の無個性な一人、ワンオブゼムの人生……それでいいのですか?

「そんな人生はイヤだ!」
「現状を変えたい!」

そう思うのなら、行動することを惜しんではいけません。まずは「常識はずれ」といわれる私の稼ぐための思考を学び、その一つひとつを実行に移していきましょう。

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第一章はここまで!
続きを読みたい方は、明日10月29日(金)より各電子書籍ストアにて随時発売しておりますので、是非お買い求めください。
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書籍『副業・投資で稼ぐための常識はずれ思考』

著者プロフィール

村上 祐章

廃墟不動産投資家
1977年、京都生まれ。1999年、同志社大学法学部卒業。
就職活動すらせずプータローのままブラブラしていたが、起業や金儲けを手がけるにあたり、さまざまな人と社会からの「常識」にぶち当たる。「これは常識でしょう」「みんな常識のとおりやってますよ」「常識をわきまえてください」などと言われ続け、アルバイトすらすぐクビになる始末。必死に「常識」を学んだが、それによって得られたのは「常識的な普通の成果」のみ。「ならば、常識なんてやはり要らないのでは?」と気づき、周囲を気にせず常識はずれのビジネスや行動を開始。その試行錯誤から得た常識はずれの稼ぐ思考から「廃墟不動産投資」「物件無料ゲット」を生み出し、成功者としてプータロー生活を送る。現在は国内や世界各地を旅しながら、投資や人生についてときどき情報発信している。

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