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日本クローゼットツアー(2)映画の企画書を書く

こんにちは。

細かい事を考えずに決断するのが得意のルンナと申します。

「他人様のクローゼットでライブ」をやる、そしてそれを撮影して、「ドキュメンタリー映画にしたい!」で、はじまったプロジェクトのお話をしております。

ちょっと前回を要約いたしますと。

以前に、私のドキュメンタリー映画というのがあって、これなのですが。

監督はこのジェフという人です。

日系のアメリカ人

この時もいっしょにやったので、今回のこの新しいプロジェクトにも参加しないか?と、真っ先に声をかけたのですが、、、あっさり断られました!

そして誰か代わりの人を探さねば。。。と、なり
そのためには、このプロジェクトの具体的な事、とくに、金銭的な事をきちんと視野にいれていなければならない。と、今更、わかって、、、、汗。

それで、自分の三井住友銀行にある日本の財産をすべて投げ打って、これに賭けるという、決断をした、、、、ところまでが前回でした。

言っときますけども。


これは投資ではないです。


あきらかに

ただの、出資です!!


経済的な見返りは間違いなく、ゼロ!!でしょう。
クローゼットの映画で財を成したという人なんて、人類の歴史が始まって以来、きいた事ありません。

しかし、ですね。
私の場合、散財しても、子供もいませんしね、自分の周りの甥っ子はみんな私よりもずっと金持ちです。苦笑
なので、お金を残す必要もないし、あるだけ全部使い切っても、自分が困るだけで誰にも迷惑はかけないし、その辺りは、昔から図太くやってきました。
〜んじゃないとアーティストなんて、ばかばかしくて、やってられませんしね。苦笑

話はもどりますが、ジェフからあっさり断られたので、早速、「他の人探し」に、とりかかりました。

まずは、自分のお願いしたい事を相手に説明しなければなりません。

すでに、、、これが、まず、最初の難関になった。
たとえば、普通のバンドのコンサートや、ツアーの撮影だったら、イメージしやすいかと思いますが、

え?クローゼットのツアーって何ですか?? となるでしょうし、

そこで、なぜ?クローゼットなのか?というところから始まると、
私がこれまで何をやってきたのか?というのが必要で、
これは、もう説明するのが、無茶苦茶、面倒なわけです。

このNOTEの第一回から読んでください。 と???

リンクでも送ったらいいのでしょうが、
皆様もご存じのとおり、長すぎるでしょ〜?苦笑
(それでも、何人か、全部読んでくださった方がいらっしゃるようで、本当に有難うございます。)

ともかく、これだけで、もう憂鬱になってきた。

なので、もうある程度、私のことを知っている人がいいだろうと。
説明いらんし、、、、。

そして何人かの候補にコンタクトしてみたのですが、スケジュールが合わなかったり、予算が合わなかったり、お金が出るからやるけど、プロジェクトには興味がないのがバレバレで、こちらのテンションが下がったり、、、、。

「腹をくくった!」までは良かったのですが、ここからまったく先に進まず、あっという間に3ヶ月が経ってしまいました。

う〜ん。。。どうしよう。。。そろそろ決断しないと、間に合わない。

もう一度だけ、ジェフに聞いてみようかな〜。時間も経っているし。。。

と。

ダメもとで、電話してみました。


日本行きの事だけど、もう一回だけきくけど、やっぱ、ダメ?

と、私。

やはり、通訳の問題は大きいからねー。通訳なしではできないね。
それに行くとなったら、自分のカメラのアシスタントも必要だし。

と、ジェフが言う。

しかし、この時の私は、もう日本の財産を投げ打つ覚悟ができていたので、

お金は用意した! 私が全部払うから!!!
ジェフが気に入っている通訳もアシスタントも雇えるから!!

冷や汗を拭いながら、しかし、キッパリと言った。そしたら、

だったら、企画書を送ってよ。

と。

いや、脚本は私は監督じゃないから、書けないよ。
監督は、アンタだから。

と、私。

脚本じゃなくて、企画書!!もっとその前段階のものだよ!!

と、ジェフ。

え??? 企画書? なんですか?それ? と思ったが、とりあえず。

はいはい。わかったよ。書けばいいんでしょ?書けば。

と、言って、電話を切った。


企画書ですと?? 知らんわ。そんなもん。

とりあえず、ググってみた。

え   い   が   の   き   か   く   しょ

そして、続けて。

映画の企画書とは何か?

映画の企画書の書き方

映画の企画書の書き方のサンプル

映画の企画書の書き方のフォーマット


片っ端から、「企画書」なるものをネットでリサーチして、勉強?した。

〜まあ、私の場合、これを別に大きいクライアントに提出するわけでもなく、相手はジェフだ。苦笑 
それとなく、企画書に見えるようなものを書いて、お茶を濁せばいいだろう。
〜と、ここで、いつもの、

大きく出て、後で、こっそり辻褄を合わせる

ルンナ語録より


ところが、いろいろとリサーチをしていくと、
これが、思ったより、面白くて、思いの他のめりこんでいったのです。

テーマは何か?

何をやりたいのか?

何を観客に見せたいのか?

そのためにはどういうシーンが必要なのか?


などなどを書いていくうちに、何か楽器のチューニングをしているような実感があって、自分の言語空間がかなり整理されてきた。

勢いだけで、ドキュメンタリー映画を作ろうなんて、低い発火点で、発火したのだったが、
そうか!!自分はこう言うものが作りたいのか!と、改めてそのロジックがビジュアライズできた(ような気になってきた。)

ここで、改めて、皆様に簡単にお伝えすると、やりたい事のテーマはこうです。

洋服とは社会と個人の間にある、境界線の表象。
つまり、第二の皮膚、である。
その第二の皮膚がつまったクローゼットとは、いったい何か?
このプロジェクトは、その答えを探す冒険譚
シスターズのツアーというと我々が主人公のようだが、
我々はただの案内役。
答えはそのクローゼットの中に存在するのである。。。。。。


と、まあ、こんなかんじで、これを適当に英語にして、ジェフに送った。

そしたら、


これぞ、僕のやりたかった事!!!

絶対にやりたい!!

と、手のひらを返したような態度になった。

これには、びっくり〜!!

そして、

ジェフが言った。

僕の分のお金はいらない、、、、と。

ひえ〜〜〜〜!!

これまた驚いた!そんなに気に入ってもらったとは!!

なんだか、最高に嬉しかった〜〜〜〜〜!!!!

もうそうなれば、善は急げ!!

誰か、アシスタントのメドはついている? お金払えるから、そちらで気に入った人をすぐに探してよ。

と、私。

ちょっと前にアシスタントしてくれた、若い中国人の女性がいて、
彼女は仕事もできるし、日本語も流暢に喋れるから、通訳とアシスタント、ふたり雇わなくていいんだよ!!

と、ジェフ。


おお〜!
これは、私にも朗報で、二人一役だと、予算もかなり節約できる!!

早速、彼女に興味があるかどうか、きいてみるよ。

ジェフ。


〜これで、いきなり、全てが流れ出した!!!

その若い中国人の女性は、すでに自分で映像作品も作っていて、しかもファッションにも興味があるらしかった。

これは、可能性は大きいぞ〜〜〜!!わ〜〜い!!


ただ、、、、、

一つだけ。。。。ひっかかった。

ジェフは日本語ができないのに、なぜ、この女性が日本語がペラペラなんて、わかったんだろう?

なんか、あやしい。。。。。


次回に続く

L*

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