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【感想】パッチ・アダムスを観て考えたこと【海外映画】

普段は、映画を観ても何もしない。単にもの思いにふけるか、短い感想をTwitterで呟く程度である。

ただ、今回はどうしても、感想をしっかりとした「文章」として記しておきたくなった。自分の「感情の起伏」を描写しておきたくなった。だからこうしてnoteを書いている。


今回観たのは「パッチ・アダムス」である。前から観たいと思っていて、今回初めて観た。


さっそく感想を書いていきたいところではあるが、「パッチ・アダムス」を観たことが無い人のために、さらっとあらすじを書いておく。

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アダムスは自殺未遂で「精神病棟」に入院した。そこにいたのは、数多くの精神病患者。真っ当な精神を持った者はいない。そんな人々に、最初はアダムスも手を焼いた。上手く心を通わせることができなかったのだ。

しかし、月日が経つにつれ、次第にアダムスと患者たちは心を通わせていく。その過程で、アダムスは「心と心が通じることで患者を救う」経験をする。

すると、アダムスの心の中に一つの「目標」が芽生える。医者になり、多くの人々の命を救うことである。


そんな思いを胸に、数年後、アダムスは医学学校に入学する。そこで待っていたのは、いわゆる「お堅い」教育体制だった。患者と触れ合える「臨床」は3年生まで一切禁止。1、2年生の間はひたすら「座学」である。

アダムスは、この体制に耐えきれず、教授の目を盗んで患者とのふれあいを始める。ユーモアを交えて患者と接し、老若男女関係なく、次々と患者の心を掴んでいった。さらに、次第に同級生とも心を通わせ、アダムスの理念に共感した学友と、山小屋で「無料の診療所」を始める。アダムスはここでも多くの人々に治療を施し、ユーモアで励まし続けた。診療所は、アダムスを慕う多くの「笑顔」で溢れた。

しかし、そんな中悲劇が起こる。恋人関係になったばかりの同級生が、精神病患者に殺されるのである。さらに、アダムス自身も無免許で治療をしていたことがばれ、退学の危機に陥る。


学校の法廷に立ったアダムスは劣勢に立たされる。「お堅い」教授陣に、アダムスの考え方は受け入れられないかに思われた。

しかし、アダムスの魂の訴えと、アダムスに励まされた患者の主張により、形勢が変わる。次第に、会場の空気が変わっていく。

最後には、教授陣もアダムスの「患者を思う気持ち」や「まっすぐな信念」に感化され、アダムスの卒業を許容した。


そしてアダムスは大学を卒業し、無事医師に。無償で治療を続け、数多くの人々を、「笑顔」と「医療」で救い続けた。


以上がざっくりとした映画の流れである。微妙なニュアンスが伝わりきらないもどかしさもある。是非とも実際に映画を観て欲しい。

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思うことは無限にある。自然と、多様な感情が湧き出てくる。

はっきりいって「言葉」に表現するのは難しい。


しかし、敢えて言葉にするなら、この映画は、以下の3つの言葉に集約されると思う。

「愛」「人」「ユーモア」である。


アダムスほど「愛」に溢れた人を見たことがない。自分よりも患者を優先し、「ユーモア」で「人」と「人」を結びつける。決して患者を下に見ることは無い。あくまで「対等」の関係として接する。卑屈になることなく、自分の信念にしたがって、正直な心を持って人と接する。

「愛」を人生の最大の目的にした人であると感じた。


どんな目で見られようと、「周囲の空気を変え、ポジディブな影響を与える」生き方を貫き通す。そんな良い意味での「頑固さ」には頭が上がらない。

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人生は一度きり。したがって、「どう生きるか」「どんな人生を歩むか」を選択する回数も限られている。何度も違う生き方を選ぶことはできない。いつかは「自分なりの人生の生き方」を決断する必要がある。

その意味で、この映画は、私に一つの「生き方の指針」を与えてくれた。「アダムスみたいな生き方をしたい」そう思わせてくれる映画だった。究極のお宝を見つけた気がして、興奮した。


僕は医者になるわけではない。人の命に関わる仕事に就くわけでもない。その点では、少し感覚が違うのかもしれない。しかし、彼の精神を別の分野に応用することは可能だと考える。

自分の利益より「人」の幸せを第一に考え、誠実に、ユーモアたっぷりに、人にポジティブなオーラを与え続ける。自分の「信念」に従った「生き方」を貫き通す。僕は、そんな生き方を目指していきたい。死ぬときに「やりきった」と思いながら死んでいきたい。


人を陥れることに時間を使いたくない。人を無意味に批判することに時間を使いたくない。SNSに悪口を書き込むことに時間を使いたくない。そんな暇は人生には無い。人生は短い。



令和元年夏の夜、そんなことを、考えた。。










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