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なぜ仕事ができる人は積極的に報連相をするのか?

おはようございます。
昨日の大雨とは打って変わって気持ちの良い晴れの朝です。
昨日は、朝から晩までわりと重ための打ち合わせが多くて充実していたのですが、息吸うのも忘れるぐらいで夕方からはちょっと呼吸が浅くて苦しい感じがしていました^^;

暇だと死んでしまう性分なので、忙しいぐらいの方が「生きてる」って実感もできて良いのですが、そろそろキャパオーバーの危険性があるのでコントロールしていこうと考えています。

さて、組織人として働く、または部活動などの集団活動において大切なこととして誰もが知っている「ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)」ですが、意外と適切にできている人は多くありません。
私も若い頃はけっこう注意されていました^^;

原因はわりとシンプルで、
①報連相の目的を理解していなかった
②若くて少し仕事が人よりできて生意気で、いちいち報連相などする必要がないと思っていた。
③自分中心にしか世界を見ていなかった。
 (世界の中心で叫んでいるお子様だった)
④社会の仕組みやそれぞれの人たちの役割について理解できていなかった。
⑤自分の考えや物の捉え方、認知している世界が常に正解だと勘違いしていた。

ということの結果、「報連相」の優先度や重要性が自分の中では最下位だったので、当然後回しなのでしないわけです。
注意された時にも
「時間がなかった」
「忙しかったから」
「報連相していたら仕事が遅くなるんですけど」
とか言ってしまうわけですが、どれも本当の原因ではありません。
ただの言い訳ですw

重要でもないし、必要性も感じていないからやらないのであって、それを正当化するためのもっともらしい言い訳をしているだけです。

報連相の目的や重要性を理解できるようになったのは、はじめてチームを任されてしばらく経ってからです。
つまり報連相をされないと困る立場になってからです。

職場であれば事業を遂行するために様々な業務が必要になり、それを遂行するために多くのメンバーや取引先、関係部署と連携していくことになります。
その際に、指示や業務がしっかりと進行し、引き渡され動いているのか、それとも課題を抱えて停滞しているのか、その課題解決の目鼻はついているのか、対応はされているのかといったことは関わる人たち、部署、取引先が会えれば増えるほど、指揮者からは細部も流れも見えなくなっていきます。

というか把握できる人間などいませんw
体は一つしかありませんし、時間も等しく24時間しかありませんから。

すると報告連絡相談がないと状況が把握できなくなってしまうのです。
つまり共有すべき情報とは

「進捗状況」
「優先順位」
「リスク情報」

これらはなるべく把握共有すべきことです。
大きくは2つ理由があります。

「上司を不安にさせたり、文句を言わせないため」
「上司の上司に文句を言わせないため」

進捗が見えないと上司は不安になります。

「サボっているんじゃないか」
「忘れているんじゃないか」
「行き詰まっているんじゃないか」

と不安から妄想を掻き立てられます。
特にリモートワークが増えれば、なおさら不安や不信を募らせます。
結果、不安に駆られた上司は、あなたを束縛しはじめます。
あれこれと口をはさんだり、こまかく報告を求めたりして自分のコントロール下に置いてみたりするようになります。
ときには話をひっくり返してきたりすることもあるかもしれません。
そんな環境では、思うような仕事はできなくなっていきますし、一人前の仕事の成果を出すことはできません。
しかもあなたを動かすために上司の時間も使っていますから、生産性は当然2人分ではなく、2人で1.5人分とか酷いと1人分の成果しか出せません。

だから報連相が重要になるのです。
一人前になるために、一人前と認めてもらうために、大事な仕事を任せてもらえるようになるためには信頼されることが必要不可欠です。

また、「この人からはAの仕事、あの人からはBの仕事を振られています。でも優先順位はクライアントに振られたのはCなので、今日はCに着手しています」
聞かれなくてもこんなふうに、事細かに自分の状況を知らせましょう。

今ならメールやLINE、Slack、ChatWorkなど様々なコミュニケーションツールがありますが、私が若い時にはそんなものはありませんでした。
なので、私はこれらを大きめの付箋に書いて上司の机に貼っていました。
そうすれば、どれぐらいの仕事を抱えているかをひと目で把握してもらえるし、それが明らかにキャパシティオーバーなら、手立てを考えてもらうこともできます。
これをしてから「あれもやっておいて」と無茶振りされることがなくなります。

そうです、大事なことは上司はたくさんの部下を持っていますから、あなたのことだけを見ているわけではないので、積極的に知らされていなければ認知していないことの方が多いのです。
上司と部下は1対多なのです。
これも若い時はわかっていませんでしたから、ロクに報連相もしていないのに「上司はこんなに頑張っている俺のことをわかってくれてない、くそ上司だと」思ったり、言ったりしていました^^;
ごめんなさい。
私が世の中の原理原則を知らない想像力の足りない小僧でしたmm

報連相は上司の上司に文句を言わせないためにも重要です。
若手のうちは意識しづらいですが、上司にも上司がいます。
つまり「報連相」をする義務は、あなたの上司にもあるわけです。
あなたが報連相をサボれば、上司も報連相ができず「監督不行届」で上から注意されます。
そうなれば上司はその上司から自由を奪われ、自由を奪われた上司の部下である自分の自由も当然奪われます。
マイクロマネジメントは連鎖するからです。
つまり報連相は、組織の中でストレスなく仕事をするには欠かせない、合理的で最強で重要な方法なのです。

役所が硬直化し、鈍重で、融通が利かないのはマイクロマネジメントの極みだからです。
昔の軍隊もそうでしたが、今では市街地戦や非正規軍との戦いが増えましたし、軍隊同士の戦闘でも素早く情報連携し、その情報を元に素早く判断、行動できないと窮地に陥るので、米軍など先進国の軍隊はピラミッド型で中央集権的なマネジメント体制を改め、現場の指揮官、大隊長、中隊長、小隊長に即断即決する権限を移譲し、現場から刻々と変化する状況を司令部がリアルタイムに報連相を受けるという形で意思決定が逆転しています。
司令部は大きな方針、目標を戦略レベルで決定し戦術レベル、戦闘レベルでは現場判断にしています。

そのためにはいかにリアルタイムに正確な情報の報告連絡相談をスムーズに自動的に行えるかということが重要になっているので、そのようなシステムや仕組みの開発に大きな投資をしています。

生産性の低い組織はほぼこの報連相ができていません。
まずはこれが普通にできている状態をどう作るのか、その阻害要因はなんであるのかを知ることなしに、効果のある打ち手にたどり着きませんし、解決することはありません。

ということで、みなさん報連相したほうが仕事しやすくなりますし、ストレスも減るし、生産性があがれば余暇時間も増えますし、研究開発や未来のための思考に時間を割けるようになりますから、中長期で大きな業績の差を生み出します。

ではでは、私は平日に処理しきれていない仕事をしたいと思いますw

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