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おい大変じゃんか海外。

【海外写真放浪記】 Nepal  1

僕が成田を出発してまず訪れたのがネパールでは無く中国の広州だった。理由はよくある話でトランジット一泊込みの格安航空券だったのでどうしても中国に泊まらなければならなかったのだが、この一泊が物凄くキツかった。


まず中国東方航空の飛行機が壊れていて、久しぶりの海外、飛行機の僕は動揺を隠せなかった。


えっ?飛行機のエアコンのパーツ垂れて来てますけど??椅子穴空いてるしリクライニング出来ませんけど??


結局かなりの数の飛行機にこの後乗るのだが、ここまで内装がぶっ壊れた機体はこれ以外なかった。ものすごい引きだ。


広州の空港に到着したのが早朝の2時で、次の日の夕方にネパール行きの飛行機に乗らなければいけなかったので、宿込みだけど今から行って意味あんのか?と思いながら、全く英語の使えないタクシーの運転手にプリントされた住所を見せ深夜の広州市内を10分くらい走ると、思ったより汚い宿に到着した。


早朝だった為店主が気だるそうに対応してくれ、部屋に案内されるとダブルサイズのベッドが一つギリギリ一つ入る位の部屋で、勿論と言わんばかりに窓もなかった。まぁ一泊だし良いかと思いその日は移動疲れも有り直ぐに就寝した。


翌朝起きてまず水道の蛇口を捻ると泥水が出てきた。うん。海外だからこんな事もあるか。

部屋に戻り夜はあまり気にしていなかったけどベッドのシーツをよく見たら、完全にカビが生えていた。うん。窓ないし海外だから良くあるか。

そんなこんなで長居をしたくなかった僕は朝8時にはチェックアウトしようと思いフロントに行くと、お金を請求された。チケット代に含まれているのにだ。


おい海外大変じゃんか。


とにかく払ってあるからと拙い英語で2時間近く説明をし、ようやく広州空港まで辿り着いた。


ここまでろくにご飯んを食べていなかったので空港でご飯を食べようと思い、所持金の元を確認したらギリギリ一食分しか残っていなく、今日中国を出たら二度と元など使わないだろう(朝からのいざこざで中国が嫌いになっていた)と思いフライトまでの間所持金で食べられそうな物を数時間かけて物色し、鳥の煮込みがご飯の上に乗ったプレートを注文した。あれだけ時間を掛けて選び腹ペコだった私は一口目を勢い良く口に運んだのだが、その瞬間口一杯に八角が広がり、私のテンションはダダ下がりした。


そう中華圏の食べ物は写真で見るとすごく美味しそうに見えるのだが、日本と違い大抵の物が八角に牛耳られているのだ。


全てなんとか平らげると、フライトの時間になりようやく初めの目的地ネパールのカトマンズに到着するのである。



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中国東方航空と広州国際空港


カトマンズ国際空港に着いたのは夜の8時近くだった。ネパールに行った事がある人なら分かると思うが、カトマンズの空港は日本の地方の公民館位の大きさで、滑走路へダイレクトに階段で降り、ロビーにはアライバルカードが地面に散乱しているイケてる空港だった。

到着した日はそのままタメル地区にある地球の歩き方に乗っていた安宿にチェックインし就寝した。


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タメルの街で写真を撮られる事で生計を立てているサドゥー。彼がこの旅で一番最初のポートレートの被写体となった。


次回 Nepal 2


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