奇岩と渓谷 カッパドキア
【海外写真放浪記】 Turkey 2 カッパドキア
トルコのバスは日本とそこまで違いが無い。定時出発だし、バスの席も指定席なので誰かに盗られる事も、乗車率が120パーセントになる様な事もなかった。
ボルポラス海峡を渡り、アジア側のトルコへ入ると一気に農村や荒野といった田舎の風景になって行く。
カッパドキアはアジア側の真ん中辺りに位置していてイスタンブールからバスで確か4時間程度だったと思う。
外国人はもちろん、トルコの方にとっても観光の名所である為、ホテルやキオスクなどがまぁまぁ充実しているが、そこそこの田舎町である。
イスタンブールと違い、時間がのんびりと流れていて人も柔らかい人が多かったので凄く良い印象が残っている。
ここカッパドキアが有名なのは皆さんご存知の通り浸食により形成された奇岩群と、広大な渓谷、そして人口的に作られた洞窟居住区だ。
写真は全て別の場所で撮影したものだが、ギョレメ国立公園の広大な土地でこうした奇岩群や渓谷、住居をみて回る事ができる。
どこまでかは定かでは無いが世界遺産だ。
街中にあるホテルも洞窟仕様になっていて面白い。
またこの他にもカイマクル、デリンクユと呼ばれる地下都市も存在し、内部には協会、学校、など約2万人が生活していたとされる洞窟がある。
ローマ帝国に追われたキリスト教徒が隠れ住んでいたとされ、紀元前から存在していたとされるが詳細は不明らしい。
蜘蛛の巣に埃が溜まっていて歴史の深さを感じられた。
これ以外にも早朝は気球が飛んだりと、結構てんこ盛りな観光地となっていて実際には終盤は飽き気味となってしまった。
ここまで色々な国の遺跡を見てきて完全に遺跡不感症に陥っていたのもあるかもしれない。
旅が長くなれば長くなるほど旅が生活の一部となってしまい、感動が薄れて行ってしまう。
その代わりに自然は何度でも感動するし、人は絶対に同じ人など居ないので飽きないと言う結論に自分の中では落ち着いていった。
どの街に行ってもアジア人の見ず知らずの僕に笑いかけてくれる人がいて、親切にしてくれる人が居たんだけれど、ではなぜ戦争や他国への嫌悪感は生まれるんだろうか?
単純に知らない人や国、宗教が怖いだけなんじゃ無いだろうか?
次回 【海外写真放浪記】 Turkey 3 パムッカレ
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