優しさの連鎖
私は、住宅会社で家を買って頂く仕事をしています。
正確には、お客様に気づいてもらうため、知ってもらうためのマーケティング業務になります。
マーケティング業務をやっていると、結構安易に「豊かな暮らし」とか言ってしまうんですが、以前から何となくぼんやりした表現だなーって感じることがありました。
ここ最近、直接デプスインタビューする機会があって、新しい一戸建てのお家での暮らしの様子を伺い、「豊かな暮らし」というのが、少し形になって感じられて来たので備忘メモ。
賃貸暮らし
例えば、賃貸の子育て世代の子供が、室内で飛んだり跳ねたり、叫んだりした時、必然的に周りの部屋に住む方を気にして、子供に止めさせようとする。
例えば、日中ずっと狭い賃貸にいるとママも子供も気が滅入るので、公園に遊びに行くために準備をして、公園に行きながら、危険から守るために子供の手をずっと握り「危ないよ」「ダメだよ」って言わなければならない。子供も自由に動き回れないので泣いたりする。
戸建て
一方、戸建ての場合。
子供が室内で飛んだり跳ねたりしても、気にならず止める必要もないので自由に遊ばせてあげられるし、楽しそうに遊んでいる子供を見て微笑ましい時間が過ぎる。その気持ちを持って、その日は子供と接することが出来る。
広くて陽も入り開放的なリビングや広い庭がある場合、公園に行く回数も減り、ある程度は安全だとわかっている場所だから、「危ないよ」「ダメだよ」と子供を制する回数も少なくなる。微笑ましい時間が過ぎて、その気持ちで明日も子供と接することが出来る。
小さい庭を持つと、その庭で何をしようか?どんな場所を作ろうか?賃貸では考えなかった思考が働いて、週末の楽しみが出来る。その楽しそうな姿を奥さんや子供が見ている。
すっきり片付いたリビングだと、今まで聞かなかった音楽を流してみたり、すっきり片付いた空間だと、ゆったりと余裕ある穏やかな状態で過ごせて、その気持ちで家族の帰りを待つことが出来る。
優しさの連鎖
住宅の存在が、家族それぞれの良い心理状態を創り出して、家族や人に優しくなれる。それが連鎖してもっと笑顔が増える。
人生で最も長い時間過ごす場所だからこそ、こういう小さい楽しみや穏やかさで「豊かな暮らし」の種を積み重ねることが出来るんだなということ、こういう優しさの連鎖は暮らしの中でも、すごく影響力があるんだとも思います。