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AI(愛)しあおうぜ!記事LP作成の自動化で1ヶ月16時間の削減

GMOインターネットグループでは、すべてのパートナーを対象とし、賞金総額1,000万円超の「AI(愛)しあおうぜ!~ChatGPT業務活用コンテスト」を2023年4月3日(月)より毎月開催しています。
全パートナーが持つ経験、ノウハウ、知見を駆使することで、業務効率化や既存サービスの品質向上、新規事業の創出につなげるとともに、パートナー全員がAIを使いこなす技術活用力を身に付けることを目指します。

今回は、6月度の「AI(愛)しあおうぜ!~ChatGPT業務活用コンテスト」にて、優秀賞を受賞したGood!Appsチームの福田さんにお話を伺いました。

【プロフィール】
福田 健太(ふくだ けんた)
GMOアドマーケティング株式会社 事業統括本部 事業開発部 Good!Appsグループ
2021年12月、GMOアドマーケティング株式会社に中途入社。
アプリ比較サイト「Good!Apps」の広告運用を担当。
GMOアドマーケティング2023年上期VPを受賞。


おすすめアプリを厳選してご紹介する「Good!Apps」


ー現在の仕事内容について教えてください

私の所属する事業開発部では、「Good!Apps(https://good-apps.jp/)」というアプリ比較サイトのメディア運営をおこなっています。
シニアマネージャーを中心に、私含め3名のパートナー(社員)と、4名のインターン生のチーム構成です。その中で私は、広告の運用とクリエイティブの考案・作成を担当しています。
具体的には、広告で使用する画像やテキストを考えたり、記事LPの作成が主な業務です。インターン生と一緒に、日々PDCAを回して最適なクリエイティブを検証しています。


1ヶ月16時間の業務効率化に成功

ー今回、「AIしあおうぜ!~ChatGPT業務活用コンテスト」の業務効率化部門にてGood!Appsチームが優秀賞を受賞しましたが、内容について教えていただけますか?

私たちはGood!Appsの記事LP自動作成ツールをスプレッドシートで作成し、記事LP作成における業務効率化に成功しました。
このツールはアプリ公式ストアの情報を自動で読み込み、タイトルからおすすめポイント、紹介文、マイクロコピーまでを自動で生成することができます。

これまでは、まずアプリのリサーチをおこない、そこから記事の構成を考え記事を作成していたため、1ヶ月に換算すると18〜24時間かかっていました。

そこから記事LP自動作成ツールの活用により、1ヶ月間で約16時間、これまでの3分の1の作業時間削減に成功しました。
実際の広告パフォーマンスも、人間が書いた記事と遜色のない結果も出ています。空いた時間はクリエイティブの戦略を考えるなど、コア業務に時間を使えるようになりました。

ー簡単に実現できるものではないと思いますが、スプレッドシート作成にあたって苦労したことはありましたか?

最初は全くうまくいきませんでした。
導入当初は「説明的な文章」や「人間味のない説明文」になってしまい、そのまま使うには味気のない広告文になっていました。
そこで、改善策としてプロンプトをチューニングしました。
具体的には、「絵文字や感情的表現を交えて記載してください」や「具体的な使用シーン交えて記載してください」といった追加の指示文を入れたことで「ベネフィットを想起できるようになったり」「人間味のある回答になったり」と、大幅にAIの回答の精度が向上しました。

事業開発部では、Webの最新テクノロジー情報などの共有を積極的におこなっています。
去年2022年10月末に、「Catchy」というAI文章作成ツールによるクリエイティブ生成をしている企業がニュース記事で取り上げられていました。その共有を受け、私はその日のうちに実際にそのツールを試し、すぐにAI活用に踏み出しました。事業開発部はさまざまなことに取り組んでいますが、「思いついたらすぐやる」という姿勢を大切にしています。

事業開発部ではシニアマネージャーを筆頭にこの姿勢を積極的に実践し、前向きな精神を持ってAI活用に取り組んでいます。スピリットベンチャー宣言にもある「(※)S・K・K・R精神」の一環として、前向きで積極的な姿勢が大切視されており、それが導入のスピードに繋がりました。

(※)S・K・K・R精神とは・・・スピリットベンチャー宣言の中の一節。以下一文抜粋。
S・K・K・R精神を徹底する。積極的(S) 前向きに、協力的(K) 仲間で、肯定的(K) できるから入る、楽観的(R) すべてを良い方向に考える(プラス思考)


諦めないことがとにかく大切

ー2022年10月というと、まだChatGPTもリリース前で、エンジニア以外がAIを導入することは難しいとされていました。それにも関わらず、すぐに試してみたのはすごい行動力ですね。

AI導入の最初の一歩は難しいものです。初心者にとっては、想像以上に使いこなすことは困難です。。その際にすぐに諦めてしまわずに、プロンプトチューニングなどの試行錯誤が重要だと考えています。

私はエンジニアではなく、実はテクノロジーに関しては詳しくありません。
分からないことはAIに聞くこともありますが、、それでも分からない場合はエンジニアメンバーに協力してもらっています。
エンジニアの方に調査をお願いしたり、環境を整えてもらったり......エンジニアの協力は必要不可欠です。
AI革命により、非エンジニアでもAIを扱えるようになったことは大きなポイントだと思いますが、やはりより専門的なエンジニアがいると影響力は大きくなりますね。


今後の目指す姿

ー(※)GMOアドマーケティング2023年上期VPも受賞された福田さんですが、今後の目標を教えてください。

今後は、データ分析や画像作成、動画作成のクオリティを向上させることを目標にしていますが、AIの進化も速いため、自身がアクティブに情報を追いかけて、行動できるようにしたいと思っています。
今は主にX(旧Twitter)とTikTokを通じて情報収集をおこなっていますが、引き続き最新情報をキャッチアップできるように心がけていきたいです。
特にTikTokでは多くのクリエーターが情報を共有しているため、ツールに関する動画などが充実しています。

また、AIによりさまざまなことが簡単に作成できるようになる一方で、クリエイティブなアイデアや人間の発想、人間の感情を読み取る能力が重要になっていると思います。そのため、クリエイティブな思考力も向上させていきたいと思っています。AIでは補えない力を伸ばし、チームや会社をリードできる存在になりたいです。

(※)GMOアドマーケティング2023年上期VPとは・・・GMOアドマーケティングで2023年上期に活躍したパートナーに与えられる賞。5部門(エンジニア部門、クリエイター部門、セールス部門、プランニング部門、サポート部門)のノミネート者の中から最大3名のVP、最大1名のMVPが選出されます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、「AI(愛)しあおうぜ!~ChatGPT業務活用コンテスト」にて優秀賞を受賞したGood!Appsチームの福田さんにお話を伺いました。
今後のAI動向も楽しみですね。

Text & Directed by. Shiho Odahara

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