![マガジンのカバー画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82321157/d5a1f10155ed6d25f34571a83ed2247d.png?width=800)
パン職人の修造 江川と修造シリーズです。
長い長いお話なので1〜55話までで一旦区切ってこちらは56話からになります。
お話の内容
口数は少ないがパンにかける情熱は人一倍の田所修…
- 運営しているクリエイター
2022年10月の記事一覧
パン職人の修造85 江川と修造シリーズ stairway to glory
その夜
修造はベッドの中で工程のおさらいをしていたが、やがて考えるのをやめ目をつぶると早々とイビキをかき出した。
それを聞きながら明日の事を思い浮かべてスケジュール表を見てイメトレをしてみる。
明日この通りに動いて修造さんの足を引っ張ったり足手纏いにならない様にしなきゃ。
江川はスケジュール表を見ながらウトウトして紙を持つ手が下がりそのまま眠りについた。
大会当日
後藤と五十嵐が
パン職人の修造81 江川と修造シリーズ 江川 Preparation for departure
「ところでね江川さん」
「なあに?後藤さん」
「修造さんは何か趣味とかあるんですか?休みの日は何をされてるんです?」
「修造さんはパンロンドに来るまで空手をやっていたそうですよ。休みの日は家族と過ごしてるんだ、結束が固くてその時は僕は近づけないんだ」
「そんなに寂しそうに言わないで。修造さんのお店でまっさらの綺麗な設備に囲まれて仕事している所を想像してみて下さい」ちょっと新品案件も刷り込ん
パン職人の修造80 江川と修造シリーズ 江川 Preparation for departure
江川は早速ユニフオームを広げて大喜びだった。
「わあ〜!かっこいい」
「さあ、では行きましょうか」後藤が白い歯を見せて張り切って言った。
「え?どこへ?」
「写真撮影です」
いくつかの企業がスポンサーとなることで資金面で選手も助かるし、企業側も認知の拡大、自社の製品の知名度の向上やイメージアップができる。企業共有の写真を撮りに行く事になった。
実際勤め人の選手には資金面の心配までしてい