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留学生のリアルな声。

※特に採用担当者の方には是非とも読んで頂きたい内容です!
📝by 中野っち & GLOCAL インターン生 三谷

今回は、QUESTION 5F にて12/3に開催されたGLOCAL"留学生のぶっちゃけトークセッション"「ここが変!日本の就職活動」のレポートをお届けします🦖

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中野の視線👀
みなさん、こんにちは。
初のGC独自で留学生トークイベントを実施しました♪
テーマは「ここが変!日本の就職活動」です!
中国人2人、韓国人1人、ハンガリー人1人の計4人のいろんな国籍の留学生が集まってくれたお陰で、始まる前から盛り上がりました♪
自己紹介で好きな漫画の共通点が見つかったり、アイスブレイクでゲームをすることで、本音で話せる場が整えられた後、本題の日本の就職活動で感じていることを熱く語ってくれました!!(とても上手な日本語で)
「日本の企業は単なる労働力だけが欲しいの?」
「適性検査って何の適性?」
「SPI、母国語なら簡単に解けるけど、どうして日本語だけなの?」

私自身、毎日の様に留学生の就活における個別相談を実施しているのですが「そんな風に感じていたんだ!!」と、驚くのと同時に「確かに言われてみれば…」と、何度もはっとさせられました。

「日本の企業は単なる労働力だけが欲しいの?」
⇒企業の欲しい人材が伝わっていない
⇒10年後のビジョンを聞かれるが、配属先のイメージを伝えてもらえないので答えづらい

「適性検査って何の適性?」
⇒適性検査と企業が求める人材の適性が一貫しているかが不明
「SPI、母国語なら簡単に解けるけど、どうして日本語だけなの?」⇒学力試験のはずが、日本語能力試験になっている(留学生が不利)
上記は一部ですが、(詳しくは添付している写真をご覧ください)留学生が感じていることは本当に採用のあり方を考えさせられるものです。なぜその選考を実施しなければならないのか、その選考の仕方は企業の欲しい人材か確かめるものに適したものか、そもそも選考って何なのか、改めて考えさせられます。

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最後には参加留学生から
「本音で話せる場を作ってくれてありがとう」と感謝の言葉を貰うことや「同じことを感じていた留学生が他にもいて安心した」という感想もあったのでこのような本音で学生が話せる場の大切さを再確認できました。

一方的なものではなく、留学生を含む学生の声を取り入れていくことでより良い採用のあり方が企業ごとに見つかるのではないでしょうか。
ということで次回は日本人学生もMIXで「ここが変!日本の就職活動」を掘り下げていきたいと思います!!

ゆくゆくは企業の方も含めて一緒に本音で話し、一緒に日本の採用のあり方を考える場を作れたらなぁ~と考えていますのでその際はどうぞよろしくお願い致します。

インターン三谷の目線👀
どうも三谷です!12月3日に留学生4人(Fromハンガリー、韓国、中国×2)が集い日本の就職活動についてイベントを開きました。

<日本の現状>
 毎年、日本の人口は100万人減少しており、京都市の人口は現在約150万人であり、2年たてば京都の人口がなくなるほどの数字になる。2060年には少子高齢化が進み5人に2人は65歳以上になると予想されている。そこで日本は外国人の雇用をして人材を確保する必要がある。しかし、外国人労働者の導入を試みて外国人を受け入れないといけないはずが、採用など入口のハードルが高いために外国人がなかなか就労しにくいことが現状の課題としてあげられている。では、そのハードルはどのように海外の方から思われているだろうか。就職活動の部分にフォーカスを当てて留学生とディスカッションしてみた。

<こんな部分が驚き!?!>
 今回のディスカッションで一番驚いた部分は、留学生が留学先に日本を選ぶ理由である。私は、留学生の多くは日本の技術力や住みやすさに憧れている、日本のことがとても好きで在留しているとイメージを持っていた。また、そのような学生と私はたくさん会ってきた。しかし、留学生を就活の面で切り取ってみると、日本を留学先に選んだ理由が「好き」だけでないことを知り、衝撃を受けた。例えば韓国の就活においてはTOEICで800点以上取ることが就職活動の最低条件求められるそう。英語のハードルが高すぎるために、それよりも日本語を学ぶ方が就職のチャンスが高いという理由で日本に留学を決める学生がいるなどの背景を知った。

<留学生とディスカッションをしてみて>
 日本人は留学生に対してたくさんのバイアスを持っていると感じた。もちろん上記の私が驚いた留学先を選ぶ理由もそうである。私自身留学生にバイアスを持っていて今回初めて知った事実がたくさんある。

~ディスカッションででてきた日本人から留学生へのバイアス~
・出身国関係なく英語が話せる
 →白人というだけで流暢に話せる(ハンガリーからの留学生より)
・留学生だと3カ国くらいの言語を話せる
・留学生は(外国人だから)皆積極的である、そのため仕事ができる
・留学している中国人はお金持ち(中国からの留学生より)
 今回のディスカッションで上記のような様々なバイアスがでてきた。留学生という枠組みや見た目、バイアスのせいで中身が見れていないために活躍すべき/活躍できる人材の取りこぼしが起こっている。固定概念があるために中身が見れず企業に合った人材の見極めができていないことが課題ではないだろうか。

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<採用の矛盾>
 始めに日本の人口減少が起きていて外国人労働者の導入の話をした。日本は導入の方向で進んでいるが、現在留学生などの採用の意図を汲み取れていない、留学生の採用が思うように進んでいないことが起こっている。人口は減少し続けてていて外国人労働者の導入がすべきなのに、バイアスなどによって採用が進まずに矛盾が起きている。

<日本人就職活動の共通点>
 採用の課題は留学生だけではない。日本人の採用でも同じことがいえるのではないだろうか。私は日本の就職活動の制度に疑問を抱いており、就活をしたことがない。それは、上記のようにSPIや面接だけで中身が見られていない感覚があるためだ。自分の夢や社会のために働きたい!活動したい!のような自分の想いが見た目やバイアスでかき消されているために留学生同様企業に合った人材の見極めが出来ていない。では、どのような変化があれば、日本の採用、就職の制度が変わっていくのだろうか。今回は留学生からどんな部分を変えればよいか聞いてみた。

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<就職活動で不満なもの1つだけなくせるなら何を変えたいですか?>
・SPI(適性検査)をなくして!
・服装を自由に
・日本人と同等な扱いをしないで!日本人枠と外国人枠を別にして!
・手書きのエントリーシートをなくして

<本日のイベントを終えて>
 本日のイベントに参加して、私にはない世界観・感覚を見れてすごく新鮮だった。留学生は本気で日本の就職制度に不自由さを感じていたが、なぜ採用する人間やもっと近くにいる企業や行政の人に声が届かないのだろうとすごく残念でもあった。もっと周知されるような話だと思っている。では、どのようにしたらそんな改善すべき声が届くのだろうか。私自身就活の体験がないが、ないからこそ感じる部分も多いはずである。そのような想いを持ち、人事の方、企業の方、実際に就職活動中の日本人学生などを巻き込んでイベントをしていくことが私にできることだと考える。定例化を目指して日本の就職観を変えられるように、企画に取り組んでいきたい。

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(行元ひとこと)
GLOCAL CENTERでは、若者の声が届く風通しの良い社会の実現を目指しその一つのアプローチとして、留学生の就職支援を公的事業として行ってきました。今回はいつも留学生に寄り添うスタッフと学生の問題意識から独自でイベントを開催。

日本の就活。この風景をみて、皆さんは何を感じますか?


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私も三谷君と同様、学生当時日本の就活に疑問を持ったことが契機となり、結果、GLOCALが生まれました。

大きな「?」は何かが起こっていく原点でもある。
設立から丸8年、これで留学生にこんなことを感じさせてしまっているのは悲しい。まだまだ。目をそらさないでちゃんと向き合っていきたい。

最後に、三谷君へ。♡

書き直しの指示が嫌というほどHilaから下され、四苦八苦しながら今回のレポートを執筆しましたね。お疲れ様。
まずイベントを通じて、彼ら彼女たちの声がこれだけ聞ける場を創れたということがすごいことだと思います。(なかのっちも日々ありがとう!)

そしてレポートは、振り返りそのもの。自分のためでもあり、何より当日にいなかった一緒に行動をしてくれる人に、留学生4人の声を届けることが目的。こうした問題は色んな人を巻き込まないとアプローチできない。
推敲は緻密な作業ですが、思考整理や今後をつくるという意味で仕事において一番大切と言っても過言ではない。超良い感じだと思いますよ!

読んでいただいたみなさん、
最後までお付き合いいただきありがとうございました❤

グラフィック: ひごさん☺️

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