Globe🌏

文学、報道、言論、社会学の混ざる頭の中。🇺🇸と🇯🇵も入り混ざっています。 Twitter …

Globe🌏

文学、報道、言論、社会学の混ざる頭の中。🇺🇸と🇯🇵も入り混ざっています。 Twitter @rinahasumie <本アカウントの記事を引用する場合は引用元を明記する形でお願いします>

マガジン

  • ニュースにぽかんとする

    皇室・宮内庁・皇室報道について思うことを書くコラム

  • エッセイ

    他のマガジンカテゴリにFitしない雑多なもの

  • 本って楽しい!!文芸解説と感想の間

    心に残った本の解説や紹介をします。

最近の記事

  • 固定された記事

金で他人に論文を書かせる天皇。秋篠宮家より前にそれを始めた人がいた

秋篠宮家のご長男が(あるいは母である紀子さんが)東大への推薦入学を熱望し、その実績づくりとして悠仁さんが筆頭著者とする共同論文を学者と執筆、今夏に国際学会で発表を行うということに対し、「それってズルじゃね?」「倫理的に許されるの?」と疑問が紛糾しているが、今回に限っては不思議と腹もあまり立たないというのは、秋篠宮家のあまりに醜い所業の数々に呆れる底が抜けてしまっているからだろうか。 それに比べて、令和の天皇皇后両陛下は自己研鑽の大切さを体現してくれるな。と英国訪問でのお姿

    • 選ばれる国ニッポンの幻想は心地いいけれど

      一番「内向き」なのは誰?初めて「内向き」という言葉を聞いたのは、2015年だったと思う。 アメリカでの生活も3年目となった頃、同じ大学の公共政策大学院に内閣府からの留学(官僚の研修留学)で来ていた別の日本人女性に、「あんまり留学したい人が、いなくって」と言われた時のことだった。 「どう」留学に来てるか。私費か、企業の社費留学か、国費か、あるいは財団の奨学生か(フルブライトみたいな)というのは度々話題に上がるものだった。日本で、「日本人同士だから」という理由で人が仲が良くな

      • きゅうりとズッキーニとメロンの違いを書く

        「キュウリ嫌いなの? ズッキーニは平気?」 何度となくイタリアンで言われた言葉だが、of course. それらは見た目が似ている以外何の共通点もないのです!!!! 子供の頃、物心ついた頃からきゅうりが嫌いだった。嫌いなものに対して人は敏感なもので、ポテトサラダに細かく刻んで入れられてもダメ、サンドイッチのレタスとハムに隠されていてもダメで、サンドイッチからはうっすらマヨネーズをまとう薄細長いきゅうりをそーっと抜き出して食べていた。お行儀悪くてごめんなさいね。(ところでス

        • 五輪辞退に寄せて。平和な国のモラルポリスと人権擁護論争は今日も続く

          的なニュースのヘッドラインとともに、それは厳しすぎるとか当然だとか様々意見がひっきりなしにyahoo!ニュースのトップを埋め尽くすここ数日、なんとまあ日本とは内向きで平和な国かと思ってしまった。 「若い選手のささやかな愚行による悲劇」というのは政治家と裏金よりもその図式上の因果がわかりやすいせいか(喫煙・飲酒→オリンピックに出られない!)、宮田選手一個人の人生においてその判断のもたらす影響が厳しすぎる or 当然のことだという双方の議論が津波のようにうねりあっているが、その

        • 固定された記事

        金で他人に論文を書かせる天皇。秋篠宮家より前にそれを始めた人がいた

        マガジン

        • ニュースにぽかんとする
          9本
        • エッセイ
          2本
        • 本って楽しい!!文芸解説と感想の間
          3本

        記事

          世界一静かなプロテスター。市川沙央ほどの前衛芸術家はそういない

          最後の聖書の意味がわからない人にハンチバックの読み方って(解釈って)3つできる、というnoteを書いたのだけど、ここでは、解釈①の「現代神話としてのハンチバック」をもう少し解説してみる。 小説の世界には一人称の小説か(「私は…」で綴られる)三人称の小説か(「陽子は」「透は」……と小説内でも視点が変わる)、あるいは神様視点の小説か、という技法的な用語があり、ハンチバックを「神様視点の小説」と言ったら、「ハァ?」とめっちゃ訂正されそうであるのだが、私はあえて「いや、ハンチバック

          世界一静かなプロテスター。市川沙央ほどの前衛芸術家はそういない

          皇太子時代の天皇家側近は51名で、引退後の上皇側近が65名もいるのなら

          2019年に自ら生前退位という幕引きを選んだ上皇さまであるが、たまに見かけてありがたい気持ちになる暇もないほど頻繁にニュースで「お忍び」映像を見かける日々である。「お忍び 上皇」「上皇 私的」とググったところ、なんときっちり2か月感覚でニュースが出てきて、あまりの等間隔さに笑ってしまった。 もちろん「♡」は、私の勝手な装飾である。「!」でもいいかも。 初夏のある夜もまた、上皇夫妻の卒寿を祝う演奏会というものが催され、ファンサービスならぬ国民サービス精神の旺盛な上皇夫妻は、

          皇太子時代の天皇家側近は51名で、引退後の上皇側近が65名もいるのなら

          【読み方3選】語り手の謎を解け!ハンチバックを100%味わいたい、あなたに

          ハンチバック読み方3選2〜3年前だったか、芥川賞の選評の抜粋を読めるサイトの存在を知り、そこにある村上龍らの言葉があまりに面白くて一晩中スマホをタップ&スクロールし続け、朝までかけて過去20年分くらい読んでしまったことがあった(短文ながらもそのレベルの作家の言葉は三十行の言葉より味わいがあったりする)。 しかし小説というのはなかなか心の余裕がないと読めないもので、選評を読んでも本体(作品)を読むことはあまりなく、肝心の作品の方は、たまに本屋の平台で見かける程度。そんな私が久

          【読み方3選】語り手の謎を解け!ハンチバックを100%味わいたい、あなたに

          【蛇にピアス】一つの小説をこんな真剣に考えたのは初めてだった

          映画や本を見たとき、自分が理解しきれなかった気がするものほど、後でレビューを読みたくなる。それは、感覚に言葉を与えたいような気持ち。ネタバレ注意とかいうけど、読む前、観る前にレビューを見ることはない。思うにそれは、観た後・読んだ後にこそ読むものなのだ。このぼんやりとした感覚に、輪郭を与えたい。他の人は、これをどう見たのだろう?そう思っては、スマホのレビューの海にダイブし、作品とそれを形容する言葉を行ったり来たりし、「へえ〜そこは見えてなかったな」とか、これは言い得てるなぁとか

          【蛇にピアス】一つの小説をこんな真剣に考えたのは初めてだった

          なぜ宮内庁は愛子さまに「ゾッとするほど気が利かない」のか

          2019年に自ら生前退位という幕引きを選んだ上皇さまであるが、たまに見かけてありがたい気持ちになる暇もないほど頻繁にニュースで「お忍び」映像を見かける日々である。 昨夜も上皇夫妻の卒寿を祝う演奏会というものが催され、ファンサービスならぬ国民サービス精神に余念のない上皇夫妻は、総勢何名いたのだろうと思うくらいの日本のメディアオールスターの取材を許可してくださったようだ。 ところで、愛子さまが成年皇族となられてから皇族総出でお出ましになるたびネットで紛糾するのが、「並び順」「

          なぜ宮内庁は愛子さまに「ゾッとするほど気が利かない」のか

          メディアの形容詞が追いつかない。元留学生が両陛下の親善訪問を独自解説

          記憶に新しい英国訪問の最終日、天皇陛下と皇后さまは、母校であるオックスフォード大学を『私的に』訪ねられた。『』をつけているのは、私がそれを、私的とも言われる親密さを兼ね備えた、どう考えてもパーフェクトな公式訪問だったと思っているからだ。 宮内庁およびメディア数社は、主に皇后陛下のされることに「私的」とつけないと死ぬ体質なのか、「私的に」「私的に」「私的に」と連呼するが、国家元首や首相が外遊に行く場合、訪問日程のなかで現地の名門大学に赴くことは、極めて慣例的なことである。

          メディアの形容詞が追いつかない。元留学生が両陛下の親善訪問を独自解説

          クリントン、アウンサンスーチー、雅子さま...?Oxford名誉博士号の歴史とは

          2024年6月、令和の皇后雅子さまは、英国訪問の最終日にオックスフォード大学から名誉博士号を授与された。 そのことは、本当に嬉しい。でも宮内庁がどう扱ったか、それがどうメディアに報道されたかは、狐につままれたような気持ち。晴れがましい事実を意図的に最小化したがっているかのように見えるレイヤーと無知な(もしくは無邪気な)媒介レイヤーが掛け合わさり、そのニュースを享受する立場にあるはずの国民はなんだか置いてけぼりな感じ、というか。 真価が正しく社会に伝わっていないたとえば、こ

          クリントン、アウンサンスーチー、雅子さま...?Oxford名誉博士号の歴史とは

          【初心表明】noteに戻ってきた理由。メリットとデメリットの葛藤の先

          何年かnoteで書くのをやめていた。理由はいくつかあるが、読まれないことに耐えられなかったからだと思う。 noteって、渋谷の交差点みたいなものに思える。トラフィックが多く人目に止まる可能性も高いが、その分反応がないときは、それは無価値であると言われているような気持ちになることから逃れられない。 「誰もが創作をはじめ、続けられるように」と謳うnoteの様式は、その可能性を加速させるつくりに見えて、実は表現しようとする心の源泉を殺すような仕様でもある。 なぜなら、何を書い

          【初心表明】noteに戻ってきた理由。メリットとデメリットの葛藤の先

          空調万全という英王室のクローズド型最新馬車のが安全だったんじゃ?

          天皇陛下の即位の一連の儀式で、雅子さまは『馬アレルギー』のため伊勢神宮内宮へ向かう儀装馬車に同乗できず、一人後続の自動車に乗られたことはうっすら覚えている人もいるようないないような。一部国民は、英王室でのパレードはどうするのだろう?と固唾を飲んで見守っていたわけだが、その結果はなんと、オープンの馬車にすっぽりマスクという一瞬「?」となる出で立ちで、あの場所でマスクはないんじゃないかとか、またそれを批判するなんてアレルギーに理解がない、雅子さまの決死の覚悟を理解しろ!なんて珍妙

          空調万全という英王室のクローズド型最新馬車のが安全だったんじゃ?

          国賓への礼砲数は国際儀礼上は21発。「41発」は日本外交史上「初」ではないのか?

          礼砲41発の意味を報じないメディアの謎両陛下の国賓としての英国訪問(2024)は、ロングボトム駐日英大使が訪英前の記者会見にて「最上級のおもてなしを用意している」と語った通り、礼砲41発に始まる歓迎式典を受けたが、この事実は、国内メディアでは大変にさらりとしたものだった。 直接的に言えば、「礼砲41発」の意味を丁寧に説明したメディアはどこにもなかったということだ。 礼砲とは、外国の港に入る際、戦う意思はなく平和に敬意を表し、大砲が空であることを示すために15世紀にはじま

          国賓への礼砲数は国際儀礼上は21発。「41発」は日本外交史上「初」ではないのか?