『蛇にピアス』を読む──それは何の物語なのだろうか
映画や本を見たとき、自分が理解しきれなかった気がするものほど、後でレビューを読みたくなる。それは、感覚に言葉を与えたいような気持ち。ネタバレ注意とかいうけど、読む前、観る前にレビューを見ることはない。思うにそれは、観た後・読んだ後にこそ読むものなのだ。このぼんやりとした感覚に、輪郭を与えたい。他の人は、これをどう見たのだろう?そう思っては、スマホのレビューの海にダイブし、作品とそれを形容する言葉を行ったり来たりし、「へえ〜そこは見えてなかったな」とか、これは言い得てるなぁとか