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消費財以外もD2Cやれば日本は生産性が上がるんだよ N159

 日本はタテ社会ゆえに人間関係のつながりを重視する。これほどに営業マンらしい営業マンが少ない社会も珍しいし、営業を卑しい職種とみなす国も珍しい。  

 新規開拓で知らない人に営業をかけるのは勇気がいるしストレスフルかもしれない。それを楽しんでいるかのように成果をあげ会社の業績をあげる人しか、海外では評価されないのだが、日本ではその評価と地位は低いと感じる。  

 むしろ関係会社なんだからとか、付き合いが長いからとお酒の席を交えながら、アカウントグロースをするのが日本のスタイルだ。しかも自社製品に限らず、その人脈から他社製品も売れるからと言って他社製品を調達して人脈を介して売ってしまう。  

 しばしば見受けられるのが、俺の客だと言って異なった営業同士でお客さんを取り合うこと。しかもお客さんが買いたいのが他社製品であっても付き合いが深いのは俺だから、俺の会社経由で販売させてくれみたいなことが商習慣として残っている。広告代理店とかゼネコンとかシステムインテグレータというのはまさにその象徴だ。  

 現地の知人から直接購入しようと思ったら日本の人が出てきて、こちらさん経由で購入してくださいみたいなことが起きた。まさにタテ社会だ。  

 この間を通すビジネスモデルが日本にはたくさん存在していて、これをやめれば実は一気に生産性が上がると思っている。つまり「消費財以外もD2Cやれば日本は生産性が上がるんだよ」と声高に言いたい。  

 この商圏ルート争いばかりをしていても生産性は一向に上がるとは思えないし、同じ国土に住む日本全体がもはや泥舟と化しているのだ。  

 大量生産大量消費の時代ならばインダイレクトモデルは効率的だったのかもしれないけど、インターネットが出てきて情報の民主化が起きた今、ネットで検索すれば大方の情報は手に入るので何も代理店経由でモノやサービスを購入する必要はなくなっているのだ。これこそ自分たちの足を引っ張る大きな原因の一つだと改めて認識をしたい。 

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