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【解説&設問を発表】トランプ大統領の遺産:米大統領制の行く末【Global Newsについ語ろう!】第20回 6/19(土)10時@オンライン

第20回 6/19(土)10時@オンラインは「トランプが変えた大統領制、今後はどうなる?」の解説と設問を発表します。このワークショップは昨年末に発表された以下のAP通信の記事を利用して英語で議論します。この記事は「The Japan Times ニュースで深堀り英語vol.3」の118頁に日本語訳とともに転載されています。

トランプが変えた大統領制、今後はどうなる?
Trump’s legacy: He changed the presidency, but will it last?

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【チケット】

「トランプが変えた大統領制、今後はどうなる?」【Global Newsについ語ろう!】第20回 6/19(土)10時@オンライン

またこのワークショップの詳細は以下のnote記事からご確認ください。

【解説】

ユヴァル・ノア・ハラリは著書『21 Lessons』の冒頭で戦後の民主主義体制が脅威に晒されている現状について解説を試みるところから始めています。20世紀初頭のファシズム、共産主義、自由主義体制のの国家モデルの変遷の中で、経済的自由主義に裏打ちされた民主主義は20世紀後半には勝利を収めたかに見えました。Francis Fukuyama 「The End of History and the Last Man(邦題:歴史の終わり)」 (1992)はそんな時代の気分を表した著書でした。

しかし、21世紀に入り、先進国の多くの国民は拡がり続ける経済格差や政治エリートが主導する民主主義・自由主義に対して幻滅を抱き、ポピュリズムや権威主義を主眼とする国家体制を支持するようになります。それを象徴する出来事がブレグジットであり、米国でのトランプ大統領の誕生でしょう。

【ユヴァル・ノア・ハラリを読む】「物語」に背を向けるハラリ――『21 Lessons』の読みどころ

バイデン政権が始まって半年近くが過ぎました。2021年1月6日の米国の議事堂襲撃を教唆したのでは、という疑いからSNSを追放されたトランプ元大統領はその影響力を失いつつある、という論考もあります。

米国民からそっぽを向かれ「孤城落日」のトランプ

ただ、共和党の中ではトランプ元大統領の存在はいまだに大きく、彼の存在は無視できないと思います。

”Trump is still by far the Republican Party’s biggest star, and conservative lawmakers and provocateurs are now loudly sparring over the importance of loyalty to him ahead of the 2022 midterm elections or a potential second Trump presidential run. Many of the party’s potential 2024 candidates say they will not run if he does, and many of the party’s luminaries have traveled to Florida to meet with him.”

Trump is sliding toward online irrelevance. His new blog isn’t helping.

https://www.washingtonpost.com/technology/2021/05/21/trump-online-traffic-plunge/

何よりもバイデン大統領が経済政策て躓けば、トランプ元大統領のようなポピュリスト的政治家が再浮上してくる可能性もあります。そして、世界で大きな権力を持つことになる米大統領の職にトランプ元大統領のような人物が就任し、民主主義を混乱させることに対する何らかの抑止措置が必要だと考える専門家は数多くいます。

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