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[解説と設問を発表]米国発「黒人の歴史」を学校でどう教えるか【SDGs英語ニュースについて議論する】第20回 6/25(土)10時@オンライン

グローバルな場で必要な英語力て何?「SDGsの現状」を英語で理解し、発信するための新英語ワークショップ。

「SDGs英語ニュースについて議論する」ワークショップ第20回を6/25(土)10時@オンラインで開催します。今回はテキスト「VOAで聞き読みSDGs英語ニュース入門」の中の17番目の記事「アメリカの教育者たちが再検討:「黒人の歴史」を学校でどう教えるか(US Educators Re-examine How Black History Is Taught in Schools)」を利用します。この記事はSDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」に対応しています。また書籍を持っていなくても記事はWebでも読むことができますので、参加は可能です。このワークショップの解説と設問を発表します。以下ワークショップの案内です。

ワークショップ第20回「アメリカの教育者たちが再検討:「黒人の歴史」を学校でどう教えるか」のご案内

「SDGs英語ニュースについて議論する」は今後のビジネス・社会の動向、国際関係を知るためには必須の内容です。今回のテーマはSDGsの10番目の目標「人や国の不平等をなくそう」です。

“世界中から不平等を減らそう"

今回は米国における「黒人の歴史」教育の見直しと差別・偏見に関する課題について英語で議論します。「自由と平等の国」というイメージが強い米国ですが、その建国から現在まで、むしろ人種差別を排除することが難しかった歴史があります。米国に入植した白人が、先住民を土地から追い払い、綿花畑にアフリカから連れてきた奴隷を使い、また鉄道建設には中国やインドからの「苦力(Coolie)」と呼ばれる出稼ぎの移民労働者を酷使して、資本家が富を蓄積した国、それが米国の発展史の負の側面です。

2020年のBlack Lives Matter(BLM)運動、2022年のNY州バッファロー市での黒人を標的とした銃乱射事件は、米国社会が自国の歴史の負の遺産をいまだ清算できていない結果、起こった事件といえるでしょう。

Black Lives Matterが意味するもの|アメリカ大統領選挙2020|NHK NEWS WEB

10 dead in Buffalo supermarket attack police call hate crime

その米国で「黒人の歴史」はどのように教えられてきたのでしょうか。現在の米国の「歴史教育」があまりにこの負の側面を削ぎ落としてしまっているという教育者がいる一方、今の教育は黒人に対する暴力や彼らの苦難にフォーカスし過ぎている、と批判する人々もいます。日本でも歴史教育については意見が分かれていますが、改めて米国の事例をもとに、歴史教育と差別の関係について一緒に考えてみたいと思っています。このワークショップの詳細は以下の通りです。

日時: 2022年6月25日(土)10時~11時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 初回または見学のみ: 800円~

教材はテキストまたは以下のHPでご確認ください。但し、テキストの内容とHPの記事は全く同じではありません。SDGsの各テーマに関する解説も含まれていますので、できるだけ、テキストを購入されることをお薦めします。準備なしでは設問には答えられないと思います。設問は参加予定者及びオンライン・サロン会員に送付します。

US Educators Re-examine How Black History Is Taught in Schools

その他の詳細は前回のnote記事でご確認ください。

米国発「黒人の歴史」を学校でどう教えるか【SDGs英語ニュースについて議論する】第20回 6/25(土)10時@オンライン|Global Agenda

チケット

チケットは以下のYahooチケット・サイトから購入、もしくは銀行振込みでお願いいたします。

米国発「黒人の歴史」を学校でどう教えるか【SDGs英語ニュースについて議論する】第20回 6/25(土)10時@オンライン

銀行振り込みの場合、以下のサイトから用紙をダウンロードしてご利用ください。

解説

2021年6月1日、バイデン米大統領は現職大統領として、初めて1921年に白人暴徒による黒人虐殺事件が発生したオクラホマ州タルサを訪問し、100年目の追悼式に参加しました。バイデン大統領は式典で、次のような演説をしました。

「この地で起きた歴史はあまりにも長い間、沈黙の中で語られてきた。これは暴動ではなく、史上最悪の大虐殺の一つだった」

ロイター通信

バイデン氏、黒人虐殺事件から100年のタルサ訪問 現職米大統領で初

「商店は略奪され、黒人住民約300人が死亡し、数万人が家を失った」とされるまさに20世紀の米国史最悪ともいえる人種差別に基づく「虐殺」事件であるにもかかわらず、タルサ虐殺は、米国民の間でほとんど知られていないという状態が続いていました。事件の詳細はBBCの日本語記事が伝えています。

バイデン氏、100年前のタルサ虐殺を追悼 米大統領として初

英語記事では、以下のHistory.comの「Tulsa Race Massacre」がその歴史的背景を解説しています。

”During the Tulsa Race Massacre, which occurred over 18 hours from May 31 to June 1, 1921, a white mob attacked residents, homes and businesses in the predominantly Black Greenwood neighborhood of Tulsa, Oklahoma. The event remains one of the worst incidents of racial violence in U.S. history, and, for a period, remained one of the least-known: News reports were largely squelched, despite the fact that hundreds of people were killed and thousands left homeless.”

History.com

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