withコロナ時代のリーダーシップ
今朝は何だか肌寒いですね。
早朝ジムでベンチプレスをしたら左手首が痛いんですよね。この種目は手首を痛めやすいので、軽い重量の時にフォームを習得しないとダメですね。
さて、今日は「withコロナ時代のリーダーシップ」というテーマで書いていこうと思います。
リーダーシップ論の2つの問い
ビジネス界ではリーダーシップ論がみんな大好きです。何でこんなに好きなんでしょうね?僕も好きですが、必要な場面が多いというのが理由の1つだとは思います。
特に女性よりも男性の方にリーダーシップ論好きが多いように思います。小さい男の子はヒーロー戦隊モノが好きじゃないですか?あれは完全に「ヒーロー = リーダー」の構図ですよね。
強いリーダーに憧れるというのは生物学的にも当然で、生存本能的にリーダーシップの有る、無しを、感覚的に判断している部分が人間にはあると思っています。
リーダーシップ論では常に2つの問いが盛んに議論されています。
1.リーダーシップは後天的スキルか?
2.平時のリーダーと有事のリーダーの違い?
この問いに答える前に、リーダーシップとは何か?
そして、リーダーシップにはどんな種類があるのかを整理したいと思います。
リーダーシップとは何か?
意味を調べるとリーダーシップとは「指導力・統率力」などと表現されます。ある目標のためにチームや個人に対して行動を促す力のことをいいます。
また、リーダーの唯一絶対の定義として「付き従う人がいる」というものがあります。これはピーター・F・ドラッガーの言葉ですが、逆説的に言えば「フォロワーがリーダーをつくる」とも言えるのです。
ここではリーダーシップを以下のように定義付けしたいと思います。
ゴール(目的)を達成するために、組織と人を動かす能力
大事なポイントはゴール(目的)です。
リーダーシップは目的に従属します。
ゴール(目的)あってなんぼの世界なのです。
6つのリーダーシップスタイル
欧米では幼い頃からリーダーシップを学ぶと聞きます。日本ではリーダーシップを学問として学ぶことはありません。日本では社会性に時間を割くことが多く、道徳を通じた倫理観や、他者との関係の中で協調性を磨くことに重心が置かれています。
これはこれで間違いではありませんが、リーダーシップを1つの学術的な見地から学ぶことをしていない日本人にはリーダーシップを語ることができない人が多いと感じます。そのことの影響は社会に出てから大きく作用します。
不確実の高い現代では、様々起こる困難に組織やチームがいかに対応していくのかが常に問われています。この時に必要なのがリーダーシップです。
ヘイグループは「有能なリーダー=結果を残す人々」に共通してみられる行動特性を整理し、6つのリーダーシップスタイルが存在することを明らかにしています。
6つ全てがリーダーシップの型です。
何か革命的な見え方をする、人や行動が、リーダーシップを規定するのではなく、リーダーシップのスタイルは広範(6つ)にわたるのです。
そして、適切なリーダーシップを発揮し、結果としてゴール(目的)に辿り付けばいいのです。
ここで大事なポイントは「適切な」です。
組織論、リーダーシップ論に詳しい山口周さんは著作「世界で最もイノベーティブな組織の作り方」の中で、必要なリーダーシップはコンテクスト(文脈)によって変わると書いています。
例えば、企業再生の現場では真っ先に取り組まなければならないのは止血です。キャッシュアウトを止める(止血)ことが重要です。その為にはリストラが必要になります。不採算事業の撤退や、人員の整理など、やらなければならないことを冷徹に実行しなければなりません。
この時に必要なリーダーシップは「指示命令」です。合意形成をとるために「民主」的なプロセスを辿ることは時間の無駄なのです。
また、平時で事業基盤も安定しているような企業では、腰を据えた人材育成が可能です。細かく指示することはあれど、基本的には「率先垂範」をしながら、「育成」に時間をかけていきます。
要はその時のコンテクスト(文脈)次第だということです。
リーダーシップは後天的スキルか?
この問いの別の言い方は「リーダーは生まれながらにしてリーダーなのか?」です。リーダーシップとは生まれ持った才能との主張ですね。
世の中のリーダーシップ論は、人は後天的にリーダーシップを学べるとの立場に立っています。(当然ですが)
僕も後天的スキルだと考えています。
ただ、その人が発揮しやすいリーダーシップのスタイルはあると思っています。それがその人の性格に由来しているは、ある一定程度の相関があるのではないかというのが僕の見解です。ある場面でリーダーシップを発揮する人も、違う場面では通用しない、または役に立たないということはありえます。
よって、自分が得意なリーダーシップスタイルを自覚した上で、必要なリーダーシップを後天的に学んでいく意識が必要だと思います。この「意識」がないと、学べるものも学べません。
そして、身もふたもないのですが、一番リーダーシップのスキルが高まるのは修羅場体験だと思っています。修羅場は意図せず訪れるものです。その修羅場から逃げずに乗り越えた先では一段も二段も上のリーダーシップを発揮できると考えています。
平時のリーダーと有事のリーダーの違い?
この問いについては既に答えが出ています。
コンテクスト(文脈)によって発揮すべきリーダーシップが違うということです。よって、発揮するリーダーシップをコンテクストによって使い分けられるのが最高のリーダーということになります。
果たして6つのリーダーシップを使いこなす達人はいるのでしょうか?
相矛盾する6つのリーダーシップを自分の中で共存させる境地は、中々想像がつかないのですが、コンテクストによってリーダーシップを使い分けなければ成果が得られづらいことを知っておくことは価値があると思っています。
経営者であれば、場面によって必要なリーダーシップを発揮できるスタッフに任せることが可能だからです。
withコロナ時代のリーダーシップとは?
ヘイグループの研究では日本と欧米で発揮されるリーダーシップの型に違いがあるそうです。日本では「率先垂範」型のリーダーシップが好まれるのが特徴です。
何かわかる気がしますね。リーダーは背中で語る。部下はリーダーの背中を見て育つなんてことがよく語られますかね。
欧米では「ビジョン」型のリーダーシップが好まれ、多くの場面で発揮されているそうです。どこへ向かうのか、それはなぜか?、どうやってたどり着くのか、3つのファクターを語り示すのがリーダーの役割だという認識が欧米にはあるのです。
VUCAの時代にコロナ禍になり、見通しの悪いカオスのような状況で、どのようなリーダーシップが求められているのでしょうか。
全てはコンテクスト(文脈)が決めるのでしょうね。
文脈の読めないリーダーは退場する他ないのでしょう。
そして、withコロナ時代のリーダーに最も相応しいリーダーシップは、自らコンテクストを書けることだと思っています。
未来はつくるものだから。
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