自治的能力を高める

学校でよく見る光景の一つとして、
子供同士で何かトラブルが起きたとき、

「すぐに先生に相談し、解決してもらう」
「先生が間に入り、全ての事実関係を確認し解決する」
「保護者が先生に相談し、解決したり、状況を改善したりする」
「学校で起きたトラブルは全て保護者に連絡する」

ことがよくある。
状況によっては、たしかに教師が介入すべきこともある。
しかし全てのことに介入すべきだろうか。
全てのことに関わっていては、時間がかかりすぎてしまう。

では、どうすればよいのだろうか。

そういった子供たちの自治的能力を高めてあげれば良い。
自治的能力を高めることで、
自分たちで解決をしようとしたり、
そもそもトラブルが無かったりする。

そうでもしないと、いつまで大人の力が必要なのだろうか。
大人になったら、社会人になったら誰も助けてくれない。

では、そういったスキルはどこで身に着けるのだろうか。
私は学校でしか、身に着けることはできないと考えている。
学校で身に着け、社会で実践しなければならないと考えている。
それならば、学校でそういったことを意識して、
指導している教師はどれくらいいるのだろうか。。。

前述したが、この自知的能力が高まれば、
まずは自分たちでどうにかしようとする。
ささいなトラブルであれば、自分たちで話し合って解決しようとする。
または自分でどうすればよいか考える。
そこで本当に困ったときに、初めて教師の出番となるのだと思う。

そういう子供に育てるだけで、
教師が関わる生徒指導というのはだいぶ少なくなる。
また、保護者への連絡や保護者からの連絡もだいぶ少なくなる。
現に、私はそうである。

私はここ10年以上、前年度に問題がある子供やその保護者、
あるいは学級崩壊した学年をもっているが、
自治的能力を高めることを意識した学年経営や学級経営をすることで、
前年度とは全く違った子供に成長させている。
・・・と思う。。。

自治的能力を意識した指導を心がけることで、
トラブルはだいぶ少なくなるので、
トラブル等が多いのであれば、
意識してみるのもいいのではなかろうか。

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