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「社会は学歴社会で溢れている」と学校で教えて欲しかった
私はあまり過去を振り返って後悔することが少ない人間ですが、最近「それ、早く言ってよ~」となった事が1つあった。
それは、「社会は学歴社会で溢れている」という事実だった。
高校生の時、親や学校は私に何を言ってくれたのか?と思い出すと「法学部は潰しが利くからいいよ」「大学名じゃなくて、自分のやりたい事で選んだ方がいいよ」と言った言葉だった。
当時の私は「なるほど~法学部は潰しが利くのか!」とか、「私の好きなことをして良いだなんて、なんて良い親なんだ!」とか感動したものだった。
しかし、現実は(残念ながら)違っていた。
「法学部は潰しが利く」は就職のことを考えて言ってくれたのだろうが、大学に入って就職活動をしていて思う。「別に日本は何学部だろうが関係ない」「法学部にこだわり過ぎて上位大学に入れないなら、学部が違ってでも上位大学に入るべき」という事を。※一部エンジニアスキルが無いと入社出来ない事はあるけれど。
「大学名じゃなくて、自分のやりたい事で選んだ方がいいよ」は、きっと私が自由に生きて欲しいと思ってくれていった言葉に思う。けど、就職活動をしていて思う。「就職活動を自由にやりたいなら、なおさら名の知れた大学に行くべきだ」という事を。
「学歴主義なんて古臭いよ」と思うかもしれないし、私もそのように思っていた。でも、自分で就職活動をしていて、また、就職活動終えた兄からの話を聞いてから、考え方が180度変わったのだった。
兄が私に言った事はこんな事だ。
「冷静に考えてさ、自分の目の前に同じくらいのスキルとか経験の人がいてさ、東京大学のAさんと知らない大学のBさんならどっち取るよ?とりあえず東京大学を採用するでしょ?
この選択の正解は働いてもらわないと分からないよ。実際はね。でもさ、人事は選ばないといけないんだよ。そしたら安心な方を選ぶでしょ。
だから、国立なら旧帝大。私立なら早慶上。学部はどうでもいいから入るべきだね。あとはどうにでもなる。
もし、もしも本当にさっきの大学以外のある学部に入りたい、そこで勉強して、その道のプロになるって決まってるなら、そこを選べばイイと思う。例えていうなら、美容の専門学校に入る=美容師になる、って決めて入る訳でしょ。そんな感じ。
それくらいの覚悟が無いなら、学部の偏差値がどうとか気にせずに、何も考えずさっきの大学に入るべきだよ」
兄は残念ながら、上記のどの大学出身でもない。だから、就職活動でも苦労したと言っていた。結果として大企業に入れた訳だけど、それでも壁を感じたと言っていた。
「超一流な企業ほど、本当に学歴主義だよ。当時はさ、こいつら学歴で人を判断するなんてクソだぜ、って思っていたけど、雇う側になって分かるよ。人を100%判断するのが難しいからこそ、学歴に頼りたくなるって。
それに「学歴を手に入れるのに超努力した」って事自体が、一つの結果だし、評価されるべきでしょ。
まぁ、そもそも学歴社会なんて日本だけじゃないしね。GDP1位と2位のアメリカ、中国だってそう。みんな同じ。
だから学歴社会の中で生きていくって腹くくった方が生きやすいよ」
最近、上場会社で、時価総額が1兆円付くような大企業を見ていると分かる。「あー、大学で社長を選んでいるんだろうな」と。三菱商事とか、ソニーとか、そのあたりは分かりやすい。
でも、会社を永続的に発展させるための手段としては正しいと思うし、何も間違っていない。
この現実をどう受け止めるかは自分次第。
私は後戻りはできないので、現実を受け入れて、どうやって社会に出るのか?を考えるって決めました。
もし高校生が読んでいたならば、声を大にして言いたい。「浪人してでもいいから、名の知れた大学入っておいた方が良いよ」って。
おしまい
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