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「カリオストロの城」は美しくて何度も観る映画

私は、ルパン三世シリーズが小さい頃から大好きで、色々なシリーズを観て来ましたが、一番好きなのは『カリオストロの城』です。

個人的な感想ですが、ルパン三世シリーズは初期であればあるほど現実味があって面白いと感じており、最新になればなるほどフィクションが過ぎてツマラナイと感じています。

うまく伝わるか不安ですが、初期は「まぁルパン三世だから有り得そうだよね」っていう範囲でフィクションが楽しめるのですが、最新になればなるほど「そんなのズルいよ、そしたらルパン三世じゃなくても良いじゃん」という感じで楽しめる範囲を超えてズルさになってしまうのです。

『カリオストロの城』は、そのようなズルさが殆どなく、ルパン三世の必殺メカも殆ど登場しません。変装や、飛ぶ抜けた身体能力(隣り合う城の屋根をジャンプで飛ぶ移るなど)は描かれていますが、(個人的には)許容の範囲内なのです。

その上でストーリーがあり、美しいBGMやシーンが散りばめられている点が何度も観てしまう理由なんだと思います。

きっと、そのようなアウトプットを可能にしているのは、『カリオストロの城』の制作を宮崎駿さんがしていることが影響しているんだと思います。

ところで、この映画ですが、「サマーウォーズ」や「バケモノの子」などを制作した細田守さんにも影響を与えているという事をNHKのプロフェッショナルを観て知りました。

久しぶりの休暇で家族と過ごしていた細田守監督はスタジオジブリの就職試験に落ちた時に宮崎駿監督から貰った励ましの手紙を見せてくれた。細田監督は母親に大切に育ててもらったが言語障害があり小学校の低学年の時から特殊学級に行っていた。そんな時、母が映画「ルパン三世 カリオストロの城」を見せてくれた。その時、細田監督の夢が決まった。大学卒業後、スタジオジブリを受験するも不合格。それでも夢を諦めきれず別のアニメーション会社に入社した。9年間の下積みの末、監督として手掛けた短編映画「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」が話題になり期待の新星となった。

TVでた蔵」より引用

『カリオストロの城』は私も好きですし何度も観ていますが、細田守さんのように人生を変えるくらいのインパクトを与えたと考えると「人によって、こうも受け取り方・影響が違うんだな」と驚きました。

それと同時に、一つの映画が誰かの人生を変える事があり得るんだという映画の凄さを感じました。

文章にしてしまうと何てことない話なんですが、「同じ作品を観ていた喜び」「同じ作品でも影響度の天と地の差」を『カリオストロの城』で感じたので、noteに書いてみました。

「個性を生かす」が私にとって難問だった話、で書いた通り、私は個性を生かす事を通じて、折角なら他の人に良い影響を提供できたらいいなと思うわけですが、まだそれが何かを模索している最中です。

今度の週末にでも、また『カリオストロの城』観ようかなと思いました。


おしまい。


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