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#不倫
不倫裁判百選94 人目に触れて通報されるかもしれないリスクを承知の上で,敢えて車内での性行為に及ぶという大胆不敵で破廉恥な性的行動?
0 はじめに不貞行為の存在を本気で争う事例では、探偵などの証拠が出てこない場合、間接事実といって不貞行為をしていてもおかしくないであろう事実を積み上げていき、最後は裁判官の判断になります。実際に立証に成功した事例はもとよりですが、立証に失敗してしまった事例にこそ、学ぶべき教訓がないか?東京地方裁判所において令和元年12月3日に出された裁判例は、原告の主張をひとつひとつ蹴り飛ばすスタイルをとっています。 1 争いのない事実 ‥(前略)‥A(原告の配偶者)は,同月28日,午後零
不倫裁判百選91妻は,夫との間で,じゃれ合う中で冗談で相互に容姿や体臭を揶揄したことがあった。夫は,時には,そのことを内心気にすることもあったが,妻にはそのことを告げなかった。
0 はじめに夫婦関係が破綻していない、円満な状態にあっては、不貞慰謝料請求をしても認容額が大きくならない傾向にあります。本件も44万円の支払いを命じるにとどまっています。 しかし、原告は,Aとの間で,じゃれ合う中で冗談で相互に容姿や体臭を揶揄したことがあった。Aは,時には,そのことを内心気にすることもあったが,原告にはそのことを告げなかった、これらの事情は、夫婦関係が円満だとみるべきか? 1 事案の概要と当事者の主張東京地方裁判所において平成30年1月23日に出された裁判
不倫裁判百選88被告との交際を望んでいたのであるから自らが既婚者であることが被告に認識されないよう少なくとも被告の面前においては同指輪をはずしていた?
0 はじめに不倫裁判百選では、既婚であることを知らず、交際関係を継続してしまった事件を多く扱っています。 その多くが、過失ありとして慰謝料請求されてしまうことが多いですが、無過失と判断されている事例を紹介します。 1 事案の概要と当事者の主張東京地方裁判所において平成25年7月10日に出された裁判例は、被告が、交際者が未婚であると信じたことにつき、過失がないと判断しています。過失がないと判断されるには、どんな事情が必要なのか? 東京地方裁判所において平成25年7月10日