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詩)早咲き桜 美の先にあるものは。

根府川の鉄橋の下に 早咲きの桜が咲いている なんとまあ 早いこと その綺麗なこと 誰にも気づかれないように 鉄橋の下を選んで 咲いて

美しいものには 影がある 影があるから 美しいのだ 影こそ 光のもっと信頼する友 影 その中に光があるのだ

あるシンガーがチームから引退して医療従事者にインタビューしていた リモートのインタビュー あんなに堂々として歌っていたのに 目を伏せて原稿を読むようなインタビュー 医療従事者の説得力と虚ろな目 まだ20代なのに

密かに生きたい 主張せず ただあるがままに そうなりたいと思いながら そうはならないこともある 必死にあがいて あがいて あがいて

人生に後悔はつきものなんじゃないかしらって。ああすればよかったなあ、という後悔と、もうひとつは、どうしてあんなことしてしまったのだろう、という後悔・・・
岡田嘉子 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け での台詞 昭和51年
岡田嘉子 昭和12年、共産主義者の脚本家杉本良吉とソ連への亡命を決意。しかし不法入国した二人にソ連の現実は厳しく、別々の独房に入れられ2人はその後二度と会う事は無かった。

美とはなんだろう 美にこだわることで失うもの

密かに 想う 美の先にある蜜 その喪失の恍惚




2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します