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ぎな
2024年6月19日 10:58
「タイトルからして幸せそう、いま、幸せな気分になりたい」という思いで本著を手に取った。結果、手に取ってよかった書籍。最近、暗い小説を読むことが多かったので、読後、純粋に多幸感に溢れる感覚になれることが久しく思う。あらすじ大手製菓会社のOL二ノ宮こと葉が、想いを寄せていた幼なじみ今川厚志の結婚式に最悪な気分で出席している場面から物語が始まる。その結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピー
2024年5月6日 12:06
2023年11月に宮崎へ出かけた際、延岡駅構内で町田そのこさんの書籍が目に入り購入した。後半に入るまで主人公になかなか光が見えず、読みながら何度か涙を流した。それでも関わる人々に温かさがあり、主人公も忘れられない過去を想い、その温かさを今度は別の人に与える様子を追っていたら、帰りの移動中に読み終えていた記憶がある。物語の仕掛けや心情の表現が綺麗で、キラキラしたものを手で掬っている感覚になる、町
2024年4月19日 14:12
朝井リョウさんの正欲を読んだので、感じたことを残す。この本を読むまでは自分の感じる欲が、皆平等に感じている欲だと信じていたし、それ以外に対して、表向き肯定的な姿勢を見せつつも腹の底では理解できず、距離を置くスタンスでいたと思う。自分が本能として備わっていることを無自覚で正しいものとしていたけど、それは傲慢なんだと思わされるテーマだった。この一文は読み始める前のほとんどの人に当てはまるの