運田兵鉄

本当にバカな奴だなと言われながらも、好かれる。私はそんな人間になりたい。そんな小説家に…

運田兵鉄

本当にバカな奴だなと言われながらも、好かれる。私はそんな人間になりたい。そんな小説家になりたい。最近感情失禁多し、年だなあー、真面目な話もします。

マガジン

  • 小説 女郎屋炬燵の戯言

    何でもありの世の中、事実は歴史に刻まれる。 何でもありの頭の中、妄想は小説に刻まれる。 なんと、100円で頭の中見れます。

  • 小説 佐戸交霊糞便魔蔵地獄図之変

    運田兵鉄の短編小説まとめブック。 非常識な男運田の願いはただ一つ。 読んで下さい。読んで下さい。読んで下さい。読んで。 読んで下さい。読んで下さい。読んで下さい。読んで。 読んで下さい。読んで下さい。読んで下さい。読んで。 ふ、と笑う事うけあいです。

最近の記事

飯山あかり氏を例にとった、人を支持する事の困難さ危うさ

私はYouTubeを通して日本保守党の結成経緯を知っている一支持者であり 一党員です。 勿論、百田尚樹、有本香のファンでもあります。 しかし、けして信者ではありません。 東京十五区の衆議院補欠選挙の時には飯山氏のファンとして新幹線に乗り遠方より飯山氏の街宣を応援に行きました。 氏の力強い演説に聴き入り、拍手し、街宣の最後には、あかり・あかり・あかり、と叫んでいました。 YouTubeを通じての、あかりチャンネル、街宣中継、あさ8、百田チャンネル 有本チャンネル等で選挙の応援

    • 短編小説三丁目公園の老人はかく語りき(三の三最終回2030字)

      わしの人生は完全に狂ってしまった。 と、坦々と語った老人は、少し間をおいて 来週また公園で会おう と言って、レシートを持って消えた 私は,まだ震えていた。 喫茶店を出て、まだ調べの続く事故現場で 途方に暮れて立ち尽くしているサラリーマンを横目に 私は逃げる様に地下鉄入口に急いだ、 枯れ葉が吹き溜まりで、くるくる踊っていた。 地下鉄とバスを乗り継ぎ、やっと着いた、自宅の前で改めて 自分の家を見上げた、退職金でローンの残額を一括払いした二階建の 建売住宅は少

      • 短編小説 三丁目公園の老人はかく語りき(三のニ1588字)

        いちいち当たっている老人の言葉に聡は 「あなたに、相談なんかしてませんよ、あなたは、誰なんですか、」 老人は、はっきり言った 「私は柴田聡 八十歳、未来のあなたです」 聡は、頭を上げて、改めて隣の老人を見た。 そこには、老けて老人になった自分の姿があった。 「三十年後の私があなただと言うのですか」 そうだ 聡の頭は混乱していたが、出来るだけ整理して老人に疑問をぶつけた。 なぜあなたは、現れたのですか それは、私の人生で、早期退職した五十歳が人生のターニング

        • 短編小説 三丁目公園の老人はかく語りき(三の一791字)

          聡はベンチに座りスマホを取り出し、<ふきだまり>と打ち検索した 吹溜とは、雪や落葉などが、風に吹き寄せられて一ヶ所に溜まる所 と画面に出た。 聡は秋風の吹く公園を見廻した。 なるほど、この小さな公園には、子供はいない、年寄りばかりだ。 ビルの谷間に取って付けたようにあるこの公園は、 恐らくマンション開発計画条件に付帯された、おまけの様な物だろう。 五百メートル程先にある高層ビルのハローワークから吐き出された人達が 風に乗ってあっちこっちに振り分けられて、最後に

        飯山あかり氏を例にとった、人を支持する事の困難さ危うさ

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        • 小説 女郎屋炬燵の戯言
          4本
          ¥100
        • 小説 佐戸交霊糞便魔蔵地獄図之変
          3本
          ¥100

        記事

          あやふやの中に本質を見つける愚かさ

          都知事選が終り、選挙規制が解かれ、選挙の裏話や立候補者の新たな側面が 報道されている。 今日私が話したい事は、着飾り良く見せようとした行動についてである。 投票行動に向かわせる要因は有権者それぞれであると思うが、 「この人が良い」 と判断して一票入れる訳だから、「良い」と思わせた要素があったと言う事である。 そして結果として 「都知事としてふさわしい」 と一票入れる事となる。 そこには全人格的に判断吟味した一票と 雰囲気で入れた票に何らの差、違いはない。 さらば、選挙プランナ

          あやふやの中に本質を見つける愚かさ

          漫画原作 堕落すると言うこと(4776字)

          創作大賞2024応募作 #漫画原作部門 登場人物 川田ヒロシ Fランク大中退、かっとなる性格、短絡的に決めてしまう思慮         に欠ける。街中華の店で働き、やっと居場所を見つける。 辻五郎   恵まれた辻財閥の御曹司、会長 由美    ヒロシの同級生、恋人、ヒロシに愛想をつかし別れる。 街中華店  親方       おかみさん       パートすみこさん 牧田進   辻五郎の子供の時からの護衛同級生、秘書、役員 土田社長  辻商事の社長で実権は無い 赤田社長   辻

          漫画原作 堕落すると言うこと(4776字)

          短編小説 ときめく乙女 TとM(1717字)

          1990年 まだポケベルが便利だった時代、 ラッツ&スターの「Tシャッに口紅」やプリプリの「M」がカラオケで、切ない恋の曲として歌い出された時代。 新米OLの多美子と美幸は何故か気が合い カラオケに夢中になり毎週末通っていた。 二人は同期の新入社員だったが多美子は四大卒で美幸は高卒だった。 細身の多美子はメイクも上手く、人目を引き、もてたが、しかし反対にその美貌が邪魔してか、恋愛経験はなかった。 美幸は、同期として背伸びをするのだか、社会経験がなく多美子に比べメイクも板

          短編小説 ときめく乙女 TとM(1717字)

          短編小説 股間と神(1927字)

          なんで、こうなったのか分からない。 島田平吉は天井を見上げて、暫く眼を閉じる。 この老人ホームに入って5年、平吉は90歳になる。 ホールで食事を摂りすぐ部屋に戻りベットに寝て天井を睨みつける。 昼食後のこの動作は、ここに来てからのルーティンに成っている。 眼を閉じ、運が良ければ浅草の賑わいから吉原界隈の陰のある風景に繋がる。 運が悪い時は病院の集中治療室だ。 チューブに繋がれた平吉には聴こえないだろうと、 看護師が油断して、エンゼルケア、と葬儀屋に何やら電話し

          短編小説 股間と神(1927字)

          短編小説 木魂に腐った性根を彫り出せ3/3回(1478字)

          恐らく私は冷静さを欠いていた。 大急ぎで読書する妻のスナップ写真のデッサンを始めた。 しかし出来はイメージとはかけ離れていた。 結局、写真を拡大トレースして 何とか下絵を描きだした。 下絵を木魂に転写し、やっと彫工程まで進んだ。 私は転写した下絵のつまり、木魂の上辺に初めに書いた 偽善ではならないの文字を観て、 心を引締めて、輪郭線に切込みを入れ 下絵の周囲の荒堀りを始めた。 その時だ。丸刃で、一刀削る度に 偽善者、 また削ると 偽善者、偽善者、偽善

          短編小説 木魂に腐った性根を彫り出せ3/3回(1478字)

          短編小説 木魂に腐った性根を彫り出せ  2/3回(1002字)

          庭で作業を始めた、丸太の表面をチェーンソーで切り落として 縦、横、幅、約八十センチ角の木魂が出来た、仏像を創るには、 分割する方が良いが、私にはこの大きさを割る勇気が無かった。 グラインダーで表面を磨いて体裁を整え、苦労して ブルーシートを引いた書斎に台車に乗せた木魂を運び込んだ。 五十九歳で亡くなった妻明子のスナップ写真を、 滲みの付いたアルバムから、引き剥がして戻した。 歳を重ねた明子のイメージとは違い過ぎた それは、美醜の問題ではなく、 明子は歳を重ね

          短編小説 木魂に腐った性根を彫り出せ  2/3回(1002字)

          短編小説 木魂に腐った性根を彫り出せ   1/ 3回(625字)

          定年退職して、半年も経たないうちに妻が亡くなった。 職場を失い、家庭を失い、私に残ったのは、 あっちこっち傷んだ肉体と あっちこっち傷んだマイホームと あの世までの不確定な生滅時間だけである。 娘二人はそれぞれ自立して去って行った。 親密な煩わしい付き合いを敬遠した私に友人はいない。 何も考えず、ぼーとしている、 若い頃に煩悩を捨てようと禅寺に通った事があるが 今の私には座禅も警策もいらない . すでに自身が抜け殻となり無に近い存在に成っている。 インター

          短編小説 木魂に腐った性根を彫り出せ   1/ 3回(625字)

          短編小説 なぜ、生かされて来たのか 其の三 分けあって最終回の続き(684字)

          僕は一瞬見えた賽子に絶句した。 暫く立ち尽くし、やっと、発した。 「そんな、馬鹿な」 ホモサピエンス(人間)であり続ける事。命の自分史 僕は 大自然の子分で、無慈悲な全ての死をコントロールしていると言い放った 声の主に問うた。 「我々ホモサピエンスは、種を栄えさせる為に懸命に生きている、生きる為 に戒律を作り、社会生活を円滑にし死を恐れ、 それを退ける方策を考え、日々実行している、 それを大自然の論理で貶さないでほしい、 我々は大自然と共に生きたいのだ。」

          短編小説 なぜ、生かされて来たのか 其の三 分けあって最終回の続き(684字)

          短編小説 なぜ、生かされて来たのか 其の二最終回(1388字)

          「まだ、やる事があるぞ」 と聞いた感じがする。 そうだ、あの時に感じた声に似ている。 命の自分史 青い空、ジリジリと熱波が吹き付ける夏、高校二年の通学中の時だった。 三メートル程先を歩く男子高校生が、突然膝から崩れるようにして 仰向けに倒れた。 後ろを歩いていた僕たちは、駆け付けた。 男子高校生は、隣のクラスのCだった。 Cは、かっと眼を見開き一点を見つめ、口から泡を吹きながら、 胸をおさえ、何か言おうとしていた。 大丈夫か、しっかりしろ、すぐ救急車が来る

          短編小説 なぜ、生かされて来たのか 其の二最終回(1388字)

          短編小説 なぜ、生かされて来たのか  其の一(1169字)

          僕とあの幼児の差。命の自分史 あなたの命は誰のものですか。 「え、」 命の所有者は、本当にあなたですか。 「僕のものに、決まっているだろう」 命が、あなたのものと証明できますか。 「簡単だ、自死出来るからだ」 それなら、死んで証明してください。 「無茶言うな、命懸けの、その時が来ればだ。」 その時が来れば死のボタンを自分で押せると言う事ですか。 「偉そうに何なんだ、あんた、誰だ。」 私は全ての死をコントロールしている者です。 「え」 その時、朦朧としている頭が、目覚めた。

          短編小説 なぜ、生かされて来たのか  其の一(1169字)

          短編小説 昼と夜のリポート (2846字)

          その時代の空気はその時代の人をつくり出す。 プロローグ 1959年昭和34年冬 定時制高校の物理教師河合将史は自宅で、期末試験の採点をしていた。 当時は日本中の高校生の四人に一人は定時制高校の生徒で、その大半は家計を助けるために仕事をしながら学業に励んでいた。 当然、人数も多くガリ版刷りのB4の回答用紙も束に成っていた。 解答に赤鉛筆で〇✔を付けて採点し合計点をつける。 授業で問題をほのめかしているのに、こいつは✔、✔、✔、見事に0点だ。 半分呆れて0点と赤鉛筆で記した。

          短編小説 昼と夜のリポート (2846字)

          短編小説 喫煙室の幸運 (2370字)

          渡り廊下から青い空を見上げる。 近くの換気扇からモヤモヤっとした弱い白い煙が出ている。 二三歩進むと、三キロ程先に見える火葬場の煙突と換気扇の視点が重なる。 それは火葬場の煙に吸収され一つになり昇っていく。 山裾に墓標の様に起立する二つのビルがある。 それは普通病棟A、緩和ケア病棟Bから成る成仏寺総合病院である。 A棟B棟をつなぐ渡り廊下があり、そのB棟脇にプレハブの喫煙室がある。 この病院では、緩和病棟の患者さんに限って喫煙が許されている。 喫煙許可の理由は、最後が近いか

          短編小説 喫煙室の幸運 (2370字)