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【発達障害児の親】こんなことで悩んでいませんか?#16~通常学級と特別支援学級のどちらを選べばいい?~

はじめに
 
こんにちは、皆さん。今回は、発達障害のあるお子さんを持つ親御さん向けに、通級指導教室(通級)と特別支援学級(支援級)の違いや、どのように選択すれば良いかについてお話ししたいと思います。


1.通級と支援級の違い

 まず、通級と支援級の違いを具体例を交えてご説明します。通級とは、通常学級に在籍しながら、必要な時間だけ特別な支援を受ける制度です。例えば、通常の算数の授業は通常学級で受け、国語の授業だけは特別な指導が必要な場合、週に数回、通級の時間に個別の国語指導を受けることができます。

 通級では、このようにお子さんの特性に応じた個別指導が行われますが、基本的には通常学級での生活が中心となります。

 一方、支援級は、特別な支援が必要な子どもたちが集まり、少人数で授業を受ける学級です。例えば、コミュニケーションに課題があり、通常学級での集団活動に参加することが難しい場合、支援級ではコミュニケーションスキルを伸ばすための個別対応が行われます。

 支援級では、お子さんの特性に合わせた指導が行われるため、より個別対応が期待できますが、運動会や文化祭などの学校行事では通常学級との交流もあります。このように、支援級では特性に合わせたサポートが充実していますが、通常学級との関わりも大切にされています。

2.親と学校が連携する方法

 ここで大切なのが、各学級の担任の先生同士、そして親御さんとの連携です。例えば、連絡ノートを使って、日々の学習や行動の様子を記録し、親御さんと情報を共有することができます。さらに、問題が生じたときには、担任の先生、通級の先生、そして親御さんが集まって検討会議を開き、具体的な対応策を話し合います。

 しかし、連携のスムーズさは学校によって異なるため、親御さんから積極的に働きかけることも重要です。例えば、定期的に先生と面談を行い、お子さんの状況について話し合ったり、疑問や不安を直接伝えたりすることで、より良い連携が図れます。

 また、各学級の担当者だけでなく、外部の療育の担当者や医師など、お子さんの育ちに関わるすべての人と連携することが理想です。例えば、療育センターの担当者や主治医と情報を共有し、お子さんの発達に関する総合的な支援を行うことができます。

 まずは、通級と通常学級の担任の先生との連携など、小さなところから始めましょう。例えば、通級の時間割を把握し、通常学級の担任の先生に伝えることで、通級の時間に合わせた授業の調整が可能になります。こうした小さな積み重ねが、より大きな支援の効果を生むことにつながります。

3.どうして通常学級/支援級を選んだの?

 次に、通常学級と支援級の選択について考えてみましょう。通常学級を選んだ理由としては、以下のような声が聞かれます。

  • IQが高いから、通常学級でも大丈夫と言われた

  • 支援級に行かせることに抵抗があった

  • うちの学校の支援級は肢体不自由や視聴覚障害の子どもが多く、発達障害の特性に合わせた指導が望めなさそうだった

  • 支援級が騒々しくて、かえってうちの子は混乱すると思った

  • いろいろな子どもたちの中で、いろいろな経験をしてほしいと思った

  • 支援級に行くと、いじめられるのではないかと不安だった

 一方、支援級を選んだ理由としては、以下のような声が聞かれます。

  • 特性に合わせた指導をしてもらえると聞いた

  • 教育委員会ですすめられた

  • 少人数だから、一人一人に目が行き届くと思った

  • 就学前の体験授業で、落ち着いて授業を受けられなかったので、通常学級は無理だと思った

  • 支援級で劣等感をもたずに、のびやかに育ってほしいと思った

 このように、通級と支援級の選択にはそれぞれメリットとデメリットがあります。どちらを選ぶかは、お子さんの特性や家庭の状況、学校の支援体制などを考慮して決めることが大切です。また、選択に迷ったときは、教育委員会や学校の先生、専門家の意見を参考にするのも良いでしょう。

最後に
 
どちらを選んだ場合でも、お子さんが安心して学校生活を送れるよう、親御さんが積極的に関わり、サポートすることが重要です。お子さんの成長を見守りながら、一緒に最適な学びの環境を作っていきましょう。

 今回は通常学級と支援級についてお話ししましたが、他にも発達障害に関する情報や支援について知りたいことがあれば、ぜひコメントやメッセージでお知らせください。一緒に考え、悩みを共有しながら、皆さんの子育てを応援したいと思います。

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