卒論を提出した話。
こんにちは
12月から全くアップロードできていなかった理由をここに述べていく。
それは卒論があったからだ。
私が卒論を書き終えるまでの軌跡をここに書きたいと思う。
テーマ決め・私が所属しているゼミについて
私が所属しているゼミは英文学系のゼミだ。
その中でもとりわけ18世紀や19世紀のイギリス小説について研究をしている。
この時代のイギリスは、ロマン主義の時代とヴィクトリア朝の時代に値する。
具体的に言うと、オスカー・ワイルドやジェイン・オースティン、チャールズ・ディケンズ、ブロンテ姉妹などについて研究しているゼミに所属していた。
また、れっきとしたイギリス古典文学だけでなく、児童文学の分野も研究していた。
それらの本を読み、ゼミの授業において自分の意見を述べるということを毎回やっていた。
これを通じて考察力が身についたし、英文学に対する知見も深まった。
私がよく使っていた本の出版社の種類はこれだ。
光文社古典新訳文庫はとても分かりやすい文体で書いてあるので個人的におすすめである。
卒論のテーマの話に移ろう。
私はテーマは割と早く決まったほうだ。
大学3年生の終わりに、児童文学に関する講義で『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』が取り上げられた。
それらを何度も読んでいるうちに、この文章にはどのような意味が隠されているのだろうと考えるようになった。また、アリスの物語は児童文学として取り上げられることが多く、しばし子供用の物語と誤認されやすい。そのようなことから、なぜその状態に陥ってしまうのかというのを知りたかった。
もう一つ考えたことが、この物語は他の学術的分野とも関連しているのではないかと考えた。
それは、心理学、生物学、哲学、医学の面で関連しているのではないかと考えた。
生物学においては、ダーウィニズムとの関連性、さらに赤の女王仮説との密接な関連性、哲学・心理学においては、「鏡」から見た深層心理、登場人物描写に隠された潜在意識の表れがあげられた。さらに、医学の分野においては、不思議の国のアリス症候群との関連性があるのではないかと考えた。
これが今回の卒論の執筆に至ったテーマの着想である。
情報収集&先行研究・執筆
情報収集は2月から始めた。
就活をやっていたので両立が危ぶまれたが、しっかりとできた。
文献としてこの本を使用した。
そのほか、ネット上に転がっているサイトやciniiやGoogle scholarから論文を拾ってきた。
その後、先行研究を調べた。
アリスの研究は沢山の研究者によってなされてきたため、論文は沢山あった。
自分の書きたいテーマの論文でこれは使えそうだというものを使い印刷をした。
執筆は夏休みごろから7月の終わりごろから始まった。
その時は、まだ就活に苦悶していた時期であった。
私の就活生時代の話はここで紹介しているのでまだ見ていない人はそちらを見てほしい。
字数としては2万字であったため苦痛だった。
山に例えると1000字が富士山ならば、2万字はエベレストだ。
これほどしんどい思いをしたのは後にも先にもないだろう。
11月に入ってからは、授業がない日でも、図書室に朝から夜までこもり、卒論を執筆していた。
卒論の執筆はできれば日中に行いたいと思った。
なぜなら、徹夜してしまうと健康に影響が出てしまうからだ。
日中の時間を有効に使い卒論を書き上げた。
これにより、時間を大切にすることがどれほど大切かを学ぶことが出来た。
提出
12月に入ると提出が近づき、緊張感も増してきた。
残りのまとめや結論、そして参考文献リストをまとめた。
私が最も苦労した場面としては、最終確認のところだ。
それは、参考文献のまとめ方を何度も教授に指摘されたからだ。
何度も突き返された理由としては、参考文献の順番がバラバラだったからだ。
文学系の参考文献の並べ方は英語が先、日本語が後でかつ英語はアルファベット順、日本語は50音順で並べるという決まりがあった。
それが、手引きに細かく書いてあったのだが、見落としてしまった。
最後の最後に提出して何とかOKをもらい期限内に提出を終えることができ、私の卒論は幕を下ろした。
提出方法はオンラインで提出した。
パソコンなどの機器の不具合は認められなかったので提出の時にはひやひやしたが、何のトラブルもなく完全燃焼で私の卒論を終えることが出来た。
卒論を書いてみての感想
就活がなかったら楽しいと感じたのだが、あまりにも就活が苦しかったもので、卒論もしんどいと感じてしまった。
そして何よりも2万字ってこんなに長いのか!と驚いてしまった。
卒論においては、深い洞察力とより精深な英文学の知識そして忍耐力を得ることが出来た。
追記(口頭試問の感想など)
2024年1月29日に口頭試問があった。
開催形式としては対面で開催された。
雰囲気としてはそんなに堅苦しいということはなく楽しく面接が出来た。
二人の教授(主査はゼミの教授、副査はその分野に関連がある教授)とで口頭試問が行われた。
質問としては、一つ目は言葉遊びについて論文が書かれていた為、そのことに関して少し質問されたということだ。そのことに対して、二人の教授からまだ知らない言葉遊びがあるかもしれないね。ということを言われた。
そして、論文の着想のことに関して、テーマ決めの項目に書かれていることを言ったら、着想が面白いね。といわれた。
口頭試問も完全燃焼で終えることが出来た。
まさにシェイクスピアの言う終わり良ければ総て良しということが言えるだろう。
それでは。
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