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武骨なマエストロ ポール・スコールズ
激しい爆裂音。フットボールスタジアムでそんな音を体感したのは初めてだった。2002年6月7日、2002年W杯、イングランド対アルゼンチン。グループリーグで最も注目されていた因縁の対決のプレミアムチケットを運よく入手できた私は、熱狂の札幌ドームでこの大一番を観戦した。冒頭の爆裂音の正体は、ポール・スコールズが放ったミドルシュートの音(右足がボールを叩いた瞬間の音)である。シュートは惜しくもゴールを
もっとみる献身の戦士 パク・チソン
名もなき戦士の最初の大きな挑戦は2002日韓W杯。グループリーグ最終戦、強豪ポルトガルを相手に決勝ゴールを決め、ベスト4入りの立役者となった。当時Jリーグの京都パープルサンガで共にプレーしていた松井大輔は、W杯後にチソンは別人になっていたと語る。その後、韓国代表を率いた名将フース・ヒディンクの推薦を受け、オランダの名門PSVアイントホーヘンへ移籍した。
次の大きな挑戦は2004-05UEFA
最後の王様 ズラタン・イブラヒモビッチ
「俺は誰にも似ていない。ズラタンはオンリーワンだ」
フットボールの世界に真の王様がいなくなって久しい。かつてはペレ、プラティニ、マラドーナのように、クラブチームでもナショナルチームでも絶対的な存在感を放ち、ゲームを支配するエースがいた。しかし現在のフットボールでは規律や連動が重んじられ、“違いを生み出し続ける”我の強いプレイヤーは敬遠される傾向にある。メッシやネイマール、ロナウド(ブラジルの怪