見出し画像

人生なんて長めの暇潰しよ!彼氏と喧嘩した私の有楽町喫茶店レポ

普段チキってスタバにしか行けない私が、
今、珍しく1人で喫茶店に来ている。

今日は朝からどしゃぶり、昨夜は彼氏と大喧嘩。
散々だ。こんな日くらいバイトばっくれてやろうと思っていた。
が、気合いでバイトを乗り切った私。
それは奇跡!それは天才!
ということで、午後は自分の好きに使ってゆく。

さっそく駅ビルの期間限定ショップでえぐい可愛いキャンドルを買い、機嫌を取り戻す。
このまま洒落た日にしてやろうと、勇気を振り絞って近くの老舗喫茶店に入ってみた。

有楽町、交通会館の地下1階。
老舗喫茶店『ROYAL』


「ランチ、まだやってますか?(14:55)」
「あと2分で決めて頂ければ、カレー以外は用意できますよ」

紳士的な従業員さんと言葉を交わす、
なんだか映画のワンシーンみたいだなと嬉しくなった。

店内を見渡すと、ポツポツとお客さんたち。
・どう考えても常連すぎる新聞熟読じい
・The 紳士な読書じい
・明らかに仕事ができそうなスーツのじいと後輩らしいじいとばあ
(しごできじいはしゃがれ声。なぜこういう偉いっぽいおじいさんはハスキーボイスなんだろうか。)

ちなみにこの喫茶店は60年くらい前からあるらしく、調べてみたら従業員も若くて50代らしい。

今ここに私がいなかったら、平均年齢75歳くらいか…なんてぼんやりと、このお店の歴史に思いを馳せる。
…ふりをしながら、本当は少し無理をしている。
私は今、なんとかこの休日を充実させようと必死なのかもしれない。

チキンピラフ ランチセット
(サラダ、飲み物つき) 税込1000円
絶妙な量、そして懐かしく温かい絶対な味。



昨夜、彼氏は私にこんなことを言った。

「ずっと思ってたんだけど、
君は自分を紛らわすために、俺に会ってない?」

このセリフが妙に喉元にひっかかって、苦しい。


たしかに私は今、バイトをする日々で、
前みたいにキラキラと夢に向かってるわけでもないし、何かの勉強中とかいうわけでもない。
言ってしまえば、全てが「暇つぶし」みたいな人生なわけで。
数ある暇つぶしのなかで、彼氏と会うのが1番幸せな暇つぶしであることは間違いない。

でもそれは果たして、
彼の言う通り「自分を紛らわしてる」なんだろうか。

私が思うに、
私だけじゃなくたいていの人にとって、
人生なんて暇つぶしで、
本当はたいした意味がないことを知っていて、
そのなかでなんとか意味を見出したり、
うまく見出せなかったりしながら、
たとえば恋愛やお酒や趣味や娯楽を生き甲斐にして、生きてるんじゃないの?

私の生き甲斐はさ、何かを紛らわすためのものなの?
もしそうだとして、それの何がダメなんだよ!!!

彼がどれだけ立派な人生を生きてるか知らんが、
私は私が私を「紛らわせる」ことを悪いことだと思えない。
そうやって紛らわせたりしながら、
夢や希望をゆっくり探していくんじゃだめなの??
てかそもそも夢とか希望はなくちゃだめなん??!

あー、はいはい。
要するにもっと現実見ろって???
俺に会う前にもっと現実見ろって話?!!!!!!

見てるわ!!!!!!!!!


ふぅ。

喫茶店の居心地が良すぎるせいで、
昨夜のモヤモヤを思い出してしまった。 

私、昨日、それ言われて黙っていたけど、
なんて言えばよかったんだろう。

でも少なからず今言えるのは、
私が彼氏に会ったり、
こうしてバイト終わり喫茶店に来てみることは、

紛らわす、紛らわせないとかそういう次元じゃなく、

その暇つぶし自体が、

人生そのものなんだよなー。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?