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やさいしいって?

学生時代、バイト先の店長に言われたことがある。
「あんたは優しそうに見えて優しくないな」
個人的にこの店長はすごく好きな人でバイトを辞めて6年ほどになるが、店長ほど尊敬できる人はいない。
だからこそ今でも時折この言葉が頭をよぎる。

ぼくは昔から第一印象がすこぶるいい。
第一印象が悪いと言われたことはまずない。
たぶん攻撃的な要素が全く無いのだろう。
だからこそ最初にレッテルを貼られる「やさしい、いい人」と。
でもぼくはやさしくない。

やさしいひとってどんな人なんだろう。
1つ候補がある。
「他人のために自発的に何かできる人」
ここで大事なのが自発的にというところ。
人からの意見や頼まれたことに対して反応するのは「合わしている」といったほうがいい。
そうじゃなくその人が何を必要としているのか、何をすれば喜ぶのかを相手から言われる前に実行できる人が「やさしいひと」だと思う。

静かに泣いる人がいたら、そっと寄り添ってそばにいる。
悩んでいる人がいたら、声をかけ話を聴く。
道を外れそうな人がいたら、声を荒げる。

店長はやさしいひとだった。
他人にも自分にも興味がなく、ただ人に合わして人間関係をつくってきた僕の本質を見抜き、声を荒らげてくれた。
そこで考えることができた、やさしさについて。
ぼくも店長のような芯のある誰かのために行動できる人間になりたい。

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