見出し画像

しんちゃんがお尻を出さなくなるしつけ方


国民的アニメ、『クレヨンしんちゃん』に登場する野原しんのすけ。

彼の得意技は、「ケツだけ星人」である。

「ケツだけ星人」とは、お尻を出しながら縦横無尽に駆け回る技である。

彼はまだ5歳であるため、おふざけをしたい気持ちも充分理解できる。

しかし、彼の母親である野原みさえはもちろん、周りの人間は彼の「ケツだけ星人」を疎ましく思うことも多い。

しんのすけことしんちゃんに「ケツだけ星人」を控えてもらう事はできるのだろうか。

今回は、みさえに提案出来るしつけ方について解説していく。

みなさんの日常生活におけるコミュニケーションにも応用してみて欲しい。


「やめなさい!」は逆効果

しんちゃんが「ケツだけ星人」を披露すると、決まってみさえはこう叱る。

「こら!しんのすけ!」

みさえとしては叱ることで、「ケツだけ星人」の出現を抑制したいのであろう。

しかし、心理学的にみた時に、この発言と関わり方は適切ではない。

そこを理解するためには、まず「ケツだけ星人」がどの様な時に出現するのか考えなくてはならない。

私はしんちゃんに直接インタビューをした訳ではないが、恐らく「ケツだけ星人」の出現条件はこうだ。

人の気を惹きたい時

つまり、しんちゃんは構って欲しいと感じたり、周りからの注目を浴びたい時に得意技を発動する。

そして、しんちゃんの「ケツだけ星人」に対してみさえが叱るということは、彼が目的を果たした事を意味する。

叱ったり、注意するという事は、彼に注目をしたということであるからだ。

しんちゃんはこの様な経験を学習する。

つまり、人に構って欲しい時には「ケツだけ星人」をやれば良いと理解する。

人の気を惹く手段=「ケツだけ星人」という事だ。

これが理解できれば、叱るという行為がいかに逆効果かわかるだろう。

では、「ケツだけ星人」を効果的に退治する方法は何か。

それは、無視をすることである。

しんちゃんは、みさえはの気を惹きたい時に「ケツだけ星人」を披露する。

それにも関わらず、みさえが何の反応も示さない場合どの様に感じるだろうか。

恐らく、相手の気を惹く事に「ケツだけ星人」は有効ではないと気がつくだろう。

そうなった場合、彼は他の方法を考えなければならない。

その方法は、妹のひまわりに意地悪をすることかもしれないし、「構って」と言葉をかけることかもしれない。

その中で、望ましい方法にだけ反応を示せば良いのだ。

もちろん、ひまわりに意地悪をしている事に関しては構ってはいけない。

しかし、「構って」としんちゃんが言ってきた時にはしっかり反応示す。

この様な経験からしんちゃんは、人の気を惹く為には、言葉で示すことが有効であると学ぶ。

それを学んだしんちゃんは、次に同じ様な場面に遭遇した時には「構って」と言葉で示す事になるだろう。

そうなれば、「ケツだけ星人」も活躍の場を失い、みさえ達の前に姿を現すこともなくなるのである。

カラフルなコミュニケーションを

クレヨンで絵を描くときも、暗い色よりも明るい色を使った方が気分もあがる。

コミュニケーションも同じである。

「ダメ」「やめなさい」などの様な暗い言葉を使うよりも、明るい言葉を使った方が相手も心地よいだろう。

どうすれば暗い色を使わずして、思い描いた絵を描くことができるか考えることが、良好なコミュニケーションの第一歩ではないだろうか。

クレヨンしんちゃんならぬ、クレヨンコミュニケーションを心がけてみることをおすすめする。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?