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つんく♂さんの歌詞が好きって話②

これって、『~ねぇ、褒めているの?』までタイトルだったんですね。
なかなかの長さ。

もはや昨今のハロプロ界隈では、いわずと知れた人気曲、定番曲ですが、
初めて聴いたときから、この曲の歌詞がなんかこう……
引っかかっているというか、イマイチ好きになり切れないでいます。

むしろタイトルだけ見知った段階では、
「あ~わかるわかる、超わかる、
すぐ『一人でも生きていけそう~』とか言ってくるよね~」て共感してたんですが。


モヤってるのは、冒頭に出てくる“か弱い女の子”“ヤワな子”、
「男の子にしなだれかかる、か弱い雰囲気の女の子」像の部分。

この部分の歌詞を聴きながら、
「いやでも、その子のバックボーンなんて分かんなくない?
 その子も色々あった結果、自分を守るため、人生をサバイブしていくために、
 そういう風に振舞ってるだけかもじゃん?」と思って。

その子が本当はどんなことを考えてるかも分からないのに、
「そういう弱い子が得してく世の中だよね」ってイジけてる感じが、
なんか僻み根性というか、他責的であんまり好きになれないと思ったんですよね(笑)

でもこれ、歌詞をよくよく読むと、
“ヤワな子”は、世間一般のそういう子たちを指しているんでしょうけど、
“男の子に肩を抱かれているか弱い風の女の子”は、ドラマの中のヒロインのことなんですね。

それならまた話は違うか~。
ドラマのヒロインなら、その子が普段どういう子なのかも描かれてるだろうしなぁ。
(誰もそこまで考えて聴いてないだろうけど(笑))


自分はつんくさんの歌詞が凄く好きなんですが、
その好きな理由の一つに「他責的じゃないから」っていうのがあるんですよね。

グダグダ愚痴ってる風の女の子の歌詞もたくさんあるんですが、
なんだかんだ言いながらも、それでも最終的には、
「しっかり自分で責任持って、その代わり自分の好きなように、どんどん人生切り開いてくよ」っていう、
芯の強さみたいなものを感じるというか。

なんで、この『「ひとりで生きられそう」~』の他責的な感じが、ちょっとストンと腑に落ちなかった。


恋をしてても 臆病になるわ
あの子みたくすねちゃ ただのわがままになる

High-King『C\C (シンデレラ\コンプレックス)』

まだ夢の途中 何かのせいにしない
だって 出来ない言い訳 探しているような子になりたくない

モーニング娘。『The Vision』

未来はほんのちょっと 複雑らしいが
時代に押し付けちゃ No Good
突破しよう 自分で

℃-ute『EVERYDAY 絶好調!!』

(最後のは、ここ数年の若い子らに限っていえば、
 いや、むしろ全部時代のせいやろ、
 あなたたちは何も悪くない、と思いますが(笑))

『シンデレラコンプレックス』の歌詞の女の子は、なんか本当愛おしいというか。
グズグズ過去の恋愛についてあーだこーだ言いながらも、
結局自分に原因があるってことも、よくよく分かってるっていう。
人間味があって好きです。

『セクシーキャットの演説』も正にそんな感じ。
「結局ウダウダ言ってる自分のせいってことは、よーく分かってる」っていう。

出来ないいいわけ 誰かのせいにして
「私悪くない」 そんな顔してる本気で挑まぬ女の子

モーニング娘。『セクシーキャットの演説』

ウダウダ言いたくなる気持ちも分かるよって、
単にポジティブ!ポジティブ!で、そういう愚痴りたくなる気持ちを突き放すわけじゃなく、
寄り添いながらも、でも最終的には
「自分が変わんなきゃどうにもなんないんだよね」ってとこに帰結するっていう。

そこで「よっしゃ」て立ち上がる、立ち上がらせてくれる感じが、すごく好きです。


「他責的」とはまた若干違うけれど、
つんくさんの歌詞って、他人を羨むことはあっても、
蔑む、貶めるような表現をする歌詞はないよな~とも。

正直言ってカッチョイイ あの子にちょっとジェラシー
どうやって出し抜こうかしら

℃-ute『世界一HAPPYな女の子』

出し抜いてやる!とは思っているけれど、素直に相手のことは認めているっていう。

先の『シンデレラコンプレックス』も、
正に嫉妬心をテーマにした『ジェラシー ジェラシー』でも、
「足の長い彼女」とか「細い上に女子力まで備えてる」とかとか、むしろ褒めてるしっていう(笑)
「でもブスじゃん!」みたいな僻みとかじゃなく、
純粋な羨望、「いいなぁ」って気持ちですよね。

最近も一つ引っかかってしまったのが(笑)、(いろいろ引っかかりすぎ)
アンジュルムの『悔しいわ』の“あの陰キャラ”ていう表現。
正直好きじゃない……。
“陰キャ”って、思いっきり悪口だし。

卓偉さんも山崎あおいさんも、書かれる曲のメロは大好きなんですけどね。
『Uraha=Lover』なんて、すっごく好きな曲の一つです。
(Uraha~はでも、一番好きなのは編曲)


もはや「他責思考」とかとは別に何の関係もないんですが、
「なんだかつんくイズムを感じる……!」と勝手に思って、すご~く好きな曲が、
ハロプロ研修生ユニットの『悪いヒト』。
この曲、す~ごく好きです。

メロとか編曲ももちろん大好きなんですけど、歌詞も大好き。
カフェのテラス席でグラスの水を浮気男にぶっかけるっていう、
なんともバブリーというかトレンディというか……(笑)

とにかく令和っぽさは皆無な感じの歌詞なんですが、
そんな全くリアル味のない恋愛の歌詞を、
研修生の子たちが歌ってるっていうのが、なんとも可愛くて。

思いっきりドラマチックで現実味のない歌詞だからこそ、
ここまで若い子たちが歌っていても、可愛げが損なわれないというか。
嫌~な感じが漂わないので、歌詞のそういうテイストも含めて、すごく好きな曲です。

作詞作曲を担当されている“大橋莉子さん”、
ハロプロへの楽曲提供はまだ数少ないかと思うので、
叶うならば今後ももっと提供していただきたい~と思ってます。

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