シリーズ|20xx年 未来の働き方 不要不急の
部長:君、なぜこのクライアントへ往訪しているんだね?
部下:突然の呼び出しでして。購入していただいたばかりの製品に対する不具合が起きたとのことでした。
部長:不要不急の訪問は避けるようにと言っているだろう。そこはなんとか電話でヒアリングをすることも出来ただろうに。
部下:そうですね。失礼いたしました。
部長:この交際費は何かね?なんの経費だね?
部下:新規取引のクライアントとの会食です。導入後の評判も先方社内で良かったようで、プロジェクト成功のお祝いにと。
部長:君ね、そういうのは後でもいいだろう。今は不要不急の会食は避けていただきたい。
部下:失礼いたしました。
部長:こちらの経費はなんだ?社内の部活動の経費のようだが。
部下:新入社員との親睦を深めるために開いたものです。
部長:今はこんなことをしている時期じゃないだろう。不要不急の集まりは控えて頂きたいな。
部下:失礼いたしました。
部長:そうだ。来週にある営業同行もオンラインで実施をお願いしたいと先方に伝えてくれるかな。不要不急の営業活動は控えなければならないからな。
部下:承知いたしました。
部長:さー、今日の会議は長丁場だな。
部下:会議室の予約時間を延長しておいた方がよろしいでしょうか?
部長:そうだな。想定時間より長引くと思われる。新しく議論したい事案もさっき思い付いてね。
部下:そうでしたか。承知いたしました。
部長:そうだ。会議の前に先にこの書類への押印と提出をお願い出来るかね。後で私のデスクに置いといてくれ。
部下:不要不急の「会議」と「押印」だと思いますので、自宅からオンラインで対応いたしますね。明日から不要不急の「出社」も控えさせていただきます。
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