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いったい何を目指しているのか【2023/9/4】

記事のトップの写真は、僕のデスクの上に積み上げられているアイテムをそれっぽく並べて撮ってみたものだ。
ここ最近の、僕の取り組みの「取り留めのなさ」が伝われば良いと思って。

前回の投稿がお盆だったから、少しだけ間が空いたことになる。
別にボーっとしていたわけではなく、自分なりになんとか成長しようとあがき続けている日々だった。



『動画を作っている』


お盆前に小説の第1稿を書き終わって以来、性懲りもなく動画制作に取り組んでいる。
『信長の野望』というゲームと所謂『ゆっくりボイス』で、戦国時代の架空の物語を作るというコアな内容の動画だ。
これまでも三作ほど、動画を作ってきた。
(詳しく言うと、一つは『三國志』だが)

あまり多くの人に見られるものではない。
これが面白いのか面白くないのか、客観的に判断することも出来ていない。
しかし久しぶりに動画を作って感じたことは、「作っている時はやっぱり楽しい」ということだった。
それも「ちょっと楽しい」ではなく、「めっちゃ楽しい」。

動画制作の作業量は圧倒的なものである。
ストーリーやセリフや演出やギャグを考える時は頭を使うし、頭が疲れてきたな、と思ったら、今度は動画編集の膨大な単純作業を消化しなければいけない。
「noteの記事、書きたいな」と思う時は何回かあったけど、この動画編集に忙殺されてしまって、それどころではなかった。

作っているのは楽しいが、
「どうせ大して伸びないだろうに、作る意味あるのかな、これ」
なんてふと考えて、手が止まってしまうときもある。
これまでの経験として、いざ動画が完成して意気揚々と投稿を始めても、視聴者からの反応が無いことはザラにある。
結局独りよがりだったのかなぁと、不安になる。
あんまり見てくれる人は居ないけど、こちとら本気で作っている。だから、そう思うこともある。
しかしその感情は、胸の内にしまっておくしかない。
誰に慰められることない。
最初から最後まで一人でいるような感覚に陥る。
それでもやっぱり、物語を考えて動画を作るのは、楽しい。


『イラストの練習をしている』


3月か4月の頃に神技作画というイラスト練習のための本を買って、今も継続的に模写を続けている。
もう半年近く取り組んでいることになるが、150ページくらいあるうちの、ようやく100ページに到達しようかというところだ。

下手くそは下手くそだが、やはり少しずつは上手くなってきている気がする。
もっと練習を積み上げれば、創作活動に対するスキルとして役立つようになるかもしれない。
本を買ったばかりの頃の模写と、最近のものを貼り付けてみよう。

『神技作画』を買ったばかりの頃の模写(たしか四月頃)
最近の模写1
最近の模写2


『本を読んでいる』


最近読んだ本。

「宗教と哲学全史」を読んだ後に、「資本主義の次に来る世界」「目的への抵抗」を読むと、偉大な哲学者として見えていたデカルトやらなにやらが、突然悪者に見えてくるところが面白かった。

「戦国のコミュニケーション」は戦国武将の人間味を強く感じることが出来る良書だと思った。
書状の通信の大変さも分かるが、この人たち、すげえ気つかってたんだな、と。
毛利隆元が毛利元就に対して、弟たちに除け者にされたことを愚痴る手紙を送って、元就がそれに「俺も分かるぜあいつらムカつくよな」的な返事をしているのに笑った。

今は戦国時代に関するインプットを深めようとしていて、黒田官兵衛を描いた「軍師の門」を読んでいる。読み終わったら、宇喜多直家を描いた「涅槃」を読みたい。


『いったい何を目指しているのか』


こんなにも時間と労力をつぎ込んで、僕は一体何を目指しているのか。
動画を作る必要はあるのか?
小説を書いた方がいいのか?
イラスト練習をして、何かに繋がるのか?
本を読んで、将来が変わるのか?

創作活動は楽しいが、人生の糧としてやっているわけではない。
楽しいことは確かだけど、まるで結果に結びつかない日々が、虚しいこともまた確かだ。
楽しければそれでいいはずなのに、それ以上の何かに囚われている。

誰も来ない無人島に、砂の城を建てようと悪戦苦闘しているように感じることがある。
城が崩れ落ちて腹をたてていることも、誰も来なかったことに悲しんでいることも、全ては僕一人の中での出来事であり、それを知る者は一人も居ない。

この無人島には負のオーラが漂っていて、そのせいで誰も来ないのかもしれない。
しかし逆にそれを突き詰めていけば、地獄みたいな邪気を発する観光名所になれるかもしれない。
ここまで考えたとき、やはり僕は何を目指しているのかという疑問が深まる。

創作活動の目標について言うと、エンタメという枠の中に収まりつつも、せっかく作るなら社会のためになるような何かを生み出したい。
見てくれた人の人生にとって、良い影響を与えるものでありたい。
そんな途方もない野望を抱えつつ、僕は今のところ、何の変哲もないただの凡人なのである。
生まれ変わるようなことなんて出来そうもなく、ただひたすらに、一人で歩み続けることしか出来ない。


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