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記事一覧
宇宙ビジネス業界の中に身をおいて感じること
この記事ははじめに2023年8月から毎月投稿していた連載記事「#まいつき宇宙ビジネス」。(この記事を除き)これまで16本の記事を公開してきました。
自身にとっても良い勉強になった一方で、新年は新しい取り組みに時間を使いたいと思い、今回の記事をもって最終回にしたいと思います。
そこで最終回として、これまで記事を書いて(+ 実際に宇宙スタートアップで働いて)感じた宇宙ビジネスの現状について思うこと(
固定価格? コストプラス? : 民間宇宙企業からのサービス調達の最適解とは-
この記事ははじめにこの20年間で宇宙産業に起きた1番の変化といえば「民間宇宙企業の勃興」でしょう。
特にスタートアップが資本市場から資金調達をして、市場に価格破壊を起こしたり新しいアプリケーションを提案したりと業界を活性化させています。その旗手がアメリカのSpaceXであることに異論を挟む方はいないと思います。
政府にとっても民間が盛り上がることにはいくつもメリットがあります。
民間ならではの市
「宇宙ビジネス」は世の中に浸透してきたか? : 日本における認知・関心について
この記事ははじめに毎月宇宙ビジネスに関する記事を投稿する本シリーズですが、そもそも「宇宙ビジネス」という単語について考えてみようというのが今回のテーマ。
言葉の定義を語るよりは、このカテゴリが日本国内でどう浸透してきたかという視点でみていきます。
今回はサクッと読めるお手軽記事となっております(手抜きではない…)。
それではどうぞ。
いつから語られるように?まずは国内でいつから語られているかを
🇯🇵日本で上場した宇宙スタートアップのIR資料をみてみよう、の巻
この記事ははじめに今回はまさにタイトルの通り、国内で上場したスタートアップのIR(インベスター・リレーションズ)の資料をみて、あれこれコメントさせていただく記事です。
上場企業になると情報開示が徹底されるため、財務状況なども含めて色々とオープンになるのがよいですね。
それでは行ってみましょう〜
※投資は自己責任でお願いします
対象社”宇宙スタートアップ”という括り方には明確な定義はないので、
拡大する「宇宙経済圏」の近未来 : 2035年までの最新予測をまとめてみた
この記事は…はじめに「これからは宇宙ビジネスの時代」と言われ始めていた2019年、私は宇宙スタートップに転職して業界でのキャリアをスタートさせました。
あれから5年、日々新しい動きが業界を賑わせており全く飽きのこない日々を過ごしています。
一方で、(特に日本における)業界の課題についてもリアルに目の当たりにしています。
そんな中、業界の中期的な動向について、今の状況を踏まえた最新の予測はないかと
宇宙業界の「TSA」って何? : 海外ロケットが日本国内で打ち上がる時代へ
この記事は…はじめに先月、メディアにて下記の報道がありました。
恥ずかしながら私自身 技術保障協定 - Technology Safeguards Agreement (以降 TSA)についての知見があまりなかったのですが、どうやら民間による宇宙ビジネスにも影響を及ぼしそうな香りがぷんぷんとしてきましたので、自分の勉強のためにも本記事でこのTSAについてまとめてみようと思います。
そもそもTS
"地上"の宇宙ビジネス : 宇宙産業の地上セグメントをみてみよう
この記事は…はじめに宇宙ビジネスと聞くと、やっぱり人工衛星やロケットといった「宇宙空間にいくもの」が想起されますよね。私もそうです。
でもそれらは全て「地上にあるもの」があって初めてミッションを達成できます。
今回の記事ではこの地上セグメントを整理してみたいと思います。
私自身もこの辺が頭の中でまとまってないので、どちらかというと自身の勉強用テーマになります。
地上セグメントとは産業規模の統計
SpaceX が全てを支配する? : 現在と近未来の事業ドメインまとめ
この記事は…はじめにみなさんご存知 民間宇宙企業の雄・SpaceX。
ロケットはもちろん、最近ではStarlinkが世界的にサービス展開が進んでおり、宇宙産業を変革し続ける唯一無二の存在です。
今回はSpaceXの事業ドメインをみていきたいと思います。
最近、彼らが近い将来展開する(かもしれない)領域の新情報が出てきており、個人的には、ほぼ全ての宇宙ビジネス企業がSpaceXと競合になる未来 が
New Spaceの”収穫期”到来 : 近年 宇宙スタートアップが達成したこと
この記事は…はじめに最近、ますます宇宙関連のニュースを耳にすることが多くなってきたと思いませんか? 少なくとも私個人の感覚としてはそう感じています。
日本中の注目を浴びたSLIMの月面着陸は記憶に新しいですが、(記事執筆時点の直前)2024年2月23日朝(日本時間)にアメリカのスタートアップ企業による「民間初」の月面着陸が達成されました。
このように、これまでの政府による宇宙開発に加えて民間の新
世界のロケット打上げ回数 in 2023 : 宇宙業界のグローバル競争の今がみえる数字
この記事は…はじめにあけましておめでとうございます。
新年を迎えたら気になりますよね、前年の統計(私だけ?)。
そこで今回は世界各国のロケット打上げ回数、中でも宇宙領域での活動に不可欠な、衛星を軌道投入する「軌道上打上げ」に絞ってみていきます。
打上げ回数 in 2023失敗も含む 軌道上打上げの回数を円グラフと表データで示します。
また、データだけですが、”成功した打上げに限った”場合の表
センサの種類からみる 人工衛星リモートセンシング(リモセン)
この記事は…はじめに宇宙から地球を観測しデータを得ることは衛星の活用法として典型例の一つであり、宇宙ビジネスとしても最初期からある市場です。
※色々表記方法がありますがこの記事では リモセン(リモートセンシングの略)で統一します。(他の表記:地球観測、EO(=Earth Observationの略)など)
リモセンに関するニュースは度々目にしていましたが、なかなか全体像を理解しきれないでいました