TPMT遺伝子について解説。
TPMT遺伝子とは、チオプリンS-メチルトランスフェラーゼ(thiopurine S-methyltransferase)という酵素をコードする遺伝子です。この酵素は、チオプリン製剤と呼ばれる免疫調節薬の代謝に関与し、チオプリン製剤の効果や副作用に影響を与えます。
チオプリン製剤は、白血病や炎症性腸疾患などの治療に用いられますが、個人差が大きく、一部の患者では重篤な骨髄抑制や肝障害などの副作用を引き起こすことがあります。
TPMT遺伝子には、酵素活性を低下させる変異(バリアン