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【大手内定】凡人のための就活術#03 当時のES公開

前回までは、自己分析のやり方やエントリーシート(以下、ES)の素材作りをご紹介しました。
今回では、実際に私のESを見ながらポイント書くべきポイントをお伝えしていきます。このESは何度も何度も更新を重ね作成したものですので、型の参考になればと思います。

1.エントリーシート(ES)の位置付け

ESとは、ほとんどの採用現場で利用されている選考書類です。人事部採用担当は少ない人数で大量の応募者のESを読むことになります。
つまり、読み手のことを考えると簡潔に分かりやすく書くことが必須になります。頭にスッと入ってこない文章は内容に関わらず切り捨てられる可能性があります。
面接が進めば進むほど、役職持ちの方が対応される場合が多いかと思います。役職の方々は基本的に通常業務の忙しい合間を縫って対応するためESを事前に読んでない、もしくは面接の場で読みます。ですので、ESは誰が読んでも分かりやすく書く必要があるのです。

2.ESの主な項目

ESには企業によって異なる項目が設定されています。基本的には、志望動機、学生時代力を入れたこと(以下、ガクチカ)ですが、加えて自己PRや挫折経験、強みを活かして結果を出した経験、学業で学んだことなど様々です。中にはガクチカを複数書く必要がある企業もあるとか、、字数についても様々で、100字から600字と様々な字数に対応していく必要があります。今回は一般的なガクチカの書き方を主にお伝えできればと思います。

3.私のES(ガクチカ)

本項では、私が就活時に実際に使っていたガクチカを元にポイントを説明していきます。私は3年生の夏頃から学生運営のカフェでアルバイトしていました。しかし、就活で話せるようなネタもなく、就活と並行して以下の活動をやり遂げました。

私は〇〇で、来店数チームのリーダーとして新入生交流会を提案から実行までやり遂げた。課題背景は客足が徐々に減っていたことだ。当時広報チームだった私は、それまでの定型化された広報を皆が工夫できるよう投稿工夫シートを作成したが、それだけでは継続的な来店数維持はできなかった。そこで私は新規客のリピーターを作れば今後の来店数向上になると考え、新入生交流会を実行した。しかしSNSでの募集では参加者が0で初日は開催できず愕然とした。原因は新入生がSNS離れしておりイベントが行われること自体知らないことだ。次の日の人数を集めるため、その場にいたスタッフに協力を頼みビラ配りの直接誘致で17人をなんとか確保した。目標参加20人を満たすため二日目は予定人数の2倍に増員し対応。施策後のアンケート結果では94%の「満足した」を得た。今は対前年同月比+11%を維持している。私は周囲を巻き込み協創することができる。(約400字)

順を追ってポイントを説明していきます。
◆経験の概要
結論をはじめに伝えます。具体的な数値を入れてもよいとは思いますが、話の全容が見えていない段階では分かりづらいため、抽象化して「私がどういう役割で何をしたのか」を簡潔に記載しています。目的は読む相手が瞬時に理解できる内容かどうかがポイントですので絶対に抽象化した方がよいというものではありません。

私は〇〇カフェで、来店数チームのリーダーとして新入生交流会を提案から実行までやり遂げた。


◆課題の背景
以下、字数の関係上長々と書いていて分かりづらいですが、ここで伝えたいことは最初の一文の課題背景です。

課題背景は客足が徐々に減っていたことだ。当時広報チームだった私は、それまでの定型化された広報を皆が工夫できるよう投稿工夫シートを作成したが、それだけでは継続的な来店数維持はできなかった。


◆課題に対して仮説検証
余談ですが、自身の考えや主張に対しては「なぜ」そう思ったのかを面接で聞かれる可能性があります。ESでは文字数制限があるので適宜付け足しは大丈夫です。

そこで私は新規客のリピーターを作れば今後の来店数向上になると考え、新入生交流会を実行した。


◆実行結果と反省点
一回の実行で成功することもあるかもしれません。私の場合はダメダメでした。新たな課題に対して、原因を推察しさらに仮設を立てます。

しかしSNSでの募集では参加者が0で初日は開催できず愕然とした。原因は新入生がSNS離れしておりイベントが行われること自体知らないことだ。


◆苦労や努力
そのエピソードで「あなた」がどういう役割のもと、何を考えどう行動したのか。やり遂げるためにどう動いたのか。課題の解決策を記載します。課題の解決策については他にはどんな手段を考えていたのかなどは面接の際に聞かれる可能性はありますので用意しておきましょう!

次の日の人数を集めるため、その場にいたスタッフに協力を頼みビラ配りの直接誘致で17人をなんとか確保した。目標参加20人を満たすため二日目は予定人数の2倍に増員し対応。


◆詳細な結果と最後に学びで締める
ESでは先に説明した通り、短い時間で完結に内容を伝える必要があります。規模感や結果などは抽象的な言葉ではなく、数値を使って具体的に説明を意識しましょう。「多く」や「努力した」などの抽象的な言葉は個人の主観によるものが多く、読む人によって感じ方が違っちゃいます。

そして最後はその経験から学んだことで締めましょう。

施策後のアンケート結果では94%の「満足した」を得た。今は対前年同月比+11%を維持している。私は周囲を巻き込み協創することができる。

4.ESに書ける話がない

そもそもESに書ける話がない、、という方も多いんではないでしょうか。そんな私も大した経験もなく書く内容については悩んでいました。実は上記の話は就活中に実施しエピソード化した話になります。ですので、エピソードがないなら作るというのも手です。基本構成は上記のESを参考に下記に記載します。あなたのサークルやゼミ、研究など当てはまるでしょうか?試してみてはいかがでしょう!

①経験の概要
②課題の背景
③課題に対する仮説と検証
④実行結果と反省点
⑤苦労や努力
⑥詳細な結果と学びで締める

次回は、私の志望していたメーカーとIT業界(Sier)について書いていきます。今回も役に立ったという方はスキをお願いします。また、こんな話が聞きたい等コメントもお待ちしております!

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