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夢を諦める

こんばんは

今日の夜会社の同期の人と飲みに行った帰り道に普段友達と話している会話の内容についての話題になり、その子は学術論文の話やプログラムの処理の話だけしか友人としないと聞いて度肝を抜かれました。

若者らしく恋愛の話もすることもなければ、色物を見たり嗜んだりすることも一切ないということで、電車に乗っている最中でしたが、えーーー!と声を上げて驚いてしまいました。

私の会社は自社でサービス開発をしている会社で、その子が興味のあるAIのアルゴリズムを作っていません。
Web系の開発職のため、学術論文も読む必要がありません。

ここで、私はこんなに普段から友人と学術系の会話で盛り上がるぐらいなら大学院に行けばよかったのにと率直に思い聞きました。

するとその子は答えました。
大学院に行ったら学費を払うの大変だからやめることにした。
あと、同じ大学時代の友達と感情を持ったAIを作って起業しようとしていたが自分には無理だと感じて見切りをつけた。
このまま大学院に行っても、起業するか会社でひたすら働き続けるしかない。
今はそこそこのお金をもらって生きられたらいい。

そう同期の子は淡々と答えました。

そこまで才能があって若いなら奨学金を借りて大学院に行けばよかったのに!と言ったら、

親には借金だけは絶対にするなと言われているから行かないことにした。
行ってもお金をもらうには起業か会社勤めで沢山働かないといけないと思うと大学院に行く気にならない。

といつもの小さい声で答えました。

私も国立大学で理系の学部にいたので大学院生の方と過ごしていましたが、同期の子のように学術系の話題を普段話すわけでも情熱を抱いているわけではありません。

批判を恐れずに言えば、ほとんどの方は理系で大学院に行く人は高い専門性を持って安定した仕事に就きたいという堅実なひとです。

帰り道のたった数十分の会話でしたが、私は日本の若い人が希望を無くしているということに絶望してしまいました。
たった一人の将来の諦めでなんと大袈裟なとは思いますが、彼のようにはっきりとロジックを組み立てられて人工知能に対する好奇心を持っている人はいません。

しかし、親や周りの価値観で一人の才能が潰されているのを目の当たりにしてめちゃくちゃもったいないと思いました。

もし、将来も日本が栄えて勢いのあるという思い込みがあれば、きっと若い人たちは今とは全く違うことに自分の時間を使っていると思います。

私は普段人の夢や価値観を尊重する人たちに囲まれて過ごしているので、やれない理由を見つけたり、考えたりはしません。
しかし、現実的に考えすぎるがあまり夢を諦める人がほとんどです。

今日同期の子と話して、誰かの夢を全力で応援して、少なくとも自分ならできるかもと思わせられるようにできる存在になろうと思いました。

少し長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
私たちで希望で溢れる社会にしていきましょう!!

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