やっすい居酒屋で悪酔いしたら、労働力の搾取問題が見えた話
愚痴の記事じゃありません。
ここんとこずっと、サービスにはしっかり対価を払う社会にならないとヤバいなぁと思うておる私です。
接客の態度、施設の清潔さ、タダで貰える紙ナプキンおしぼり爪楊枝などなど、クオリティが高いのはありがたいことなのですが、それが当たり前になりすぎているように思います。
海外だと、水もトイレも有料、おしぼり無いのが当たり前、店員さんは普通に愛想悪かったりするし、クレーマー殴ったりもするし(そらまぁ店員さんだって人間やしなって個人的には思いますが)、まぁ日本ほど畏まり畏れはしない。
海外は低俗でだめとかいう話ではなく、また思考停止の海外賛美(あるいは日本をひたすら卑下)でも一切ありませんが、日本は接客のレベル、無料なのに究極に高いよなーと思います。
この問題は、労働者に対する搾取が社会のそこら中で起こっているということなのです。
挙げたらキリがないですが、例えば学校の先生はろくな手当もなしに早朝から土日まで部活やら生徒指導やら行事準備やらいじめやら保護者(クレーマー)対応やら何から何まで無料でやらされていますよね。
塾講師やら看護師やらディレクターやら雇われ店長やら、いくらでも思い当たるのではないでしょうか。
今こそ当たり前のことに感謝して、当たり前に対価を払う社会にならないと、"してもらえなかった"ばかりが目につく狭苦しい社会から脱却できません。
この点、海外は気持ちのいいサービスに対してチップの文化でうまく現場労働者に直接"中抜きなしに"お金が渡るので、まぁうまく出来てるなぁと思いますね。
ちなみに。
今日選んだ居酒屋は、格安というだけで選んだのですが正直大ハズレでした。
どのくらいハズレだったかというと、まずおしぼりに長い髪の毛とホコリ、カクテル系はみるみる悪酔い、テーブルにGの幼虫が2匹出たところでさすがに退店を決め(飲み放題の時間はかなり残っていたが)、Gをおしぼりで潰して店員さんに言うと「すいません」とも「はい」とも言わずにおしぼりを無言で回収、といった具合でした。
でも別にいいんです。それが格安。
綺麗は当たり前じゃない。それを気付かせてくれました。
当たり前のことに対してちゃんと感謝できる人間でありたいものですね。
頂いたサポートは、僕のプロテイン代となり、文字通り血となり肉となります。 そうやってエネルギーを充足させられれば、きっとよりよい連載が続けられる気がします。