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「既存」を再活用する

SDGsは 今 様々な業種で新たな取り組みが加速しています。
レジ袋が無くなったのは もうはるか昔に感じます。
食品ロスにより、今までならお持ち帰りができなかった食べ残しも「お客様の責任」で持ち帰れるサービスができたり。
これって 前からできたんじゃない? なんなら関西方面では昔から当たり前にやっていた風習だと聞いたこともあります。

ず~~っとやらなくてもいいことで 責任回避をしてきたのでしょう。

もったいないから 今までの常識を覆すことで 地球に良い事ができていけばいいけれど、よく考えないと、SDGsの名前を使った新たな無駄、資源の使い過ぎ、CO2排出になっていないか、、、そこはちゃんとウォッチすべきところだと思います。

人の欲は計り知れない。ピンチはチャンス、という甘い言葉に酔って、自社だけが勝ち抜けするようでは、いつまでも社会は変化しないでしょう。

何でも手に入れたい欲求は人間本来の本能。 でもこのままでは地球の環境が大きく変わってしまう。人間が住めなくなる地球になってしまう。だから私たちは地球を戻そう、と世界で動き出したはずですね。
だから、私利私欲から共有していく 地球延命のためのことを一番の課題として考える。これこそを 私たちが求めているものだ、という意識が必要なのです。

そして なんでも新しいものに変えていく文化、本当にそれをすべきなのかな、、と思います。日本の建物は木。だからヨーロッパのように 中世の建物が残っている、ということはほとんどありません。日本のお城もほとんど作り直しているわけで、その頃の姿を残しているものはほとんど無し。
そんな歴史もありながら、新しいもの、きれいなもの、衛生的なものが好きな日本では、既存のものをリサイクルしていくことは実はあまり進んでいない。
例えば、瓶。瓶を回収して、キレイに洗浄して また使う、ということより、もう一度溶かして新たな瓶を作る、というリサイクルがほとんど。

過度な資本主義で地球環境を破壊しないよう 100年先、200年先の地球の未来を考えて、新しいものに飛びつくだけでなく、過去からある既存のものにも目を向けて 壊して作る だけではない選択肢もあるはずだと思っています。

さて、これを企業の人材について考えてみたい。
人が足りない → 採用する → また足りない → 採用する・・・

採用は大事だけれど、人が辞めない会社、辞めたくなくなる会社、この会社で頑張りたい、と思える会社でなければ 採用コストの比重が高くなるばかりです。

実はここも新しい人の採用だけで賄おうとするのではなく、既存社員に目を向けることがとても企業全体の見直しになることをお伝えしたいのです。

不活性化の社員、メンタル不調による休職者が増える一方、権利ばかり主張する社員、こういうのばっかりで困っちゃうよ~、というマネージャーのお声を良く聞きます。

が!既存社員の問題の中に企業が取り組むべき課題が山ほど眠っているのです。活性化しないのはなぜか?何が原因か?メンタル不調者が増える原因は何か?自己主張ばかりの社員は世代の問題と片付けてしまっていいのか?個人の問題と 無理だと諦めるだけでいいのだろうか。

私の経験では、既存の社員を活性化させることは「可能」です。
そもそも入社してきた時点で その会社の採用基準には達しているはず。
そんな彼らが不活性なのには、何かしらの理由があるのです。
それを彼らに教えてもらうことで 企業全体の見えなかった大きな問題、長年の問題が浮き彫りになるのです。

文句に付き合うという意味ではありません。
既存社員に期待することを諦めては勿体ない。
困ったな、、と思う社員が生産性の高い社員に成長させることもマネジメントのスキルです。
そして企業のSDGs。 改善するための建設的な働きかけで目の前の課題から見直していきましょう。




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