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新年度、新しい人との出会い、嫌いな人との付き合い方の極意

新年度になり、すでに「入社したばかりですが、自分はこの会社には合わないから辞めたい」というご相談を受けました。「え?まだ2日程度ですけど?? もう? 早くない?」と喉まで出かかった声を抑えつつ・・・
もうちょっと時間をかけてみてもいいのでは? そんな数日ですべてがわかるはずもない。
とはいえ、合わない会社にだらだら長居しても時間の無駄だから、退職することが正解の場合もある。 

こればっかりは 10年後20年後にならないと わからないかもしれません。
ただ1つ 私が退職を考える方にお伝えすることは

「その会社に 入ったのは あなたの選択」
「入社を決めたときには そこが魅力的だと感じた何かがあったはず」

それを思い出して、客観的な判断でよく考えてもらえば どんな結果であろうと それは正しい選択なのではないか、と。

多くの方、特に若者にとっては 新しい職場、新しい学校、新しい人との出会いがあります。人との出会いは 無条件に楽しみと思う人もいれば、不安になる人も多い。 
実際の企業では、人間関係が問題で精神的に耐えられなくなったり、退職を選ぶ人も多いのが現状です。
苦手な人、どうしてもうまく関係性が取れない人っていますね。

ここで、私の対処法です。
私は、嫌いな人には わざと近寄ります。
そうすると 「嫌い」な部分以外の その人が見えてきます。

例えば、
普段全く協調性がなく、ものを斜めに見るようなタイプの20代男性社員で、非協力的で苦手でした。ある時、会社のスキー部で合宿に行ったときの話です。
私はスキー部部長で指導員でもあるため、スキー初心者にかかりきりで引率。今はスノボを楽しむ人も多いため、スノボ班にもリーダーをつけなければならない。。でもスノボ班はバラバラ。
仕方なく、スノボ班とスキー班の両方30人を引率せざるを得なかったのですが、やはり大変。スノボ初心者の女子は いつも団体から遅れてしまう。
彼女は焦り、残りのメンバーは待ちくたびれてつまらなそう。
そんなとき、例の協調性のない男性社員が スノボ初心者の女子社員の後ろを そっとフォローするようについてきてくれていたのです。
そこで スノボ初心者は彼に任せ、滑れるメンバーは私が引率、という2班に分かれて 全員が楽しむことができました。
普段の彼からは想像もできない「気遣い」ができる人なんだ、と初めて気が付きました。そこで心から「ありがとう、助かったよ」という言葉をかけることができました。

50代の営業部長の話。会社の飲み会で誰かれ構わず人の悪口を言い続ける部長。私は、「いい年して若者相手に悪口を肴にしないと飲めないのか!?」と とても嫌いでした。
でも嫌いな状態で日々顔を合わすのは苦痛でしたから、なんとかしようと思ったのです。
そこで、会社の飲み会でなるべくその人の傍の席で、色々話してみたのです。最初はお互いに「嫌い」オーラで視線も合わせてくれませんでしたが、それでも食い下がっていくと だんだんとプライベートの話になり、彼が映画好きだということがわかりました。私も映画が好きなので、一番好きな映画の感想を聞いてみました。こんな素敵な映画が好きなんだ。。。  私はその感動を伝える・・・ 彼の目が変わる。 それからは関係性が真反対になりました。

この2つの事例は まぐれではないです。勿論100%成功とはいえないかもしれませんから、無理だったら「無理なんだな」とあきらめて離れることをお勧めします。

ただ 言えることは 人にはいろんな側面があります。意地悪な人、自分の権利ばかり主張する人、全然仕事できないのに威張る人、嘘ばかりつく人、人を陥れることが好きな人、、、 でもそれはその人の1面でしかない。
殺人犯がきれいなバラを育てることだってできるし、犯罪を犯す人には そうなってしまった理由があるかもしれない。 自分が普段見ている「嫌な側面」以外の面も見つけてみる、という手を使うことで その人の「好きな面」が見つかるかもしれないのです。

これは誰のためにやっているかというと 「私のため」なのですよ。
人に憎しみや イライラした気持ちや 不満を抱えたままでいるのは 私自身の不健康を招きます。 顔つきも変わるし、睡眠不足にもなるかもしれません。そうならないための 「自己防衛」の手段の1つです。

そして もし この「多面的に人を見る」という手段が 手に入ったら 人生の中のストレスの大半は クリアできます!
イライラ、不満などのストレスから 自力で解放する手段を手に入れられるのですから。

「人と過去は変えられない」という言葉を よくカウンセラーは使います。
過去は過ぎたこと、人は 自分で思い通りになるはずがない別の生き物。
だから 変えられないものを変えるためには 自分が変わるしかない、ということです。 自分が変わるのは 悔しい、と感じる人もいるかもしれませんが、変わってみてごらんなさい♪ まあ 世の中が広く、自由に自分をコントロールできる未来が待っていますよ♪ 見る目が変わると 高い山の上から 下界を見下ろすくらいの感動が待っています。
 

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