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企画をするなら何かあった時の対策もしましょう

どんなジャンルでも企画をやるなら基本的に企画主が一番しっかりしないとすぐに企画倒れしてしまいます。
しかし、どんなにちゃんとした人でも、しっかり計画を立てられたとしても、自分の思い通りにいかなかったり、予想外な出来事が起こることがあります。
特にネット上の企画はちょっとでも何か起こると何もかもがダメになる事が多いです。
なので、企画を成功させたい場合は絶対にこうするというこだわりは持たず、ダメになった時のための対策というのも先に考えておきましょう。

一人ではどうすることも出来ないから誰かと協力して作品を作ることもありますが、その企画に参加する人数が多ければ多いほど予想外な出来事が起こることがあります。その中の誰かが都合が悪くなったり、体調を崩したり、何か余計な事をしたり、悪い事や犯罪を犯したりすることがあり、それが原因で中止になる企画も沢山あります。どんなに自分が誰とでも仲良くなれるタイプであっても、その集まった人たちの間でトラブルが起きたりすることもあるので「みんなとなかよし」なんて出来るとは限りません。一人一人育った環境や性格、好きなもの嫌いなもの、考え方や価値観が違います。誰かが我慢しろってなってもそのうちストレスで爆発します。
近くにいるからこそ衝突が起きます。第三者は悪気がなかったとしても基本的にろくなことしません。そこはきちんと頭に入れておきましょう。
何かあったら企画主の全責任になってしまう事もあります。
ネット上での企画ならそうならないように一定の距離を置きながらやり取りもできます。例えば企画主の自分とそれぞれの参加者と1対1でやり取りし、参加者同士に接点を取らせなければ企画は失敗しにくいです。
(それでも稀にその参加者同士が知り合いということもあり、それでトラブル起こすこともあるので完全とは言い切れませんが、かなり高い確率でトラブルを防ぐことができます。)

↓あと、こんな方法もあります。


そうじゃなくても沢山の人数が関わったり、目立ったり、大きな企画であればあるほど、参加していない周りの目線からすると楽しそうだなと思う人もいれば、残念ながらそれを良く思わない人も必ず存在します。
どんなに気を付けても全員がその企画を良く思うとは限らないという事も理解してほしいのです。
言いたい奴には言わせておけばいいじゃんって思う人もいるかもしれませんが、そういう人が目につかないように対策をしておかないと故意に企画を潰そうとする人も現れます。理由は様々ですが、相手にも自分にもどっちか、あるいは両方に落ち度がある場合もあります。自分勝手な理由でたまたま目についたから、ただストレス発散に八つ当たりしたい、からかってやりたい、とにかく気に入らない、この中に嫌いな奴がいるからという人もいれば、営業妨害、イメージダウン、盗作などの違法行為など、迷惑だからやめてくれと思う人もいるわけです。

今回は私が実際に見たことある事件や企画倒れを紹介していこうと思います。

■FILE.1■オリキャラ誹謗中傷事件

私の友人が自分のオリキャラになりきって掲示板に書き込んで他の参加者のオリキャラとやり取りをするというちょっとした企画に参加していました。
そのなりきったオリキャラは友人のお気に入りでした。一人称が僕という勝気な女の子のキャラでした。
しかし、途中で荒らしが来てそのオリキャラに対して掲示板で誹謗中傷をした人がいたのです。
「こいつの喋り方おかしい。なんだこれw」
って感じで。参加者ではなく明らかに部外者の仕業でした。
オリキャラは別名で「うちの子」とも呼ばれます。
オリキャラの悪口を言われるのは、自分の子供の悪口を言われている気分だったのでしょう。
「自分のキャラを貶された」
と、私にその事を愚痴っていたのでこの事件を知りました。
そして企画主は、
「荒らしが来たのでこの企画はもう辞めます。○○さん(友人)のせいではありません。」
といった感じでアナウンスし、この企画はなくなりました。
しかも友人はあまりにも悔しかったのか、その掲示板のルールに従いそのオリキャラになり切って荒らしに返事を返してしまったのです。勝気なキャラだったからその人格を借りたのかもしれません。
荒らしに返事を返す事はやってはいけません。自分も荒らしになるし、かえって荒らしが面白がってしまい相手の思う壺です。
そして企画主、何故荒らしの書き込みを消さずにそのまんまにするんだって思いました。その掲示板は管理人は消せる環境にはいたはずなんです。やり方が分からなかったのでしょうか?
悪質な嫌がらせをする人は速やかにブロックや削除し、それがちゃんとできる環境でやりましょう。
荒らしの書き込みをそのまま放置するのは家に侵入した害虫をそのまま放置するのと一緒です。
人のオリキャラを否定するのはその人の子供を否定するのと一緒のように、人の作品を否定するのはその人自身を否定して傷つけるのと一緒です。
また、この手の企画は性格の悪いキャラになりきることもできるため、部外者だけでなく参加者同士のトラブルを避けるため、「人を不快にさせる行為は禁止」などという規約やルールもきちんと書いた方がいいです。

■FILE.2■Flash作品盗作事件

とあるお絵描き掲示板で絵でちょっとした物語を描いている人がいて、そこの住民たちから結構人気があり見事に完結までしました。
しかし、完結したからこそ起きた出来事であり、作品も最後までよく見るとその物語の内容も登場人物の設定も某Flash作品にあまりにも酷似していたのです。ただ、最初の所をちょっと改変しただけで、最後の展開は全く同じでした。
当時Flash全盛期だったので、そこそこ有名で知られているものだったので同じ内容だと気づいた人も何人かいました。当然この作品をパクったのだろうと指摘されました。
勿論、世に出たのはFlashの方が先です。
それの二次創作として描いたのならいいのですが、そういうクレジット表記も全くされていませんでした。明らかに自分で考えて描きましたかのように振舞っていたのです。
その人は世の中の善悪をよく知らないかなり若い人だったのだろうと思います。子供はこういう過ちをやりがちです。でも、ネットの世界は初心者だからとか子供だからという甘ったれた理由は通じません。そんなもん言い訳だと逆に攻められます。
そしてその人は何も反応せず、謝りもせずに自分の作品を消して去って行きました。
例え小さな自分一人の個人の企画でも、盗作も企画倒れになる原因になりますし、炎上します。
これに関しては盗作された作者やその作品が好きな人は怒って当然だと思います。
完結までしたとはいえ、その後も問題が起これば嫌な思い出が残ってしまいます。
しかし、盗作したつもりはなくても偶然名前や設定が被ってしまったり、作った曲が既存の曲と似てしまったりする事はよくあります。これはかなり難しい問題です。それでも大半はちょっとだけであって、全部が似ているわけではないです。
プロ、アマ問わず星の数ほどある作品をすべて見るのは難しいですが、特に有名な作品と大きく酷似してしまうのは気を付けたいところです。(それが原因で好きな漫画が打ち切りになってしまったことがあります…)
また、もし何かの作品と似てしまって誰かに指摘された場合は故意がなかったとしてもきちんと誠意をもって謝罪することをお勧めします。特に作者本人が指摘したのなら、なおさらです。
私の知り合いでもトレパク発覚して炎上し、アカウントを消して、まるで人殺しをして逃亡生活でもするかのようにアカウント変えて別人に転生した人がいますが、それでも絵柄の癖とかで分かる人には分かってしまいます。そしてまた別の問題を起こして炎上していました。残念ながらこういう謝罪すらできない人は頭がまともではないです。
黙って逃げるのは、それは完全に悪いと分かっていてやりましたと伝えているのと一緒です。
無視したり逃げたりすれば、当然一生恨みを買われます。そこからアンチが生まれることだってあるんです。下手したら訴えられるかもしれません。
しかし、そこできちんと謝罪すれば穏便に済ますことができますし、稀に良好な関係を築く事も出来る場合もあるのです。
偶然似ているからという理由がきっかけでコラボに至った企業もあります。
その対応次第で、今後の未来が変わることがあります。

■FILE.3■けしからんイラスト連続投稿事件

今は亡きイラスト投稿サイトで起きました。大手イラスト投稿サイトほど盛り上がっていなく、人数もそこまで多くなくユーザーも一人一人把握できる状況にいました。
ド変態な企画主はどうやら投稿で前もって「こういう絵を描く企画をやりませんか」といったイラストを投稿して一緒にやってくれる人を募集していたようです。
しかし…それがいつ、どこでやるのかははっきり明かされていなかった…
ある日突然、そのイラスト投稿サイトで裸で大事な所を布だけ隠すという大変けしからん肌色だらけの女性のイラストが多くの企画参加ユーザーの手によって一人1つずつ大量に投稿されたのです。
何かのお祭りなのだろうと思って、面白がって似たイラストを投稿して便乗した参加者以外の人もいました。
しかし、これは連続投稿で他の人の作品も流れていき、R18とまではいかなくてもイラストの内容がけしからんこともあって

「これは何なんだ」
「自分の投稿が一気に流された」
「なにこれ気持ち悪い」
「未成年のユーザーもいるのに悪影響だ」

などと当然目を付けられそのサイトの掲示板が炎上してしまいました。(当時は炎上という言葉はまだなかったけどそんな感じだった)
そして参加した人達は「迷惑をかけてごめんなさい」と謝罪し、該当するイラストを次々と削除しました。
企画主はそれを見て混乱していました。「ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったんだ!」と。
特にユーザーが一人一人把握できるようなそこまで大きくないSNSやコミュニティで何回も連続投稿するのは嫌われる傾向があります。一人が同じ時間帯に何回も投稿するだけでなく、沢山のユーザー一人一人が同じ内容のものを投稿するのも連続投稿になります。
当時の技術を考えるとまだタグ機能がなかったので、こういう企画は自分のサイトでみんなで描いたイラストを転載した方がまだよかったと思います。そして企画主が「こういうページを作ったから良かったら見てください」とリンク貼って宣伝イラストを投稿するという形を取れば炎上することも参加者も傷つくこともなかったと思います。
また、性的なコンテンツ、もしくはちょっとでもそれを思わせるものを連想する企画はこういう争いごとの原因になりやすいので、すぐ揉めます。そういう変態的な企画をどうしてもやりたいのなら、周りの目をきちんと配慮する事を考えないといけません。
多くの人に見てもらいたかったのか、ここに投稿するのにやたらこだわっている印象もありましたが、こういうやり方は炎上やアンチを引き寄せやすいです。普通なら自分のサイトやブログでやるべきです。

コミュニティやSNSで企画をやりたい場合は、その公式が王様であり、公式が言うのは絶対なのです。
最近は性的な二次創作に対してやめてくれと自ら公式が言うところも増えたくらいです。企業は立場上きつい言葉でやめろと強い言葉で言えません。そんなことを言ってしまえばネットなどで晒され、会社のイメージが一気に崩れてしまうからかなり弱い立場にいるのです。実際かなり怒ってます。
人気があればあるほど違反する人は増えるのですべてを阻止するのは難しいですが、イメージダウンしてそれで売り上げに影響が出たり取引先に迷惑をかけたり、今後の活動のリスクを避けたいと思うのは当然の事なのです。じゃないと会社は潰れます。悪く言ってしまえば公式からすればユーザーの企画は自己満足のお遊びだし、あっちはビジネスや商売なのです。それこそ営業妨害なんです。
よくSNSで仕事の愚痴を書きこんでいる人は多いですが、その会社や関わっている人の名前まで出すと罰せられます。名誉棄損になるのは当然です。愚痴を言うにしても、不満があったとしてもプロフなどのどこかで特定出来たり、会社名や人の名前まで出すのはまずいです。そういうところって、見られていないようで意外と見られています。

とにかく公式がダメだと言ったのなら速やかに引き返すことをお勧めします。
それでも性的な方が人気出るしお金になるからとか再生数伸びるからやるんだと言うこと聞かずに粘ってしまえばそれは規約違反という扱いになってしまい出入りも禁止されたり下手したら訴えられることもあるでしょう。

それに、企画の準備している途中でサイトの仕様が変わってできなくなってしまったり、閉鎖してしまうということだってあり得るのです。
最近はどんなサービスでも「ユーザーと距離が近い公式や運営」というのも多くなってきたので珍しい話ではなくなってきました。それ故についつい友達のように接してしまったり企業とコネを持った気になる事もあるかもしれません。でもどんなに尽くしてもお金をつぎ込んでも所詮は運営とユーザーの関係です。あなただけが特別扱いされるわけではありません。どんなにフレンドリーに接してくれてもそこはきちんと割り切って運営とは適度な距離を保ってください。

結局は自分のサイトで王様になって企画をやるのが一番最強なのですよ。

また、一緒に企画をやる相手に対しては過度な期待はしない事です。無能すぎ、連絡取れない、裏切る、都合が悪くなるなんてそんなの当たり前なんです。
それが嫌だったら誰とも企画はやらない方がいいです。
基本的に企画なんて上手く行かないと思った方がいいです。絶対にこの場所でやる、この人とじゃないとダメなんだとか、そういうこだわりは捨ててください。相手に依存しないで一人でもなんとかできる状態にするか、代わりはいくらでも用意できる状態にしてください。
それでもどうしても絶対こうしないと成り立たない企画であれば、それがなくなったらもう完全に終わりだと思ってください。

勿論企画を通して一生の友を得られることはあります。相性もありますが、相手の言葉ではなく、行動を見ましょう。人の言う事を当てにしない方がいいです。言葉だけを信用すると、都合が悪くなると言った約束をあっさり破ることもあります。でも行動は絶対に嘘をつきません。それがその人の本性なのです。

誰かと企画をするということは、今後の人間関係を大きく左右するギャンブルです。

また、相手に精神的、肉体的な負担をかけたりも当然長続きしませんが、企画準備のために睡眠や食事をまともにとらないなど自分の命を削るようなやり方はNGです。たとえそれが自分一人の企画であってもです。
そんな不規則な生活をすれば判断力が鈍るのは当然です。ミスが多くなったり、人を傷つけたりします。
よく、寝てないアピールして意識高い系やってかっこつけてるいる人もいますが、自分を大事にしない行為は全然かっこよくないし、そんなのドMの変態と一緒です。メリットなんか一つもありません。
そもそも誰が体壊すようなことまでする企画を望んでいるのですか?
自分に無理のない計画を立てましょう。
何だったら「ゆっくりやる」「遅くなる」と先に言ってそれを理解できる人を集めてもいいわけです。(後から言うのはダメです)

↓何故自分を大事にしないといけないのかはこちらをご覧ください。

せっかく自分が作った作品が企画での人間関係によって嫌な思いをすると、罪のないその作品に対して「嫌なことを思い出させるもの」になってしまいます。
特に合作やコラボで一緒に作った相手と何かトラブルが起きたら、それによって作品に傷がつくのです。下手すればその作品はいくら人気が出ても、最高傑作であっても、自分のお気に入りであっても二度と公開できなくなることもあるのです。

・アンチ対策はしっかりできる環境にあるか
・企画をやる事で他人に迷惑をかけないか
・何かあったら他の所でできる手段は取れるか
・自分に無理のない計画を立てられるか
・企画に一緒に協力する相手や参加者に過度な期待はしない

そこをしっかり考えたうえで対策をし、企画をしましょう。

#我慢に代わる私の選択肢

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