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【ステートメント】「社会を変えるための建設的な議論を」

社会問題について正面から学び、考える場がない

 なぜ、女性というだけで賃金がこんなに低くならなければならないのか。なぜ、障害者というだけで殺されなければならないのか。なぜ、特定の「民族」への虐殺は正当化されるのか。こんな疑問を生きているなかで感じたことはないだろうか。
 しかし、こうした問題を考えたいと思って入ったはずの高校や大学でも、このような問題を真剣に考え、議論することは難しい。
 高校では、社会問題について考えることが、AO入試や評定稼ぎなどに利用され、良い大学に進学するための「ネタ」にされてしまう。そして、やっと入った大学では、今度はゼミ活動やボランティア活動までもが就職活動の「ガクチカ」のために戦略的に利用するものとなってしまっている。
 大学や企業の顔色を伺いながらの議論は、内実が伴わず、うわついたものでしかない。このような議論の形骸化に苛立ちを覚えている人は多いのではないだろうか。
  そのような中で、少しでも問題を考えるヒントを得ようとSNSやネットメディアを開くと、こんどは社会問題に関する断片的な情報が洪水のように溢れかえっている。パレスチナで虐殺された子供の悲惨な画像、森林が燃え盛る映像、ますます増える貧困のニュース......しかし、ネット上には社会問題の「バラバラのピース」だけが散乱していて、一体なぜそのような問題が引き起こされているのか、そしてわたしたちはどの方向に向かえばよいのかは、何も見えてこない。
  一つの問題に胸を痛めていたら、また次の問題がやってきて、そうこうしているうちにまた違う問題が発生して......結局何もわからないまま、無力感・絶望感にさいなまれてはいないだろうか。

社会問題に取り組む大学生・大学院生で作るプラットフォーム

 「今の社会を変えたい」と考える若い世代が、この混沌とした時代に抗し、地に足のついた議論を重ねられる場が必要だ。そのような問題意識から、私たちはこのプラットフォームを立ち上げた。立ち上げメンバーはそれぞれ、現在大学や大学院に在籍しながら、同時に環境団体や労働NPO、困窮者支援、フードバンクなどで活動し、日々社会問題の最前線に立っている。それぞれが、現場から見える事実や研究内容をもとに、今起きている問題について理解を深め、変革の方向性を示すべく、様々な論考を発表していく。

どんなことを論じていくか

  • 最新の情勢分析
    Coming Soon

  • 政策の提言 
    Coming Soon

 この文章を読んでいる人たちそれぞれが、社会を変えるための議論に加わり、さらに運動が広がっていく。このプラットフォームが、そんな場になっていくことを目指している。


【問い合わせ先】generationleft.platform@gmail.com
言論プラットフォーム「ジェネレーション・レフト」では、プラットフォームの運営や自身の記事の掲載、議論への参加に関心がある若者からのお問合せも随時募集しています!どうぞご気軽にご連絡ください。


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