ミロ

何も覚えていられないので記憶を外部に委託しています

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最近の記事

コントライブ『駐車場』内のコント『地域祭』についての深読み

※めちゃくちゃネタバレ含みます!!! 男性ブランコさんのコントライブ『駐車場』、総動員数一万人超えですって!!すごすぎ〜!!! 私はその中でも『地域祭』が一番好きだった。いや全部好きなんだけども。 地域祭、「なーんだ、全部悪い想像だった、よかった!」でハッピーエンドでももちろん最高のコントなのだけど、個人的にホラーや世にも奇妙なみたいな不穏な終わり方するお話が好きなので、あえて怖い方向に深読みしてみる。「あえて」ですよ!男ブラさんのコントでそんな怖い展開なわけないじゃん、

    • きみの好きはきみだけのもの

      推しに貢ぐ、という表現があるけど、個人的には推しに貢いでいると思ったことは今まで一度もない。貢いでると言えるほど推し活に充てられるお金が潤沢ではないというのもあるけど、そもそも推し活でのお金はあくまで自分のために使っているのであって、推しにお支払いしているという感覚ではない。 例えば、お気に入りのレストランがあるとする。そこに足繁く通うのは、お店が存続してほしいからというのもゼロではないけれど、メインの理由は自分がそこに行くことによって得られる幸福があるからだ。 そもそも自

      • ZiDol新曲『赤裸々のリラ』を読む

        前置き みなさ~~ん!!!今年もZiDolの季節がやってまいりました!!! ZiDolってなあに?って方がこのnoteを読みにきてくださってることは果たしてあるのでしょうか。 万が一いらっしゃったらこちら(https://ja.wikipedia.org/wiki/ZiDol)をどうぞ。 興味があればこちらからデビューまで全エピソード追えますので是非どうぞ。 メンバーが全員芸人さんなので腹抱えて笑えますし、アイドルのオーディション番組のアツい展開もあります。何故それが両立で

        • 推し短歌のお祭りだ!

          推し短歌、Twitter(頑なにこう呼び続ける)に投稿した分も含め今までせっせと書き溜めてきたものがたくさんあったので、せっかくならといくつか選んでこのお祭りに参加してみる。 募集が始まった時から参加したいなあと思ってはいたのだけど、のんびりしてたら締め切り日になってしまっていた。私の人生はいつもそうだ。夏休みの宿題はすぐさま8割終わらせるくせ、残りの2割は新学期直前にやっているような子供だった。多分あと70年くらいそうなんだろうな。 推し短歌彼が名を貰った日のこと寿いで

        コントライブ『駐車場』内のコント『地域祭』についての深読み

          こんにゃくもフグも美味しく食べられるんだから

          ハマりたての推しがいるとその熱量がどうしても目立つし周りから見ると推し変したんだなって思われるかもしれないけど、長く推せば推すほどその人のこと好きなことが特別なことじゃなくて自分の一部になってる、アイデンティティの中に馴染んでってるだけなんだと思う。 私は学生時代ドイツに来たくて来たくて、それはもう毎夜枕を涙で濡らすくらいにじれったい思いをしたものだけど、ドイツに住んで計8年ちょっと、最近はすっかりドイツに住めている有り難みも薄れてしまい、事あるごとに「日本一時帰国したい〜」

          こんにゃくもフグも美味しく食べられるんだから

          結果的に架空の芸人の架空の単独ライブのレポートになった

          出囃子っていいよなあ〜。つまりは自分のテーマソングってことでしょ?自分の好きな曲(とは限らないようだけど)が自分の代名詞になるということだもんね。いいなあ。羨ましいなあ。 ピース又吉さんのやられてるpodcast『又吉直樹の芸人と出囃子』を聴きながらそんなことを考えた。 小学生の頃、お笑いが好きすぎて「お笑い評論家になりたい」などと血迷ったことを言っていた時もあったんだけど(そんな職業はあるのか?)、自らがお笑い芸人さんになりたいと思ったことは不思議と一度もない。芸人さんに

          結果的に架空の芸人の架空の単独ライブのレポートになった

          ZiDol新曲maddy muddyをジキルとハイドの線で考察してみる

          ZiDolとは私のだいすきな最高おもしろい楽しいかっこいいアイドルグループで、maddy muddyとは6/21に配信された新曲のことなのですが。 6/16のZiDolワンマンライブのアーカイブ配信にて初めてmaddy muddyのパフォーマンスを拝見した時に感じたのが「フランケンシュタインっぽい」「カリガリ博士っぽい」。もうひとつ、「アレっぽいな…アレっぽいけど、喉まで出かけてるのに何っぽいと感じたんだかたどり着けない」と思いながら過ごしていて、数日後maddy muddy

          ZiDol新曲maddy muddyをジキルとハイドの線で考察してみる

          『やってみたいことがあるのだけれど』を観たのだけれど

          最高でした。その一言に尽きるのですが、いつまでもこの感動を覚えておきたくて、自分のための備忘録として、ちょっと、書き残しておきたいのだけれど。 『やってみたいことがあるのだけれど』とは、2023年5月に横浜・京都で計7日間10公演行われた男性ブランコさんの単独ライブのタイトル。 私が男性ブランコさんのことを熱心に追いかけ始めたのは遅ればせながらつい最近のことなので、これが私にとって最初に観た男性ブランコさんの単独ライブになって、それだけでもやっぱりどうしたって特別に思えてく

          『やってみたいことがあるのだけれど』を観たのだけれど

          二人と一匹に

          「パオパオチャンネルが四月で活動終了する」 発表の生配信をリアルタイムで見て、衝撃で頭がぐわんぐわんしたし涙でぐちゃぐちゃになった。あれから五ヶ月が経って、あの生配信は見返す気になれなくて。 ここ数日は明日のパオ博に向けて、過去の動画を遡って観てた。ものすごく寂しいしお別れがもう目前なのは悲しいけど、それでもだいすきでやっぱり面白くてめちゃくちゃ笑っちゃった。すごいなあ、パオチャン。すごいよ。 パオチャンのことを知ったのは四年前で、ちょうど私は人生の苦しい時期にいたんだけど

          二人と一匹に

          This is 私なりの「月が綺麗ですね」

          2020年が終わり、2021年がやってきた。 2020年は私がドイツ語に出逢って10年目のアニバーサリーだった。 正直なところ、今までドイツ語と真っ正面からぶつ狩り稽古をしてこなかった。当たって砕けるのがこわかった。 例えば英語は好きでも嫌いでもないので間違ったって失敗を糧に上手くなればいいやと思えるし、他人に「下手くそだな〜」と思われたって平気だけど、自分がドイツ語ができないという事実を目の前に突きつけられるのが耐えられなくて、ドイツ語にフラれてのがおそろしくて、告白ができ

          This is 私なりの「月が綺麗ですね」

          I can't go back to where I used to be!

          2021年ももう約半分が過ぎて、私の住むドイツにも美しいけれど茹だるような暑さの夏がやって来ようとしている。 2020年から今年にかけて、私は「自分を取り戻す旅」に出ていた。過去形なのは、取り戻すプロセスはもうほとんど完了したと言っていいと思うから。今は、もっと素敵でわくわくするような自分に出会う旅に出るプロセスにさしかかっていると感じてる。 取り戻す旅というからには失った時期のことも書くということなので、読んでいてあんまり気持ちのいい話ではないかもしれないし、人によっては自

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          釣った魚に懐石料理をやれよ

          以下、7月中旬に書いたまま放置してた文書です。いろいろ季節外れだけどごめんなさい。 ================== 餌やらないやつ もうgood night ってYONCEも言ってるだろうが。 「釣った魚に餌はやらない」ってことわざ、ずっと何か引っかかってて違和感あるなあと思ってた。 ちなみに、釣った魚に餌はやらないとは、『親しい間柄になったあとは、相手の機嫌をとる必要はないということ。多く男女の仲についていう。』ことわざ辞典onlineから引用。 これって、釣

          釣った魚に懐石料理をやれよ

          シュレディンガーのリアコ

          長らくオタクをやってきて、推しという存在はわりと常にいたけれど、この歳になって初めて(だと思う)、リアコというのをやっている。 リアコというのは「リアルに恋してる」の略らしい。ガチ恋勢という言葉との違いはよくわかっていない。 何しろすべてが初めてのことで、毎日何が何やらわからないまま自分の感情に振り回されている。 推しの言動ひとつで世界が光り輝いて見えて森羅万象に感謝してみたり、その逆に信じられないくらい落ち込んで「もう無理カタストロフィやん…」と勝手に世界を滅ぼしてみたり。

          シュレディンガーのリアコ

          アイネクライネナハトムジーク

          2020年がやって来た。2020年は私にとって、ものすごく感慨深い年だ。 私の生涯の推しであるドイツ語と出逢ったのが、2010年のこと。今年でちょうど10年になる。 10年間は長かったような短かったような……もっともっと喰らいつくような気持ちで勉強していれば、今頃ペラッペラになれていた可能性もあったんだろうけど、基本のんびり・たまにピリつく関係性で10年間を共にできたことを誇らしく、そして愛しく思う。 言語を勉強することがこの上なく好きだ。快感だと言ってもいい。下手の横好

          アイネクライネナハトムジーク

          東外大言語モジュールは実質Tinder

          18歳の春、私は一世一代の恋に落ちた。彼は私の人生を大きく変えた。彼と出逢わなければ私は今いる場所にはいなかっただろうし、ここで出会った人達とは知り合わなかっただろうし、何よりきっと死ぬまで心の中の大事な何かが満たされないような気持ちのままだったと思う。 私のことをよく知ってくれている人なら既に分かってると思うけど、そんな運命の「彼」というのは人間ではない。ドイツ語だ。 ドイツ語くんは第一印象こそお堅くて取っ付きにくいかもしれないけど、知れば知るほど実は意外と柔軟性もあったり

          東外大言語モジュールは実質Tinder

          実写版アラジン観た

          注意!この投稿は実写版アラジンのネタバレを含んだ内容です。未視聴かつネタバレ絶対殺すマンの方はまずはご視聴のうえこちらに戻ってきてくださいね。もう観たよ、ネタバレ平気!という方は長いけど是非読んでね。 実写版アラジン、マジ「SASUKE アグラバーステージ」。あとジャスミンは『月の影 影の海』。 正直なところ、アニメ版アラジンガチ勢過激派の私としては「そこはもうちょっとさぁ〜!」というところがいくつかあった。これだけを独立した映画として観たら、かなり良かった方だとは思う。

          実写版アラジン観た