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月刊コグマ#6 あの時のエピローグは

もう6月終わりを迎えようとしている。
それそれはもうびっくりですよ。

つい最近6月になって、バイトにも新人が入って、ちょっと楽になったかと思いきやそんなことも無くって。

びっくりするほど疲れが取れてない。

今回の月刊は、高校生の時に書いたお話をリメイクしたような話を書きたいと思っているので、少しは楽になるのかしら。


エッセイ

エッセイを書ける人に自分は憧れている。

高校の時にエッセイに触れてから、
このエッセイの持っている魅力にやられてしまった。

始めにエッセイを読んだのは、たぶんあの時。
星新一にハマっていた時に読んだ彼のブラックジョークを交えたエッセイ。
それは自分に少しの興味を持たせた。

本格的にエッセイにハマったのは、星野源のおかげだと思う。

「いのちの車窓から」から読んだ彼のエッセイは自分をエッセイの沼に誘ってくる。

結局、彼の書いたエッセイ本のほとんどを買ってしまったし、
星野源だけではなく、村上春樹のエッセイも読んだ。

エッセイは書いている人のフィルターを通して物事を見ることが出来る。

自分で見て思うことと、相手が見て思うこと。
その違いを感じるのも面白いし、知ることも楽しい。

普段、相手の視界を覗くことなんて出来ないからこそ、
エッセイではそれが出来ている感じが嬉しいのだ。

最近はやることが多く、本を読む時間も取れていないが、
今後も時間があれば、たくさんのエッセイを読んでいきたい。

そしていつか、自分も望むようなエッセイを書くことが出来たら。


響く

学校から帰ってくるとき、近所の高校からいつも楽器の音が聴こえてくる。

部活の最中なのだろう。
聴いたことのあるような曲も流れていた。

この感じは吹奏楽に打ち込んでいた時期を思い出す。

自分はかつてチューバを吹いていた。
チューバには本当に色々な思い出がある。

始めて出会ったとき。
始めて大会に出たとき。
始めて野球応援をしたとき。
始めて演奏会をしたとき。

結局、今まで生きている中の約3分の1はチューバと一緒にいたらしい。
自分の中でとても愛おしい存在になっているのも納得の事だ。

最近、部活を引退してから今までの間、チューバは触っていない。

けれど、

帰ってきて聴こえる楽器の音に耳をすますとき。
近所にある音楽大学に向かう人やそこから帰る人が背負っている楽器を見るとき。

自分のバカみたいな行動を思い出して悶えるとき。
何の変哲もない日常のふとした瞬間。

そんな時にふと、また楽器吹きたいなぁとなる。

別に自分の未来を預けるほど、楽器に思いがこもっているわけではない。
でも、飽き性な自分からしたら、こんなに続いていることもずっと楽しいって感じることも珍しいと思う。

またいつか、機会があったらあいつを吹いて演奏をしたい。

まぁ、それをするためには
自分用のヤツを買わないといけないんだけど…

これも将来の夢の一つに加えておこう。
いつか、本当にいつか叶えるために。


散歩にいこう

散髪をしに美容室へ向かった。

自分はあまり美容室が得意じゃなかった。
というのも、何と言って頼めばいいのかわからなかったからだ。

自分のやってほしい、想像している髪型は確かにある。
けれど、どう伝えれば自分の想像しているような髪型になるのか。

美容室の人にファッション雑誌的なものを渡されて、どの髪型が良いのか選べと言われても、どれもしっくりこないし、想像しているような髪型も無い。

だからこそ、何と言っていいのか分からなくて、嫌いだったのだ。

しかし、今ではそれも克服したと言えるだろう。

12mのツーブロック

これが今の自分のスタイルだ。

今回もそれを伝えようと意気揚々と美容室に向かった。

美容室の扉を開けて、今カットが出来るのかを聞くと
1時間後なら出来ると言われた。

せっかく空いた1時間。
一度家に戻るのも良いが、ここで家に帰って散髪に行く気が失せるのも怖いので、散歩をすることにした。

以前も似たようなことがあったのだが、その時とは反対の方向に向かうことにした。

道を真っすぐに向かうと、先の反対側には畑が見えてきた。
レタスらしきものが育てられている。

ここは本当に東京かと思うくらいだ。

ふと自分の方向を見てみると、お店がいくつも並んだ商店街が目の前にあった。
中央商店街 というらしい。

土曜日ということもあって、閉まっている店も多い。
本当にそれだけが理由だとも思えないが。

奥へ進むと、一番賑わっている(とはいっても2,3人いるぐらいだが)お店を見に行ってみると、そこは青果屋さんだった。

なんというか、ちゃんとした「商店街」って感じだ。

その商店街を出て、再びさっきの道を真っすぐ進む。
向こうにちょっと小綺麗な建物が見えるので、それを目指して進むことにした。

畑ばかりの道を抜けると、側に大きな校舎らしきものが。
会社か工場か、なんだろうか。

少し進んで看板を見るとそれは、特別支援学校と書いてあった。
こんなところにそんな学校があるとは。

その右手には先ほど見た小綺麗な建物、警察署があった。

まさか警察署だったとは。
市役所だと思っていた。

市役所だったらよかったのに。

そろそろ時間が近くなってきたので美容室に再び戻ることにした。

想像以上に充実した散歩だった気がする。

帰り道に、飼い主の買い物を待っている健気な犬を見かけた。
凄い暑い日だったので、どうすることも出来ないが体調にだけは気を付けてほしい とひそかに思ってその場を後にした。


Influences

先日のこと。急にLIVEのDVDが観たくなり、好きなミュージシャンのものを買って、テレビで観ていた。

曲を一つ一つと聴いていく度に、心の奥がドキドキとしているのが分かる。そのライブのタイトルは「Continues」。始まりからその「続いていく」ということを強く感じていた。

歌謡曲、J-pop、その他色々とある日本の曲に外国のソウルなどのブラックな雰囲気を踏襲した日本人特有の音楽、「Yellow music」を作るのだという気持ちに惹かれ、彼の音楽を聴いているところがある。

今回の曲「Continues」には彼の憧れの人から言われた「未来をよろしく」という言葉から生まれた曲だと言う。その言葉は考えてみれば、憧れの人からもらった途轍もなく重い言葉なのかもしれない。

自分も、彼の影響を受けて、今ここにいる気がしている。彼のその音楽性に感化されて、その考え方に、物の見方に影響されて。
彼も彼の憧れの人の影響を受けて、そこにいるだろう。確かに影響を受けることで続いていくものがあるのだなと思った。

今、僕たちの年齢はいわゆる「多感な時期」と言われるところに属しているらしい。色々な考えに左右されながら、日々を忙せわしなく生きている気がする。胸の奥に引っ掛かるような言葉をかけられ、どうしても心のムズムズとしたものが抑えられなくなり、大きな声で言葉を吐き出したいと思ったこともたくさんあったし、これからもあるだろうと思う。

けれど、逆にそんなときに言葉が助けてくれることもある。それは友達からの心配であったり、ドラマのセリフの一部であったり、好きな曲の歌詞であったり。その言葉を聞いて、ムズムズとした欠けた心の一部分が埋まっていく気がする。

心の傷が治ることはなく、痕が残るらしい。痛いという気持ちは薄れるかもしれないけれど、それは痕となってたまに思い出される。その感覚をトラウマというのだろうか。

自分も、小学校や中学校のことをふとした時に思い出す。辛かった、悲しかった記憶も、楽しかった、嬉しかった記憶も。その中には先生に怒られてたくさん涙を流したものも、好きだった人と話した内容と笑った顔と、様々だ。そのすべてがすべてに影響を受けて、今の自分を形作っているのではないかと感じる。

その影響を受けた先で続いていく。受けたから、続いていくといってもいいのかもしれない。

命は続く
日々のゲームは続く
君が燃やす想いは
次の何かを照らすんだ

この燃やす想いが影響を受けた直前だとすれば、僕たちはその先の「照らす」ことに、影響を与えることに繋がるのだろう。
そしていつか、それは伝って繋がって、彼の憧れの人がそうしたように、次の世代へ託していくのだ。

DVDを観終わると、とても満足とした気持ちになり、その気分のままスマホに手を伸ばし、この話を書いている。これも一つ影響を受けた結果なのだろう。今、自分は途轍もなく創作意欲が、書きたいと思うその表現欲が溢れそうだ。
これも誰かの影響の一つになっていると面白いな。


まとめ:素敵なエピローグを

思い出 というのはどこまで残り続けるものなのだろうか。

5月にあったあの事があってから、出来るだけマインドとして前を向こうとしている。

まぁ、それはただ後ろを向いていたら苦しくなるだけだってそれだけなのだが。

卒業は何事も節目である。

それは確かにそうだ。

今までの自分も、小学校で/中学校で 卒業したら、引きずっていた関係は中途半端なものは出来るだけ捨ててきた。

でも、今回はそれが嫌で、手放すのが怖くて執着してしまって、それでこんなことになってしまった。

やはり何事にも終わりは大切なのかもしれない。

別に相手を恨んでいるわけじゃない。
今もまだ嫌いじゃないし。
気持ちが消えるわけではないだろう。

でも、迷惑をかけてしまったって/いやな思いをさせてしまったって罪悪感も消えるわけじゃない。

たぶんもう顔を合わせることは無いだろう。
僕にそんな度胸は無いし、相手も嫌な思いをするだろうから。

どの終わりも綺麗な終わり方にしたい。

今までの終わり方は、控えめに言ってどれも最悪。

相手の気持ちを不快にさせて、自分は遠くへ行く
ってその連続。

なんということでしょう。

まぁだからと言って、
円満な終わらせ方 というのも難しいんだけど。

いつか本当に素敵な終わりが迎えられたらいいのにな。

もうすぐで今月が終わる。
もうすぐで、ちゃんと月刊始めて3年になる。

今月特に、連続投稿を打ち切ろうかと思うほどに書く気が失せてしまっていたし、グダグダすぎるのも悩みものだ。

一応、この月刊をいつ終わらせるのか、それは見定めている。
まだ、それを言うつもりはないけど。

ここの終わりも一緒に素敵なものに出来たら良いな。
そのために、もっと面白いものを書けるようにならなくちゃな。

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