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展覧会まとめ

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観た展覧会の記事をまとめていきます
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2023年5月の記事一覧

ルーブル展(国立新美術館)感想

ルーブル展(国立新美術館)感想

日本テレビとルーヴル美術館は、2018年から2034年までの期間、4年ごとに日本で大規模なルーヴル美術館展を開催することで合意していますが、その2回目です。《モナリザ》の保護ガラスなど日本テレビがお金を出した設備はかなり多く、その感謝として行われているもの。

今回のテーマは「愛」。2018年のものが「顔」でしたから一気に抽象度が高まったなという気分で行きました。

概要 第1章はギリシャ・ローマ

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ラファエロ展(ロンドンナショナルギャラリー)感想

ラファエロ展(ロンドンナショナルギャラリー)感想

2022年4月9日から7月31日にかけて行われた、近年では最も重要なラファエロ展。
スポンサーはこの前買収されたクレディ・スイスということもあって、しみじみとしていました。ロンドン・ナショナルギャラリーとクレディ・スイスの経済的な蜜月関係も終わり、これが実質最後の結晶ということになります。

ということは、この展覧会を観ている時には微塵も思いませんでした。世の中、何が起きるか分かりませんね。

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ねこの細道(豊田市美術館)感想

ねこの細道(豊田市美術館)感想

2022年のリヒター展を豊田市美術館で観たとき、2023年の予定と書かれた幕にあった「ねこの細道」は一体何のことだと思い、気になっていました。現代美術については専門外なので、軽い紹介という形の読み物としてご覧ください。

概要「ねこ」という不思議な生き物は、人間と動物の間、飼育と野生、依存と独立の間を縫うように行き来します。その自由さは人間の身体感覚に基づく規範から逸脱する視点を与えてくれるはず…

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