見出し画像

【365日の魚介レシピ】 はるばる来たぜ〜南蛮漬け〜

こんなに暑いとキッチンに長時間立つのはしんどいですよね。うちの自宅キッチンは3畳くらいの小部屋で、昔ながらのタイル張り。炒め物も揚げ物も、気化した油が床に落ちて、掃除しても次の日までベタつくし、お湯の鍋を火にかけとくと熱がこもり、Tシャツが絞れるくらいに汗でじっとりしてしまいます。

今夏は新しい換気扇とリビングにエアコンをつけたので、うちのキッチンも少しは体感温度が下がりましたが、やはり暑い日の億劫さは変わりませんね。できることならごはんの支度はちゃちゃっと済ませたくなります。

また、夏の店の厨房はサウナ状態。扇風機をいくつ回しても、温かい空気をかき回すだけ。冷たい麦茶は命の水、冷凍庫開けた時の冷気がほんの一瞬のオアシス。

マスクの中にも背中にもたくさん汗をかくので、北国生まれの私は、早く涼しくならないかなーと思います。

さて、そんな暑いおうちのキッチンで作るのには適さないかもしれませんが、冷やして食べても美味しい、保存もきく、夏に嬉しいさっぱり魚介料理といえば南蛮漬けなのではないでしょうか?

魚を揚げ焼きにするのは大変ですが、あとは切った野菜と合わせ酢と漬け込むだけ。魚は何使ってもけっこう美味しいし、野菜もたっぷり取れるので、食欲の落ちる夏にはぴったりだとおもうんです。

※南蛮漬けとは、もともとヨーロッパで食べられていた、揚げ魚のマリネ(エスカベッシュ)が日本に伝わったものです。南蛮渡来の料理法ということで、南蛮漬け。また、船長のキャプテン(captain)から派生した、カピタン漬けという呼び方もあります。

はるばる海を超えてやってきた料理は、今ではすっかり根付きましたよね。

南蛮漬けの作り方

【材料】

●魚(ししゃもや小あじはそのまま、白身魚や鮭などは切り身) 200gくらい

●玉ねぎ 1/2コ

●人参 1/6本

●ピーマン 1コ

●塩、コショウ 少々

●片栗粉 適宜

●鷹の爪 1本

☆合わせ酢(南蛮酢)

☆出汁 400cc

☆酢 200cc

☆薄口醤油 100cc

☆砂糖 50g

揚げ用油 適宜

【作り方】

①小アジはエラと内臓を取り除いて洗う。いわしなら3枚におろす。魚の切り身を使う場合は食べやすい大きさの薄切りにする(刺身くらいの大きさ、厚みのイメージ) 塩コショウを振る。

②☆合わせ酢の調味料を合わせてさっと沸かし、冷ましておく。鷹の爪をいれる。

③玉ねぎは薄いスライス、人参、ピーマンは千切りにする。水にさらしておく。

④フライパンに深さ2センチくらい油を入れ、①の魚に片栗粉を薄くはたいて、中火でカラッと揚げ焼きにする。

⑤バットやタッパーなどに油を切った揚げた魚を並べる。③の野菜の水をよく切り、②の合わせ酢に入れて混ぜて、揚げた魚の上からかける。

残った南蛮酢は鳥の唐揚げなどにかけて使い回せますよ!

何日か持たせたい時は、合わせ酢だけを火入れするといいです。酸味がマイルドになるので、少し酢を足して調味しましょ!

野菜も、玉ねぎ、にんじん、ピーマンとしていますが、玉ねぎを焼いた長ネギにしたり、ピーマンのほかにパプリカやセロリやゴーヤなんかを入れても美味しいです。

★鮭の唐揚げ 南蛮酢がけ

画像1

★いわしの南蛮漬け

画像2




おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。