嫌いな食べ物でも調理法を変えると好きになる

私の嫌いな食べ物の一つに、卵かけご飯がある。

TKGなんていう言葉まで出来ちゃってる世の中だけど、私はその言葉を見るだけで嫌な気分になる。

生卵の白身と黄身が白飯と混ざっているのが、どうにも受け付けられない。

卵のトロリ感とご飯のもちもち感が一緒になって口の中で混ざり合う。
白身のドロッとした喉越し。

これがたまらなく美味しい、という人が多いと思うが、

残念ながら私の中では「気持ち悪い」という表現にしかならない。

そもそも私は、ご飯の上に汁物をかけて食べることが苦手だ。

私にとっては、卵も汁物の仲間。

カツ丼や親子丼も苦手。
卵のせ牛丼なんて、論外。

しかし、そんな私でも好んで食べる生卵料理がある。

卵納豆ご飯。

納豆に生卵を乗せ、濃いめの味付けにして、ひたすら混ぜるだけ。
熱々のご飯の上にかけて、一気に流し込む。

一見、卵かけご飯と一緒じゃない？と思われるかもしれないが、なぜかこれだけは食べられる。

理由はよくわからないが、納豆の風味が卵の存在を程良く消してくれてるからではないか…？

納豆と一緒に混ぜることによって、生卵特有のドロっと感もほとんど消え失せる。

食感として、生卵は納豆の存在に勝つことは出来ない。
それが、私でも食べられる唯一の理由なのかもしれない。
そして、納豆の隙間から少しだけ感じる卵の濃厚さもしっかりと味わう。

卵を混ぜることで、納豆だけを食べた時とは違う風味を楽しめる。

なんだか、生卵を上手く使う方法を語ってしまったが…。

やっぱり私は、卵かけご飯が嫌いである。