朝海 凪

小説など、文章を書くことが好き。読書も好き(年間300冊)。ジャンルは、文学、語学、物…

朝海 凪

小説など、文章を書くことが好き。読書も好き(年間300冊)。ジャンルは、文学、語学、物理学、数学、倫理学が好き。

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紙の日記帳を5年間書き続けて、やめた話

初めまして。 朝海 凪(あさみ なぎ)です。 Twitterに、「心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつく」しては、「あやしうこそものぐるほしけれ」という日々を送っております。 勤務時間と寝食、家事以外の時間で、とにかく書く、または読む、という暮らしをしております。願わくば、活字の海で溺れたい、いつか叶うといいなと思っています。 ・・・どのような温度感で書き綴ればよいのか手探りです。どう書こうかあれこれと考えるのもよいけれど、とりあえず書きたいなら書きたいよ

    • クイズを作る楽しさについて考えてみた

      仕事で、小学生向けにクイズを作ったことがある。その時は深く意識していなかったが、ここ半月ほどクイズ動画に夢中になり、「クイズとは」ということを、とりとめもなく考えたりしている。 そして、数日前にTwitterでフォロワーさんたちとクイズを出し合ったことで、改めてクイズを「解く楽しみ」と「作る楽しみ」を強く感じたので、noteを書くことにした。 見づらくなってしまったので目次を付けます。 仕事で小学生向けのクイズを作り、出題したときのこと趣旨としては、7割が学びのため、3割

      • 高3で漢検準1級に合格したときの話

        「日本漢字能力検定」をご存じでしょうか。 略して「漢検」と呼ばれています。 今回は、私が高校3年生の時に準1級に合格した話をします。とはいえ、もうずいぶん前のことなので、かなり記憶が薄れてきているのですが・・・。 前置きと受検エピソードが大半なので、勉強法だけ知りたいという方は目次でジャンプしてください。 この記事を書いたきっかけ最近、急に「漢字熱が高まって来たので、あの時の気持ちを思い出してみよう」と思ったからです。 なぜ急に高まったかというと、「QuizKnock

        • 絵本を読んだら、ほんのり心があたたまった

          みなさんは「絵本」を読みますか? 「子どもの時に読んだことはあるけれど、今は読んでいない」、という方が多いと思います。読んでいる方で1番多いのは、子どもに読み聞かせをするため、でしょうか。自分のお子さんでも、そうでなくても、です。「自分のためだけに絵本を読んでいる」という方は、そんなに多くないような気がしています。 私は、職業柄、絵本に触れている人です。自分のために絵本を読むこともあれば、誰かのために絵本を読むこともある人です。 絵本は子どもが初めて出会う芸術とも言われ

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        紙の日記帳を5年間書き続けて、やめた話

          聴覚障害者だけど、機械を使ったら会議をすべて聞き取ることができて感動した話

          聴覚障害(感音性難聴)があり、補聴器を使用している。 補聴器を付けない状態だと、耳元で大きめの声で話してもらってやっと聞き取れる程度である。付けているとだいぶ聞こえるようにはなるけれど、話し相手の声がよほど大きくない限り、かなり近づかないと聞き取ることができない。いくつか前の記事で書いたが、残業がひどかった時くらいからより一層聴力が落ちてしまった。 そんな状態なので、仕事をしていて不便を感じることは多々ある。何度か聞き返しても聞き取れない時もあるし、1回聞いただけで「あ、

          聴覚障害者だけど、機械を使ったら会議をすべて聞き取ることができて感動した話

          はじめて切り絵をやった話

          切り絵をやった。 これまでの人生で切り絵をやった記憶がないので、たぶん初めてだと思う。でも、そんなことってあるんだろうか。記憶にないだけで、幼稚園とかでやっていそうな気がする。もしそうだとしても20年ぶりくらいだろうか。初めてやった、と言っても許されると思う。 そんな前置きはともかくとして、切り絵をやった。 職業柄、自分で何をつくるか考えて、好きなようにデザインして、工作をしたり、絵を描いたり、そういうこともする。基本的にはやらなければならない業務に追われているので、自

          はじめて切り絵をやった話

          数年ぶりに雪を見て、教習所でタイヤにチェーンを取り付けたことを思い出した

          初雪が降った。 雪が降ることが滅多にない地域なので、年甲斐もなく気分が高揚してしまった。近年は、降っても朝方に少し、とかその程度だったので、こうして降っている雪をちゃんと見るのは、実に数年ぶりだった。他の人も同じだった。みんな自然と仕事の手を止め、窓辺にわらわらと集まる。「雪だ」「本物だ」「すごい」「羽みたい」と、口々に感想を言う。白い雪が、ゆっくりと、ふわふわと舞い落ちるさまは、とても優雅で幻想的だった。思わず「この雪のかけらになって、溶けていきたいです」と口にしたが、ま

          数年ぶりに雪を見て、教習所でタイヤにチェーンを取り付けたことを思い出した

          病院がものすごく苦手な私が、お医者さんに診てもらって安心した話

          何のためにnoteを書いているのか、少しぼやけて来た。低品質で内容のないものを毎日書き綴るより、「何のために何を書きたいのか」を明確にした方がいい。 とはいえ、とりあえず続けてみようと今日はペンを取った。 仕事納め。 抱えているものすべてを綺麗に納めることなんて、どうしたって不可能だった。そうすると、問題は「どこまでやって、来年の私を楽にしてあげるか」ということだ。来年は来年で忙しいことは目に見えているので、なるべく今年になんとかしてしまいたい、という気持ちでいた。 とこ

          病院がものすごく苦手な私が、お医者さんに診てもらって安心した話

          はじめてのスヌードに感動した話

          冬は星がよく見える。 検索すると、それにはいくつか理由があるとのこと。まず第一に、空気が乾燥しており、大気の透過率が高いから、だそうだ。詳しく書いていってもよいが、それは有識者が書いているページに譲ることにする。 そういった、日常に溢れるなにげない疑問のひとつを、納得するまで調べることが好きだ。インターネットや書籍を漁って、裏を取っていく。ただ、時には何度読んでも「?」となることもある。例えば、物理学や数学が好きなのだが、悲しいことに、「理解できた。これで人にも教えられるぞ

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          人生ではじめて二次創作を書いた話

          今年、某作品に出会った。以前からアニメ版を観たい気持ちはあったものの、なかなか決心がつかなかった作品だった。出版社のホームページで新刊本をチェックしていたら、その作品名が視界に入ったのだった。検索してみると、漫画版が数話分、無料公開されていた。無料ならばと試しに読んでみたところ、ひじょうに面白かった。ぜひアニメも観たいと思い、そのままの流れでサブスクの登録を済ませた。毎日、帰宅してから寝るまでの自由な時間を、すべてアニメ鑑賞に使った。のめり込みすぎて、全話観終わる頃には好きな

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          年賀状を書いた話

          年賀状を書いた。 12月初旬にはがきを購入していたものの、仕事の忙しさなどを言い訳に逃げ続け、今日になってやっと着手した。本当は今日も精神的に年賀状どころではないのだが、職場の人にも送るので、年末ぎりぎりすぎてもよろしくない。できれば元日に届いてほしい。そうして私は、他のことをしたいというよりは何もしたくないという気持ちを封印し、ペンを取った。 年賀状は手書きする派なので本当にペンを取ったのだが、このペンが問題だった。私は記憶力が本当に残念なので、毎年何のペンを使ったか忘

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          大好きなフォロワーさんが、天国にいってしまった

          昨夜、Twitterのフォロワーさんのツイートを見て愕然とした。 家族を名乗る方が、そのフォロワーさんが亡くなったのだと、ツイートしていた。 前触れのない突然の「死」の報告に、私の頭はフリーズした。 少し前までツイートしていたし、先月はリプライのやり取りもした。彼女と「死」がどうしても結びつかない。 彼女とは、オンラインゲームで知り合って、そのうちTwitterでも仲良くさせていただくようになって、だいたい3年くらいだと記憶している。彼女のほんとうの名前も、顔も、声も、年

          大好きなフォロワーさんが、天国にいってしまった

          道端に落ちていたボールペンから、無数の物語を想像する

          何かを考えることが好きだ。 何かを考えること、というのは、例えば「なぜ生きるのか」や「なぜ死ぬのか」という普遍的な命題だったり、日常で触れるあれこれについてだったり、色々だ。 先に述べておくが、私は理屈を練るのが得意というわけではない。 物とか、風景とか、そういった中に込められた人の思いとか、歴史とか、背景のようなものに思いを馳せることが好きというだけである。 先日、道端にボールペンが1本落ちているのを見つけた。 大手文具メーカーの商品で、特別なところのない、黒いボール

          道端に落ちていたボールペンから、無数の物語を想像する

          地獄のような過労の日々の果てにあるもの

          「きみと目が ぱちんと合った その日から 僕の地獄は 始まったんだ」 「地獄から 見上げた空は 青かった」 のっけから、不穏な短歌と川柳で失礼しました。これらは、私が過労でメンタルがどうにかなりそうになった時に詠んだものです。こんなものを詠んでいる時点で既にどうにかなっていたような気もしますし、なんなら普段からどうにかなっているような気もします。 とりあえず、普段の私は短歌や川柳を詠まないので、人は追い詰められると短歌や川柳に自分の思いを乗せることがあるのかもしれません。切

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