生活費が高い都市ランキング2021”首位のテルアビブの実情”
シャローム。イスラエルのテルアビブ在住の”がんちゃん”です。
12月1日にEIU(Economist Intelligence Unit.)が発表した”世界で最も生活費の高い都市ランキング”において1位に輝いた”テルアビブ”。
イスラエルの在留邦人からは、「やっぱりね。」「納得だ。」なんて声が聞こえてきました。
この記事では、実際にテルアビブで暮らす私が感じる、”物価”についてレポートしたいと思います。
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EIUが発表した”世界で最も生活費の高い都市ランキング”TOP10
EIUによる世界の生活費指数は、173の都市の商品とサービスの米ドルでの価格を比較し、まとめられたもの。
ランキングTOP 10に輝いたのは、以下の都市でした。
ちなみに東京は12位。そして、イスラエルの北に隣接するシリアの首都ダマスカスが、”住むのに世界で最も安い都市”にリストされているというのも、興味深い話です。
イスラエル通貨”シェケル”が強い
昨年、Numbeo database websiteが発表した”世界で最も生活費の高い都市ランキング”では、20位だったテルアビブが一気に上昇したのには、イスラエルの通貨”シェケル”の、対ドル相場が高騰していることがあげられます。
またテルアビブでは、この1年で住宅価格が10%も上昇。そして特に、食料品や交通費の値上がりが目立ったとのこと。
テルアビブには、白い壁で統一された低層アパートメントが多く、”ホワイトシティ”との愛称もあるのですが、「ホワイトシティに住むと赤字になるよ。」なんて皮肉が生まれるほど。
私が2019年末にテルアビブでの生活をスタートさせた頃から、物価は高いと感じていましたが、この2年で大きく感じるのは円安シェケル高。2年前は1NIS(ニューイスラエルシェケル)=30円だったのが、現在では1NIS=35.73円です。(12月2日現在)
高い食費と教育費
【麻痺する食費】
生活費がかさむのには、イスラエルの付加価値税(日本で言う、消費税のようなもの)が17%であることも大きいのですが、
テルアビブで生活していて金銭感覚が最初に麻痺したのが、食費です。
ランチを1,000円で食べられるお店は、無いに等しいのです。
例えば、日本食を家で作ろうと思って材料を集めると、 500mlのYAMASAの醤油が17.90NIS(約640円)。お豆腐が13.90NIS(約490円)。日本の4〜5倍の金額。
テルアビブでラーメンを食べようと思うと、1杯65NIS(約2,300円)あたりは、してしまいます。
『イスラエルで日本食を食べるから、高いんでしょう?』と、思われるかもしれないので、McDonald'sと比較してみると…。
ビックマックにポテトとコーラがついた、ビックマックセットが36NIS(約1,290円)と、日本の約1.8倍の金額。
※日本のビックマックセットは、通常690円(税込)
このお値段なら、フライドポテトをもう少し…入るだけ入れて欲しいな、と思ってしまいます。笑
【予想を上回る教育費】
教育費については、テルアビブで保育園に子供を預けた場合、1ヶ月4,900NIS(約175,000円)かかる、と聞いた時には驚きました。
これは、英語を使用する保育園の費用ですが、イスラエルの公用語のヘブライ語を使用する保育園に入れたとしても、料金に大きな差はないそう。
また、インターナショナルスクールに通うとなると、年間112,000NIS(約400万円)かかり、日本の約2倍。相当な富裕層でないと通えません。
魅力的な都市
イスラエルの経済の中心でありながら、穏やかな南国の風とリズムが流れる、地中海に面した都市テルアビブ。物価が高騰しても、人を惹きつけ続ける魅力があります。
最後までご覧いただきתודה רבה (トダラバ、ありがとうございます♡)
写真・文/がんちゃん
ープロフィールー
“YouTube 始めました!@ganchan_in_israel “
2019年末にイスラエルのテルアビブに駐在を開始。
現在は「もっと近くにイスラエル」と「Web版 地球の歩き方・テルアビブ特派員」にて記事を執筆中。
好きな食べ物:すき焼き、ワイン(イスラエルフードではフムスとマラビが特に好き)。
苦手なもの:あんこ、サメ。
マイブーム:ワイナリー巡り、カフェ巡り、イスラエルらしい雑貨集め。
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