見出し画像

音楽は世界線を変えるのかもしれない

来月、地元の先輩の結婚式に行くことになった。その先輩は、僕が高校生の時組んでいたバンドの先輩で、パートはドラム。ちなみにこんなバンド

僕は高校を卒業するタイミングでバンドを抜けたが、その後もバンドは活動を続け、いつしかこんなかっこいい曲やMVも作ってた。すごい。

そんな自分が組んでいたバンドのメンバーが結婚するとなると感慨深い気持ちになるし、同時に「自分が音楽を好きじゃなかったら結婚式に行くこともなかったんだろうなぁ」と思わされる。


ドラムの先輩と初めて顔を合わせたのはスタジオ練習の日だった。

その時はまだ上記のバンドではなく、先輩の文化祭に出演するバンドのギターとして誘われた。メンバー全員で練習の予定だったが、メンバーが来れず、僕とドラムの先輩だけで練習をすることになった。2人ではあったけど、スタジオで会話をする中で、好きな音楽の趣味がとても共通していたり、ゲームが趣味なところも一緒で、初対面ではあったけどすぐに打ち解けれた。

その後に、上記のバンドにまた誘いを受けた。きっかけはライブハウスで、別のバンドでギターを弾いていた僕を、対バン相手であった先輩達のバンドメンバーが見たていたらしく、後日一緒にやらないか?と誘ってくれた。

その当時、僕はラウドロックやメタルコアといった激しい音楽にハマりだした頃で自分でもそんなバンドをやりたいと思っていたけど、中々そういうバンドを組めずにいたので、誘われた時は本当に嬉しかった。

そこからはスタジオで練習したり、ライブに出演したり、何なら家にお邪魔して泊まったりしたこともあった。当時僕は高校生だったけど、めちゃくちゃ充実した日々だったなと今でも思う。

そんなこんなで高校卒業のタイミングと同時に、僕は上京することになり、バンドを抜けることにした。これといった険悪な感じも全然なく、頑張ってきてと背中を押されたような気分だった。こんなに人柄も良く、演奏も出来る人達とバンドを組めて僕は幸せ者だと思った。

東京でひとり暮らしを始めてから、年末年始などに実家に戻ることはあったけど、顔を合わせることはめっきりなくなった。今度の結婚式に行く時で5年ぶりぐらいだろうか。

正直Twitterで繋がってる程度で、それ以外の交流はなかったから招待された時は嬉しかったし、結構びっくりした。「これがご縁というやつなのかな」と自分なりにひしひしと感じた。

もし僕がギターを弾いていなかったら、もしラウドロックを好きじゃなかったら、先輩には出会えてなかったかもしれない。1つ1つの些細なきっかけが、こういう幸せを運んでくれるんだから、人生もどこで分岐してるのか分からないなぁと思う。

そんな好きなものが重なり合って、1つに集約したようなそんな感覚は、「生きてれば良い事あるんだなぁ」と思われてくれた出来事だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?